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光星の消失
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ゴスペラータ暦一年、ジャンヌダルクの治世が始まって7か月、後の世に『光星の消失』と言われた一日の始まりはジャンヌダルクの女性従者の悲鳴から始まった。
「いやぁぁぁぁぁ!!」
女性従者の悲鳴を聞きつけ女王の部屋の前で警備をしていた騎士が駆け込んだ時に見たのはいくら揺らされても起きる事無く幸せそうに眠る女王の姿、それを見て慌てて駆け寄り従者に声を掛ける。
「いかがなされました?女王様になにかあったのですか?」
女性従者が涙を流しながら騎士に縋り付き声を荒げる。
「ジャンヌ様が目を覚まさなかったので直接起こそうとお体に触ったら・・・・・・体が冷たくなっていました・・・・・お亡くなりになられたのです!!」
「な!!失礼します!!」
騎士が女王の首を触り・・・・・崩れ落ちる。
「まさか・・・・・・・こんなことが・・・・」
涙を流しながら騎士がそう言った時に、男性従者が部屋に入って来て異変に気がつき駆け寄って女王の事を確認して・・・・・・・・・涙を流しながら、泣いている騎士に声を掛ける。
「宰相に連絡を、それとこの事は最小限の人にしか知られてはいけません大混乱を起こしますから」
宰相の指揮のもと部屋を捜索し他殺か病気頭による突然死かを調べた結果、部屋のジャンヌダルクの私物入れから彼女の遺言書が発見され、その手紙の中に『自分は病気でいつ死ぬかわからない』と書いてあり
病死とされた。
1年も経たずに指導者を失い、またも後継を巡り内戦へと発展するのかと民は恐れていたが内戦は起こらずすぐに後継者は決まる事になる。
後継者に関する事も遺言書に書いてあったのだ。
後継者として指名されたのは当時子爵家の三男でドラグーンに参加していたレンス・ケネスダス、後に名をレンス・ダルク・ゴスペラータと変え王位につき内戦を抑え込んだのである。
国の未来を照らす光星が亡くなった日として女王が亡くなった日を『光星の消失』と呼ぶようになる。
レンス王は後に親しい人間に笑いながら『私はあの方に騙されたのだ』とよく言っていたそうだ。
この後様々な事がゴスペラータに起こるが王を中心に国民と共に乗り越えて豊かな国へと生まれ変わったのである。
そしてこれは蛇足ではあるが、暗殺論や陰謀論、そして役目を終え天へと帰った論などが囁かれたが私としては生存論を信じている。
記録に王がある客を招くとき頭を下げまくるとか、建国記念日にふらっとやってくる黒髪の女性に王宮の人間が跪く・・・などと言う記録が残っているからだ。
それともう一つ、ジャンヌ様の興した【カグヤ商会】が今も大商会として残っていて女王の姿絵を販売しているのだ、それも立ち絵、魔物と戯れる姿、紅茶を飲む姿、座って微笑んでいる姿などだ、でもそれは生前描かれた事のない物なのでどこかで生きていて、オリジナルを名のある画家に書いてもらっていたのではないかとも言われている。
「・・・・・・・・・・・と」
私はペンを置き自分の書いたレポートに目を通し問題ないと判断し一息つく。
「トーラスいるか?」
ノックと共に幼馴染であるライレックが入って来た。
「お前な、ノックの後少し待って返事を聞いてから入るのがマナーだぞ?」
「いいじゃん勝手知ったるなんとやらってね、学園に提出するレポートできたか?俺は終わったから見に来たんだ」
こいつと俺はゴスペラータにある貴族学園に通っていて宿題である『国に関する歴史』をやっていてそれが今終わったのだ。
「出来てんじゃんどれどれ?」
「おい」
ライレックが俺の書いたレポートを見て・・・思いっきり苦笑する。
「お前本当に『灼熱女王』が好きだな」
「うるさい」
こいつとは幼馴染なだけあって子供の時から俺がジャンヌ女王にあこがれてるのを知っている。
「仕方ないだろう、ジャンヌダルク様がいなければ【ゴスペラータ】は生まれてなかったのだからな、
それにうちの家系にはジャンヌダルクと共に戦ってその後に軍部総隊長になった人がいるんだ、だから俺もご先祖様に近くべく日々努力してるんだ」
「それは俺だって同じだよ、俺は実家である【レッタ】の領主になる為に勉強してんだ、知識と武力両方を得るためにな!レポートが終ったのなら剣の相手をしてくれ」
「わかった」
俺達は部屋を出て庭へと歩いていく。
今はゴスペラータ暦517年・・・ゴスペラータは平和だ。
「いやぁぁぁぁぁ!!」
女性従者の悲鳴を聞きつけ女王の部屋の前で警備をしていた騎士が駆け込んだ時に見たのはいくら揺らされても起きる事無く幸せそうに眠る女王の姿、それを見て慌てて駆け寄り従者に声を掛ける。
「いかがなされました?女王様になにかあったのですか?」
女性従者が涙を流しながら騎士に縋り付き声を荒げる。
「ジャンヌ様が目を覚まさなかったので直接起こそうとお体に触ったら・・・・・・体が冷たくなっていました・・・・・お亡くなりになられたのです!!」
「な!!失礼します!!」
騎士が女王の首を触り・・・・・崩れ落ちる。
「まさか・・・・・・・こんなことが・・・・」
涙を流しながら騎士がそう言った時に、男性従者が部屋に入って来て異変に気がつき駆け寄って女王の事を確認して・・・・・・・・・涙を流しながら、泣いている騎士に声を掛ける。
「宰相に連絡を、それとこの事は最小限の人にしか知られてはいけません大混乱を起こしますから」
宰相の指揮のもと部屋を捜索し他殺か病気頭による突然死かを調べた結果、部屋のジャンヌダルクの私物入れから彼女の遺言書が発見され、その手紙の中に『自分は病気でいつ死ぬかわからない』と書いてあり
病死とされた。
1年も経たずに指導者を失い、またも後継を巡り内戦へと発展するのかと民は恐れていたが内戦は起こらずすぐに後継者は決まる事になる。
後継者に関する事も遺言書に書いてあったのだ。
後継者として指名されたのは当時子爵家の三男でドラグーンに参加していたレンス・ケネスダス、後に名をレンス・ダルク・ゴスペラータと変え王位につき内戦を抑え込んだのである。
国の未来を照らす光星が亡くなった日として女王が亡くなった日を『光星の消失』と呼ぶようになる。
レンス王は後に親しい人間に笑いながら『私はあの方に騙されたのだ』とよく言っていたそうだ。
この後様々な事がゴスペラータに起こるが王を中心に国民と共に乗り越えて豊かな国へと生まれ変わったのである。
そしてこれは蛇足ではあるが、暗殺論や陰謀論、そして役目を終え天へと帰った論などが囁かれたが私としては生存論を信じている。
記録に王がある客を招くとき頭を下げまくるとか、建国記念日にふらっとやってくる黒髪の女性に王宮の人間が跪く・・・などと言う記録が残っているからだ。
それともう一つ、ジャンヌ様の興した【カグヤ商会】が今も大商会として残っていて女王の姿絵を販売しているのだ、それも立ち絵、魔物と戯れる姿、紅茶を飲む姿、座って微笑んでいる姿などだ、でもそれは生前描かれた事のない物なのでどこかで生きていて、オリジナルを名のある画家に書いてもらっていたのではないかとも言われている。
「・・・・・・・・・・・と」
私はペンを置き自分の書いたレポートに目を通し問題ないと判断し一息つく。
「トーラスいるか?」
ノックと共に幼馴染であるライレックが入って来た。
「お前な、ノックの後少し待って返事を聞いてから入るのがマナーだぞ?」
「いいじゃん勝手知ったるなんとやらってね、学園に提出するレポートできたか?俺は終わったから見に来たんだ」
こいつと俺はゴスペラータにある貴族学園に通っていて宿題である『国に関する歴史』をやっていてそれが今終わったのだ。
「出来てんじゃんどれどれ?」
「おい」
ライレックが俺の書いたレポートを見て・・・思いっきり苦笑する。
「お前本当に『灼熱女王』が好きだな」
「うるさい」
こいつとは幼馴染なだけあって子供の時から俺がジャンヌ女王にあこがれてるのを知っている。
「仕方ないだろう、ジャンヌダルク様がいなければ【ゴスペラータ】は生まれてなかったのだからな、
それにうちの家系にはジャンヌダルクと共に戦ってその後に軍部総隊長になった人がいるんだ、だから俺もご先祖様に近くべく日々努力してるんだ」
「それは俺だって同じだよ、俺は実家である【レッタ】の領主になる為に勉強してんだ、知識と武力両方を得るためにな!レポートが終ったのなら剣の相手をしてくれ」
「わかった」
俺達は部屋を出て庭へと歩いていく。
今はゴスペラータ暦517年・・・ゴスペラータは平和だ。
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