レディース異世界満喫禄

日の丸

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帰るまでが任務です!!

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「サソリ・・・・・狩り?」



あたしの言葉にリステアは口を開けて固まってしまっている。



「んだ!ダンジョンから出るまでにサソリ・・・・・・デッドニードルを出来るだけ狩りたい」



何匹でもいいんだよ!それこそ100匹だっていい!!多く獲れた方がモンドに渡したりも出来るからね!モンドの預けてどんな料理になるのか・・・・・やべえ気合を入れて狩りをしないと!!



「わかりました、お手伝いしましょう」



苦笑しながら頷くリステアはとても楽しそうだった。



「さて皆、上に上がったら狩って狩って狩りまくるよ!!」



「「「「「畏まりました」」」」」」



「えーーめんどくさいわ」



アリーヌさんが乗り気ではないようなので魔法の言葉を唱える。



「サソリ鍋・・・・・美味いよ?」



「任せなさい!!」



うん!乗り気になったのはいい事だ!!



あたし達は気合を入れて6階へと上がった。







「ふう・・・・・・シャバの空気はうまいべ!!」



結局あたし達は【大地の嘆き】に三泊してしまった。

目的の魔物を倒した後、サソリ狩りの為に二泊して計45匹ゲットする事が出来、もういいだろうと判断してやっとダンジョンを出て来たのだ。



「ご苦労様です主様」



出迎えてくれたミレーヌに笑いかける。



「時間かかってごめんね」



「大丈夫ですよ、私はギンガさん達とのんびりとしていましたから」



ミレーヌが苦笑しながらそう言って来たのであたしも苦笑する。



「ギンガ達もご苦労様ね美味しい物をたくさん獲って来たから楽しみにしててね」



すり寄ってくるアニマルズとドラゴンズを撫でながらそう言うと嬉しそうにしてくれるのが判る。



「そう言えば主様、かなりの頻度で地震があったのですがダンジョン内は大丈夫でした?」



「へ?」



・・・・・・・もしかしてあれかな?魔物の光線とかリステアのブレスとか天井と壁に当たった時に揺れてたけど、地上にまで揺れが伝わっていた?さすが龍!!半端な威力じゃないね!!

つーかダンジョンが潰れなくてよかった・・・・・・・本当に!!



「んじゃカロラが待ってるから王都に行くべ、あ!蒼天一足先にカロラやシリウスと合流してくれるかな?今お手紙書くから」



「クワッ!」



【アイテムボックス】からお手紙セットを取り出して『厄介事は終わらせた』事と『今からそっちに行く』ってのを書いて蒼天専用のボディーバックをつけてもらいその中に手紙を入れる。



「んじゃたのんだよ蒼天」



「クワッ」



返事と共に空へと舞い上がる蒼天を見送った後もあたし達も王都に向かい歩き出す。



「待ってくださいレン様」



「ん?」



リステアに言われて足を止めてリステアを見ると彼女は微笑んだ後頭を下げる。



「今回はご助力感謝します、私だけでしたら倒せませんでした、私はこれからジェネリア様の下にいき詳細を報告し来ます」



あたしはリステアの言葉を聞いて深いため息。



「何言ってんのさリステア?まだジェネから言われた任務は終わってないよ?」



「え?あの魔物の討伐が我々に任された任務のはずですが?」



リステアの言葉にあたしは頷く。



「それもある、でもそれが全てじゃない!」



「と言いますと?」



「まだアズエルに帰ってない!!、帰るまでが任務です!!って事で帰るまでは任務終了ではないのだよ!!」



「・・・・・・・・・はぁ?」



どうやらあたしの言ってる事が理解できていないようだね?



「あたし達はまだ帰らない!【レスティオール】の王都の観光をするからね!!もちろんアンタも付き合うんだよ!」



「え」



「アンタに拒否権はないよ!一緒に楽しむべ!!」



「・・・・・はい!」



考えこんだ後に笑顔で頷くリステアをみてあたしも頷く。

あんな危険な目にあったんだ、観光くらいしたってジェネは絶対に怒らないから安心していいよ。

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