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王都決戦 南門の戦い④
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「良し突撃!!」
此方の狙い通りこちらに向かって来る騎馬隊に矢の雨を浴びせた後、歩兵が重装騎兵の開けたスペーズを走り抜け地面に落とされた騎士に切りかかり倒していく。
「よし引くぞ!!」
向こうの歩兵が走って来たのを見て踵を返し走り戻る。
引き返している最中に弓兵からの援護もあり無事に戻ってこれた。
「さて。向こうはどう出るかな?」
あの方が同じ事をするわけが無いからどう出るのか・・・・・やっぱりそう来るか。
向こうも重装騎士達を前に出し、そこに留まらず前進してきた。
そのまま押しつぶすと言わんばかりの前進に弓兵が矢の大雨を降らせるが大盾使いが大盾を上に構えある程度の矢を防ぎつつ前進してくる。
「来るぞ!!踏ん張れよ!!」
重装騎士たち同士の戦いが始まり、混戦となり私達も戦う・・・・・・と王国軍の後ろが騒がしくなってきたのが聞こえたのでよく見てみると後ろからウインドドラゴンが尻尾を鞭のようにして騎士達を薙ぎ払っている所が見えた。
「援軍だ!!北門からこちらに来てくれた!!皆力を振り絞れ!!行くぞ!!」
私の叫びに感化され敵兵に向かい切り掛かっていく。
まさか南門に援護に来てもえらえるとは思えなかった、本当に助かった。
「っく!!」
いきなり視界の端から剣が迫って来たので自分の剣で受け流す。
「良く反応した」
「総隊長・・・・・・・」
いつの間にかここまで来たのか?乱戦で見失ってしまっていた。
「北門から来たウインドドラゴンが来た時点で王国軍の勝利はお前の部隊の指揮官を倒す事か捕縛することが条件となったので貴様を倒しに来た」
その言葉と共に切りかかって来た。
右上段からの一撃の後下に向かう剣を掬い上げるように下から上への斬撃、その後に横凪・・・と休むことなく剣が私を切り刻もうと襲い掛かって来るが、それを流し、躱し、防いでいく。
「ラッチ、ここ数ヶ月で腕を上げたな」
おかしい・・・・・確かに腕を上げた自覚はあるが本来私の動きは此処まで早くない、いったいなぜ?
「あ」
そうか!ジャンヌ殿にいただいたアクセサリーのお陰か!!
「腕は上がりましたが今回は我らが聖女様の加護のお陰ですよ総隊長」
これは後でお礼を言った方がいいな。
「性格まで変わったらいいな、戦闘中に冗談を言うとはな」
「確かに少し変わったかもしれないが冗談ではなく本気ですよ」
そう言いながら今度は私から切り掛かる・・・・・・が全てを躱された。
「どうやら防御面に関してだけ腕を上げたようだな」
それはそうだろう、ジャンヌ殿から頂いたアクセサリーは【軽量化】・・・速さに物を言わせて躱していただけなのだから。
やはり私では総隊長には勝てないか・・・・・・・・・・ならば仕方ない・・・・・・・・ジャンヌ殿私は貴方を恨んだりしませんよ。
「総隊長本気で行きます、そして貴方を倒す」
総隊長だけでも倒しておけば今後の障害が少なくなるはずだ。
「ならば俺も本気で行こいう」
睨み合い・・・・・・・・そして総隊長だけが切りかかり・・・・・・・・・私の命を取る剣が、すべての力を乗せた振り下ろしが私を襲い・・・・肩で剣が止まった。
「な?・・・・・・・・・ぐふっ!!」
私は命を捨てわざと受け出来たスキを狙い一撃を入れて死ぬはずだったのが、何故か傷一つつかずにできたスキを狙い総隊長の腹部へと剣を突き刺すことに成功した。
「ラッチ・・・・・・何をした?」
吐血をしながらまだ諦めてない目で私を見ているが致命傷なのは確か、なので誠意をもって接する。
「先程も言いましたが聖女様の加護ですよ、本当は私の命をもってあなたを倒すはずだったのですよ」
その言葉に苦笑しながら口を開く。
「そうか・・・・・・・・その聖女に会ってみたいものだな・・・・・・・・・・・・ラッチこの国を頼む」
そう言うと崩れち倒れた。
「アース様・・・・・・・・もうし・・・・わ・・・・け・・・・・・」
アラビータの英雄の最後に私は一礼し戦況を確認する。
此方の狙い通りこちらに向かって来る騎馬隊に矢の雨を浴びせた後、歩兵が重装騎兵の開けたスペーズを走り抜け地面に落とされた騎士に切りかかり倒していく。
「よし引くぞ!!」
向こうの歩兵が走って来たのを見て踵を返し走り戻る。
引き返している最中に弓兵からの援護もあり無事に戻ってこれた。
「さて。向こうはどう出るかな?」
あの方が同じ事をするわけが無いからどう出るのか・・・・・やっぱりそう来るか。
向こうも重装騎士達を前に出し、そこに留まらず前進してきた。
そのまま押しつぶすと言わんばかりの前進に弓兵が矢の大雨を降らせるが大盾使いが大盾を上に構えある程度の矢を防ぎつつ前進してくる。
「来るぞ!!踏ん張れよ!!」
重装騎士たち同士の戦いが始まり、混戦となり私達も戦う・・・・・・と王国軍の後ろが騒がしくなってきたのが聞こえたのでよく見てみると後ろからウインドドラゴンが尻尾を鞭のようにして騎士達を薙ぎ払っている所が見えた。
「援軍だ!!北門からこちらに来てくれた!!皆力を振り絞れ!!行くぞ!!」
私の叫びに感化され敵兵に向かい切り掛かっていく。
まさか南門に援護に来てもえらえるとは思えなかった、本当に助かった。
「っく!!」
いきなり視界の端から剣が迫って来たので自分の剣で受け流す。
「良く反応した」
「総隊長・・・・・・・」
いつの間にかここまで来たのか?乱戦で見失ってしまっていた。
「北門から来たウインドドラゴンが来た時点で王国軍の勝利はお前の部隊の指揮官を倒す事か捕縛することが条件となったので貴様を倒しに来た」
その言葉と共に切りかかって来た。
右上段からの一撃の後下に向かう剣を掬い上げるように下から上への斬撃、その後に横凪・・・と休むことなく剣が私を切り刻もうと襲い掛かって来るが、それを流し、躱し、防いでいく。
「ラッチ、ここ数ヶ月で腕を上げたな」
おかしい・・・・・確かに腕を上げた自覚はあるが本来私の動きは此処まで早くない、いったいなぜ?
「あ」
そうか!ジャンヌ殿にいただいたアクセサリーのお陰か!!
「腕は上がりましたが今回は我らが聖女様の加護のお陰ですよ総隊長」
これは後でお礼を言った方がいいな。
「性格まで変わったらいいな、戦闘中に冗談を言うとはな」
「確かに少し変わったかもしれないが冗談ではなく本気ですよ」
そう言いながら今度は私から切り掛かる・・・・・・が全てを躱された。
「どうやら防御面に関してだけ腕を上げたようだな」
それはそうだろう、ジャンヌ殿から頂いたアクセサリーは【軽量化】・・・速さに物を言わせて躱していただけなのだから。
やはり私では総隊長には勝てないか・・・・・・・・・・ならば仕方ない・・・・・・・・ジャンヌ殿私は貴方を恨んだりしませんよ。
「総隊長本気で行きます、そして貴方を倒す」
総隊長だけでも倒しておけば今後の障害が少なくなるはずだ。
「ならば俺も本気で行こいう」
睨み合い・・・・・・・・そして総隊長だけが切りかかり・・・・・・・・・私の命を取る剣が、すべての力を乗せた振り下ろしが私を襲い・・・・肩で剣が止まった。
「な?・・・・・・・・・ぐふっ!!」
私は命を捨てわざと受け出来たスキを狙い一撃を入れて死ぬはずだったのが、何故か傷一つつかずにできたスキを狙い総隊長の腹部へと剣を突き刺すことに成功した。
「ラッチ・・・・・・何をした?」
吐血をしながらまだ諦めてない目で私を見ているが致命傷なのは確か、なので誠意をもって接する。
「先程も言いましたが聖女様の加護ですよ、本当は私の命をもってあなたを倒すはずだったのですよ」
その言葉に苦笑しながら口を開く。
「そうか・・・・・・・・その聖女に会ってみたいものだな・・・・・・・・・・・・ラッチこの国を頼む」
そう言うと崩れち倒れた。
「アース様・・・・・・・・もうし・・・・わ・・・・け・・・・・・」
アラビータの英雄の最後に私は一礼し戦況を確認する。
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