レディース異世界満喫禄

日の丸

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何よりめんどくさい!!

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あたしにぶん殴られ啞然とする二人を見ながらもう一度言う。



「立ちな、そして訂正しろ『仲間の命を無駄に散らさせた』という言葉を、死んだ奴等の死は無駄なんかじゃねぇ」



その言葉にハッとなり立ち上がってあたしに深々と頭を下げる。



「「申し訳ありませんでした」」



「わかればいいさ」



理解してくれてよかったべさ。



「ドラグーンの皆には王都へ入ってもらっていいよ、ラーニアさんに話をして休めるところを用意してもらって欲しい」



「判りました」



「それと仲間の遺体はどうなっている?」



出来れば故郷である街や村まで連れて行ってあげたいんだけど今それをする余裕がない。



「王都にある墓地へと埋葬されるかと思います」



そうなるか・・・・・・・・・・



「じゃあ明後日に埋葬式をやる、最後の別れを言いたい人もいるだろうから部屋を押さえてそこで休んでいてもらおう」



「判りました、部下達にも言って出来るだけ顔を出すように言っておきます」



供に戦った仲間だからね挨拶くらいはしたいだろうしね。



「戦後処理があるだろうけど今は少し休もう、今晩はゆっくりしてね」





そういって2人を見送り、その後に食事と風呂に入りぼーっとしていたらいつの間にか眠ってしまった。





「レン様起きてください朝ですよ」



翌日ミズキに起こされて朝食を済ませるとラーニアさんが部屋にやって来た。



「おはようジャンヌ、今から話し合いをしたいので昨日の部屋に来てくれる?貴女の即位式とかのことも決めなきゃいけないし」



「わかったべ」



ラーニアさんの後をついて行って昨日の部屋に入ると昨日の面子の他にうちの隊長格全員がいた。



「おはよう皆」



そう言った後椅子に座りミズキとカナデが全員にクーロムをいれたあとに話し合いを始める。



「ジャンヌ様即位式に関してですが一週間後にと考えています、流れとしては教会にて王印と王冠の授与の後に城に向かい馬車でパレードをしてもらいます」



「パレードはやりたくないけどなぁ、それと王としての話を民に聞かせるからよろしくね」



ラーニアパパが説明しているのをぶった切りあたしのやりたい事を口にする。



「民に聞かせるという事ですが民を城に集めるおつもりか?」



あたしはその言葉に首を左右に振る。



「うちの従者に遠くの人達に言葉を届けられることの出来る魔法があるんだよ、それを使う」



あたしがやる事を考えるとパレードなんてしたくないし、何よりめんどくさい!!



「判りました」



「それと先々代の王家と前王のため込んでいた私財があるべ?どうなってる?」



その問いにラーニアさんが口を開く。



「手を付けずに保管してありますが?この財は貴女様が王となりますから貴女の物となります」



良し!残っていてよかった!!



「なら全部売る、伝手はあるからその人達に売ってもらうよ」



「「「「「「「「「「「「は?」」」」」」」」」」」」」



何でそんなに驚くのさ?あたし変なこと言ってないよね?



「売って出来た金を今回被害の出た街や村の復興資金に充てるんだよ」



この国がやらかした=王家も責任を取らなきゃダメじゃん?な訳でしょ?でも先々代も前王ももう生きてはない、ならば彼等が残した物を売っぱらって出来と金を国の為に使うしかないじゃん?



「ジャンヌ様それはいささかやりすぎかと・・・・・」



ラーニアパパがそう言って来たのであたしは首を傾げながら口を開く。



「やりすぎ?何でさ?王の暴走で国が荒れたんだ、王になった者が此処で動かなくっちゃ前王と変わりないよ?『王が変わっただけ』って状態になる、そんな状態だったらあたしは王を辞めるよ?」



ただ王が変わるだけならあたしは必要ないんだよ、ここで『なら辞めてください』と言ってくれないかな?言わないだろうなぁ。

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