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言えないからね!!
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「ミズキ、お願いできる?」
「畏まりました」
ミズキが人数分の飲み物を用意しているのをみてシンがランチマットを【アイテムボックス】取り出して下に敷く。
「まあ座りなよ、戦いの後で疲れてるべ?座りながらあたしの話を聞いて欲しい」
あたしがそう言うと相手パーティーが各々に座り始め、そこにミズキが冷たい水が入っているグラスを渡していく。
「すまないな貴重な水をもらって」
あたしと会話した事のある男がそう言って大事そうにチビチビと飲んでいるので苦笑する。
「おかわりもあるから好きなだけ飲んでいいよ」
そう言うと男性パーティーは苦笑した後飲み始める。
「んじゃ聞きたい事があるんだ、まずは此処のダンジョンに今何人位来てるか分かる?」
これからドンパチやるから出来るだけ巻き込みたくないからダンジョンから出てもらいたいんだよね。
あたしの問いに男共は少し話し合ってからあたしを見る。
「俺が知ってる限り多分俺達を含めて3組位のパーティー位だな、此処に入るときに一緒に入った奴と、少し前に入ると言った奴等がいた」
「へ?」
なんか少なくない?此処って一応Aランク推奨のダンジョンでしょ?
「何をお驚いててるんだ?」
「此処ってAランク推奨のダンジョンなんだよね?少なくね?」
あたしは疑問に思いそう聞くと今度は男性達が驚いた顔になる。
「お前さん何も知らずにここに来たのか?」
「え?」
え?何かあるのこのダンジョン?
「その様子だと知らないみたいだな、このダンジョン【大地の嘆き】はAランク推奨のダンジョンなのにあまり旨味がない事で有名なんだよ、見てわかるように砂漠の為珍しい薬草があるわけでのないし、魔物が強くて苦労するわりに素材自体が珍しい物使い道があまりないから、実力がある奴等は別のダンジョンに行くことが多いんだよ」
つまりここはハズレダンジョンって事か。
「んじゃ何であんた等は此処に?見た感じかなりの実力者だけど」
「俺達は依頼で此処に来たんだよ、デッドニードルを3体倒してその素材が欲しいんだよ」
あのサソリってデッドニードルって言うんだ?ならこのパーティーはこのダンジョンから追い出・・・・・違った出て行ってもらう事は出来るね!
「後何匹狩る予定なの?」
「先の魔物が初めて遭遇した奴だからあと2匹だな」
おお!丁度あるじゃん!!
「なあ今回の情報料って事でサソリ・・・・・・デッドニードルを2匹あげるよ」
「は?」
あたしがそう言いシンに視線を向けるとシンが頷く。
シンが砂の上にさっき倒したサソリを2匹を【アイテムボックス】から取り出して並べる。
「・・・・・なぜデッドニードルを俺達に?」
何か疑ったように見てくるのであたしは苦笑しながら口を開く。
「あたしには使い道がないからね」
本当はアンタ達にダンジョンから出て行って欲しいからです!!とは言えないからね!!
「まあ俺達は此処から早く出れるからありがたいが・・・・・・本当にいいのか?あとから高額請求しかしないよな?」
「あたしは悪徳商人じゃないよ!!」
はっ!思わず突っ込んじまったべ!!
そんなあたしを見て男性パーティーは大笑いした後に頭を下げる。
「有難くもらおう、お前達はどうするんだ?一緒にダンジョンを出るか?」
そう聞かれてあたしは首を左右に振る。
「少し用事があってね進むさ」
あたしがそう言うと男性は頷く。
「俺は【サイレント】のリーダーでレットリー・フォルムスだ、ギルドで見かけたら声を掛けてくれ、酒をおごる」
「判ったべ、その時は遠慮なく呑むからよろしく」
その後少し話して別れ、あたしは3階へと行くべく下への階段を目指して歩きい出す。
「畏まりました」
ミズキが人数分の飲み物を用意しているのをみてシンがランチマットを【アイテムボックス】取り出して下に敷く。
「まあ座りなよ、戦いの後で疲れてるべ?座りながらあたしの話を聞いて欲しい」
あたしがそう言うと相手パーティーが各々に座り始め、そこにミズキが冷たい水が入っているグラスを渡していく。
「すまないな貴重な水をもらって」
あたしと会話した事のある男がそう言って大事そうにチビチビと飲んでいるので苦笑する。
「おかわりもあるから好きなだけ飲んでいいよ」
そう言うと男性パーティーは苦笑した後飲み始める。
「んじゃ聞きたい事があるんだ、まずは此処のダンジョンに今何人位来てるか分かる?」
これからドンパチやるから出来るだけ巻き込みたくないからダンジョンから出てもらいたいんだよね。
あたしの問いに男共は少し話し合ってからあたしを見る。
「俺が知ってる限り多分俺達を含めて3組位のパーティー位だな、此処に入るときに一緒に入った奴と、少し前に入ると言った奴等がいた」
「へ?」
なんか少なくない?此処って一応Aランク推奨のダンジョンでしょ?
「何をお驚いててるんだ?」
「此処ってAランク推奨のダンジョンなんだよね?少なくね?」
あたしは疑問に思いそう聞くと今度は男性達が驚いた顔になる。
「お前さん何も知らずにここに来たのか?」
「え?」
え?何かあるのこのダンジョン?
「その様子だと知らないみたいだな、このダンジョン【大地の嘆き】はAランク推奨のダンジョンなのにあまり旨味がない事で有名なんだよ、見てわかるように砂漠の為珍しい薬草があるわけでのないし、魔物が強くて苦労するわりに素材自体が珍しい物使い道があまりないから、実力がある奴等は別のダンジョンに行くことが多いんだよ」
つまりここはハズレダンジョンって事か。
「んじゃ何であんた等は此処に?見た感じかなりの実力者だけど」
「俺達は依頼で此処に来たんだよ、デッドニードルを3体倒してその素材が欲しいんだよ」
あのサソリってデッドニードルって言うんだ?ならこのパーティーはこのダンジョンから追い出・・・・・違った出て行ってもらう事は出来るね!
「後何匹狩る予定なの?」
「先の魔物が初めて遭遇した奴だからあと2匹だな」
おお!丁度あるじゃん!!
「なあ今回の情報料って事でサソリ・・・・・・デッドニードルを2匹あげるよ」
「は?」
あたしがそう言いシンに視線を向けるとシンが頷く。
シンが砂の上にさっき倒したサソリを2匹を【アイテムボックス】から取り出して並べる。
「・・・・・なぜデッドニードルを俺達に?」
何か疑ったように見てくるのであたしは苦笑しながら口を開く。
「あたしには使い道がないからね」
本当はアンタ達にダンジョンから出て行って欲しいからです!!とは言えないからね!!
「まあ俺達は此処から早く出れるからありがたいが・・・・・・本当にいいのか?あとから高額請求しかしないよな?」
「あたしは悪徳商人じゃないよ!!」
はっ!思わず突っ込んじまったべ!!
そんなあたしを見て男性パーティーは大笑いした後に頭を下げる。
「有難くもらおう、お前達はどうするんだ?一緒にダンジョンを出るか?」
そう聞かれてあたしは首を左右に振る。
「少し用事があってね進むさ」
あたしがそう言うと男性は頷く。
「俺は【サイレント】のリーダーでレットリー・フォルムスだ、ギルドで見かけたら声を掛けてくれ、酒をおごる」
「判ったべ、その時は遠慮なく呑むからよろしく」
その後少し話して別れ、あたしは3階へと行くべく下への階段を目指して歩きい出す。
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