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会いに行こうか!!
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「ハナム様がお会いになられるそうだ」
3人の衛兵がきてその中の一人・・・・確かオオザさんだっけか?があたしに声を掛けて来た。
「それはありがたいね」
ならさっそく会いに行こうか!!
「けど条件がある、マリッサとあんただけで来て欲しい」
2人で来て欲しいって事?別にいいけど?
「わかったべ」
あたしは立ち上がりマリッサに声を掛ける。
「んじゃ行こうか?」
「はいお姉さま」
歩き出そうとした所でセイがあたしの前に立ちはだかる。
「お待ちくださいジャンヌ様!!私だけでもお連れください!!」
「セイ、向こうの希望なんだしかないべ?」
「ですがジャンヌ様を狙って来るかもしれません!!護衛として私だけでも連れて行ってください!」
そっちを心配してたんだねセイは、でも心配はないと思う。
「暗殺の心配はないと思うよ、マリッサの話を聞いた限りここの領主様はまともみたいだからね・・・・・だろうオオザさん?」
確認するように衛兵さんに視線を向けながらそう問いかける。
「もちろんだ、俺達の領主様は暗殺などは嫌うお方だ、あの方は2人との話し合いを望んでおられる」
オオザさんが自信満々にそう言った後に歩いだしたのであたし達もその後に付いていくことにする。
「てことだから留守番お願いね、それとセイ落ち込まないでね、皆がここにいてくれるから安心して領主様に会いに行けるんだからね」
あたしがセイにそう言うとうちの子達全員が一礼をした後声をそろえて言葉を紡ぐ。
「「「「「「行ってらっしゃいませジャンヌ様、貴女様がお留守の間我々が此処を守らせていただきます」」」」」」
頼りにしてるよ!!
あたし達はオオザさんに領主様の館に案内してもらった
「え?ここ?」
「そうですリビングにてお待ちしているそうですのでこの門番と共に中にお入りください
案内された家はアズエルにあるあたしの家と同規模の大きさだった。
領主様の館って言うからかなり大きな家を想像していた、アストレイの家もかなり大きいからね。
オオザさんが門番さんといくつか言葉を交わすとごっつい門番さんが歩き出す。
そしてそのまま後をついていき家に入り一つの扉の前で止まりノックをした後口を開く。
「お客様をお連れしました」
「入れ」
中から渋い男性の声が聞こえ門番さんが扉を開けてあたし達を見る。
「どうぞ」
あたし達が中に入り真っ先に見えたのがリビングのソファーに座りこっちを見ているひょろっとしたお年寄りだった。
「お前が【ドラクーン】のリーダーか」
見た目は頼りないけどそれは見た目だけと直ぐに思い直す。
先ずは視線、自然体なのに強い意志を感じる目つき。
ひょろっとしているはずなのにそれを感じさない堂々とした態度・・・・この人貴族世界で生きてて来ただけあって、存在感が半端ない。
「そうだべあたしはジャンヌダルク【ドラクーン】のリーダーをやらしてもらっている」
目を逸らすことなくそう言うと向こうもあたしをじっと見つめてくる、品定めっぽい。
「そうか、話をする前に・・・座れ・・・・でないと話が出来んからな」
「んじゃ失礼するよ」
ソファーに座るとハナムさんが真顔のまま口を開く。
「それで?私に話があるという事だが?」
ハナムさんがそう言って来たのであたしは頷く。
「数日間の【ドラクーン】の滞在を許可して欲しい」
部隊の休息、物資関係の補給、次の街の偵察などがあるから数日間は滞在したいと考えている。
「断る、明日にはレッタを離れてくれ」
ハナムさんの答えにマリッサが立ち上がる。
「そんなハナム様!話を言いて下さい」
マリッサの言葉を瞳を閉じてスルーするハナムさん。
あたしはあまり驚かなかった・・・・・まあこういう展開もあるかもとか思っていたからね。
3人の衛兵がきてその中の一人・・・・確かオオザさんだっけか?があたしに声を掛けて来た。
「それはありがたいね」
ならさっそく会いに行こうか!!
「けど条件がある、マリッサとあんただけで来て欲しい」
2人で来て欲しいって事?別にいいけど?
「わかったべ」
あたしは立ち上がりマリッサに声を掛ける。
「んじゃ行こうか?」
「はいお姉さま」
歩き出そうとした所でセイがあたしの前に立ちはだかる。
「お待ちくださいジャンヌ様!!私だけでもお連れください!!」
「セイ、向こうの希望なんだしかないべ?」
「ですがジャンヌ様を狙って来るかもしれません!!護衛として私だけでも連れて行ってください!」
そっちを心配してたんだねセイは、でも心配はないと思う。
「暗殺の心配はないと思うよ、マリッサの話を聞いた限りここの領主様はまともみたいだからね・・・・・だろうオオザさん?」
確認するように衛兵さんに視線を向けながらそう問いかける。
「もちろんだ、俺達の領主様は暗殺などは嫌うお方だ、あの方は2人との話し合いを望んでおられる」
オオザさんが自信満々にそう言った後に歩いだしたのであたし達もその後に付いていくことにする。
「てことだから留守番お願いね、それとセイ落ち込まないでね、皆がここにいてくれるから安心して領主様に会いに行けるんだからね」
あたしがセイにそう言うとうちの子達全員が一礼をした後声をそろえて言葉を紡ぐ。
「「「「「「行ってらっしゃいませジャンヌ様、貴女様がお留守の間我々が此処を守らせていただきます」」」」」」
頼りにしてるよ!!
あたし達はオオザさんに領主様の館に案内してもらった
「え?ここ?」
「そうですリビングにてお待ちしているそうですのでこの門番と共に中にお入りください
案内された家はアズエルにあるあたしの家と同規模の大きさだった。
領主様の館って言うからかなり大きな家を想像していた、アストレイの家もかなり大きいからね。
オオザさんが門番さんといくつか言葉を交わすとごっつい門番さんが歩き出す。
そしてそのまま後をついていき家に入り一つの扉の前で止まりノックをした後口を開く。
「お客様をお連れしました」
「入れ」
中から渋い男性の声が聞こえ門番さんが扉を開けてあたし達を見る。
「どうぞ」
あたし達が中に入り真っ先に見えたのがリビングのソファーに座りこっちを見ているひょろっとしたお年寄りだった。
「お前が【ドラクーン】のリーダーか」
見た目は頼りないけどそれは見た目だけと直ぐに思い直す。
先ずは視線、自然体なのに強い意志を感じる目つき。
ひょろっとしているはずなのにそれを感じさない堂々とした態度・・・・この人貴族世界で生きてて来ただけあって、存在感が半端ない。
「そうだべあたしはジャンヌダルク【ドラクーン】のリーダーをやらしてもらっている」
目を逸らすことなくそう言うと向こうもあたしをじっと見つめてくる、品定めっぽい。
「そうか、話をする前に・・・座れ・・・・でないと話が出来んからな」
「んじゃ失礼するよ」
ソファーに座るとハナムさんが真顔のまま口を開く。
「それで?私に話があるという事だが?」
ハナムさんがそう言って来たのであたしは頷く。
「数日間の【ドラクーン】の滞在を許可して欲しい」
部隊の休息、物資関係の補給、次の街の偵察などがあるから数日間は滞在したいと考えている。
「断る、明日にはレッタを離れてくれ」
ハナムさんの答えにマリッサが立ち上がる。
「そんなハナム様!話を言いて下さい」
マリッサの言葉を瞳を閉じてスルーするハナムさん。
あたしはあまり驚かなかった・・・・・まあこういう展開もあるかもとか思っていたからね。
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