774 / 1,656
むさくるしい男共と一緒にするな!!
しおりを挟む
やはり盗賊共の経緯を公表すると暴動が起きる寸前まで行った。
けどその暴動を抑え込んだのがナジェークだ。
「皆の怒りは判る私も同じ気持ちだ、だが怒りに任せて行動しないで欲しい盗賊共は【ドラクーン】の精鋭が全員捕縛しこの街へと連れてくる、皆で罪人共の今後を考えようではないか、我々にはその権利がある」
ナジェークの『今後を考える』の言葉でその場は落ち着きその場で盗賊共の事に関する話し合いとなった。
やっぱりナジェークは優秀だ、彼にならこのままダラスを任せても大丈夫だと思う。
「外に留まってる奴等だって騎士なんだろう?信用できないじゃないか!!もしかしたら油断したところを襲ってくるかもしれん!!」
話し合ってる所を遠く離れた場所から見ていたら、お爺さんがそう叫んでこっちを指さしていた。
「ビオラさん先ほど言いましたが【ドラクーン】の方々が盗賊共を捕縛してくれたのです、彼らは賊ではありません」
ナジェークがそう言うけど爺さんはこっちを睨みながら口を開く。
「信じれるのか?もしかして賊を中に連れ込む作戦かもしれんだろう!裏で奴等は繋がってるのだろう
るのだろう!!」
あ!そう言う考えもできるのか!!ってそんな訳あるか!!
「爺さん・・・・言っていい事と悪い事があるべ?」
あたしがいきなり立ち上がり爺さんの所まで歩いていきそう言ったので爺さんが数歩後ずさりをしながらも睨みながら口を開く。
「そらみろ!!都合の悪い事を言われたから暴力に出てきただぞ!!」
あたしはそんな風に言って来る爺さんを見ながら訂正するべく口を開く。
「あんなむさくるしい男共と一緒にするな!!」
「「「「「「「「「「いや怒る所はそこじゃない!!!」」」」」」」」」
周りにいる住民達からツッコミが入る。
え?そこ怒る所だよね?可憐な女の子があんなむさくるしい盗賊と一緒にされたんだよ?怒るよね普通?
・・・・・・・ナジェークも一緒にツッコまなくていいんだよ。
「ここに居る皆には言っておきます、この方・・・【ドラクーン】のリーダーであるジャンヌ殿は我が街の食糧不足に関し憂いて下さり支援してくださっています、ですので件の盗賊団とは関係ないものと考えております」
ナジェーク殿の説明に静まり返る市民達、その前に立ちあたしは口を開く。
「信じられないのも分かる、【ドラクーン】には元アラビータの騎士もいるからね、でもうちにいる奴等はあんな屑とは違う、あたし達はこういう奴らが居る国を憂いアラビータに喧嘩を売った・・・・・あんた等に何かしろとは言わない・・・・・・でもあたし達が喧嘩をするのは邪魔はしないで欲しい」
後から襲われるとか勘弁してほしいからね!!!王都でドンパチやってる時に後ろから・・・とかは特にね!!
「・・・・・これは国が悪いという事なのか?」
さっき騒いでいた爺さんがそう言って来たのであたしは左右に首を振る。
「『国』じゃない『人』が悪いんだよ、今の王様は民がこんな状態なのにメイシェル王国への宣戦布告をした・・・・・普通はまずは自分の国を何とかするのが普通なのにだ」
静まり返るこの場であたしは話を続ける。
「普通は王様がトチ狂ったことを言えば誰かがそれを止めるもんだけどそれもない・・・・・これはどう考えてもおかしい」
まあ本当の理由は洗脳されてんだけどそれは言っても信じてもらえないだろうし仕方ないしね!!
「だからあたしが喧嘩を売った・・・・そうしたらあいつ等はあたしと共に戦うと言ってくれた・・・・だから【ドラクーン】には屑はいない」
まあ色々省いたけど何の得にもならない喧嘩に付き合ってくれてるんだ、あたしはあいつ等を信じる。
「お前さんは【ドラクーン】のリーダーなのだな?」
「うん」
文句を言ってた爺さんが真剣な顔で聞いてきたのであたしは迷わず頷く。
「侮辱してすまなかった」
頭を下げる爺さんを見てため息を一つつく。
少しは判ってもらえたようだ。
けどその暴動を抑え込んだのがナジェークだ。
「皆の怒りは判る私も同じ気持ちだ、だが怒りに任せて行動しないで欲しい盗賊共は【ドラクーン】の精鋭が全員捕縛しこの街へと連れてくる、皆で罪人共の今後を考えようではないか、我々にはその権利がある」
ナジェークの『今後を考える』の言葉でその場は落ち着きその場で盗賊共の事に関する話し合いとなった。
やっぱりナジェークは優秀だ、彼にならこのままダラスを任せても大丈夫だと思う。
「外に留まってる奴等だって騎士なんだろう?信用できないじゃないか!!もしかしたら油断したところを襲ってくるかもしれん!!」
話し合ってる所を遠く離れた場所から見ていたら、お爺さんがそう叫んでこっちを指さしていた。
「ビオラさん先ほど言いましたが【ドラクーン】の方々が盗賊共を捕縛してくれたのです、彼らは賊ではありません」
ナジェークがそう言うけど爺さんはこっちを睨みながら口を開く。
「信じれるのか?もしかして賊を中に連れ込む作戦かもしれんだろう!裏で奴等は繋がってるのだろう
るのだろう!!」
あ!そう言う考えもできるのか!!ってそんな訳あるか!!
「爺さん・・・・言っていい事と悪い事があるべ?」
あたしがいきなり立ち上がり爺さんの所まで歩いていきそう言ったので爺さんが数歩後ずさりをしながらも睨みながら口を開く。
「そらみろ!!都合の悪い事を言われたから暴力に出てきただぞ!!」
あたしはそんな風に言って来る爺さんを見ながら訂正するべく口を開く。
「あんなむさくるしい男共と一緒にするな!!」
「「「「「「「「「「いや怒る所はそこじゃない!!!」」」」」」」」」
周りにいる住民達からツッコミが入る。
え?そこ怒る所だよね?可憐な女の子があんなむさくるしい盗賊と一緒にされたんだよ?怒るよね普通?
・・・・・・・ナジェークも一緒にツッコまなくていいんだよ。
「ここに居る皆には言っておきます、この方・・・【ドラクーン】のリーダーであるジャンヌ殿は我が街の食糧不足に関し憂いて下さり支援してくださっています、ですので件の盗賊団とは関係ないものと考えております」
ナジェーク殿の説明に静まり返る市民達、その前に立ちあたしは口を開く。
「信じられないのも分かる、【ドラクーン】には元アラビータの騎士もいるからね、でもうちにいる奴等はあんな屑とは違う、あたし達はこういう奴らが居る国を憂いアラビータに喧嘩を売った・・・・・あんた等に何かしろとは言わない・・・・・・でもあたし達が喧嘩をするのは邪魔はしないで欲しい」
後から襲われるとか勘弁してほしいからね!!!王都でドンパチやってる時に後ろから・・・とかは特にね!!
「・・・・・これは国が悪いという事なのか?」
さっき騒いでいた爺さんがそう言って来たのであたしは左右に首を振る。
「『国』じゃない『人』が悪いんだよ、今の王様は民がこんな状態なのにメイシェル王国への宣戦布告をした・・・・・普通はまずは自分の国を何とかするのが普通なのにだ」
静まり返るこの場であたしは話を続ける。
「普通は王様がトチ狂ったことを言えば誰かがそれを止めるもんだけどそれもない・・・・・これはどう考えてもおかしい」
まあ本当の理由は洗脳されてんだけどそれは言っても信じてもらえないだろうし仕方ないしね!!
「だからあたしが喧嘩を売った・・・・そうしたらあいつ等はあたしと共に戦うと言ってくれた・・・・だから【ドラクーン】には屑はいない」
まあ色々省いたけど何の得にもならない喧嘩に付き合ってくれてるんだ、あたしはあいつ等を信じる。
「お前さんは【ドラクーン】のリーダーなのだな?」
「うん」
文句を言ってた爺さんが真剣な顔で聞いてきたのであたしは迷わず頷く。
「侮辱してすまなかった」
頭を下げる爺さんを見てため息を一つつく。
少しは判ってもらえたようだ。
112
お気に入りに追加
1,282
あなたにおすすめの小説
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
生臭坊主の異世界転生 死霊術師はスローライフを送れない
しめさば
ファンタジー
急遽異世界へと転生することになった九条颯馬(30)
小さな村に厄介になるも、生活の為に冒険者に。
ギルドに騙され、与えられたのは最低ランクのカッパープレート。
それに挫けることなく日々の雑務をこなしながらも、不慣れな異世界生活を送っていた。
そんな九条を優しく癒してくれるのは、ギルドの担当職員であるミア(10)と、森で助けた狐のカガリ(モフモフ)。
とは言えそんな日常も長くは続かず、ある日を境に九条は人生の転機を迎えることとなる。
ダンジョンで手に入れた魔法書。村を襲う盗賊団に、新たなる出会い。そして見直された九条の評価。
冒険者ギルドの最高ランクであるプラチナを手にし、目標であるスローライフに一歩前進したかのようにも見えたのだが、現実はそう甘くない。
今度はそれを利用しようと擦り寄って来る者達の手により、日常は非日常へと変化していく……。
「俺は田舎でモフモフに囲まれ、ミアと一緒にのんびり暮らしていたいんだ!!」
降りかかる火の粉は魔獣達と死霊術でズバッと解決!
面倒臭がりの生臭坊主は死霊術師として成り上がり、残念ながらスローライフは送れない。
これは、いずれ魔王と呼ばれる男と、勇者の少女の物語である。
プラス的 異世界の過ごし方
seo
ファンタジー
日本で普通に働いていたわたしは、気がつくと異世界のもうすぐ5歳の幼女だった。田舎の山小屋みたいなところに引っ越してきた。そこがおさめる領地らしい。伯爵令嬢らしいのだが、わたしの多少の知識で知る貴族とはかなり違う。あれ、ひょっとして、うちって貧乏なの? まあ、家族が仲良しみたいだし、楽しければいっか。
呑気で細かいことは気にしない、めんどくさがりズボラ女子が、神様から授けられるギフト「+」に助けられながら、楽しんで生活していきます。
乙女ゲーの脇役家族ということには気づかずに……。
#不定期更新 #物語の進み具合のんびり
#カクヨムさんでも掲載しています
神様のお楽しみ!
薫
ファンタジー
気がつくと星が輝く宇宙空間にいた。目の前には頭くらいの大きさだろうか、綺麗な星が一つ。
「君は神様の仲間入りをした。だから、この星を君に任せる」
これは、新米神様に転生した少年が創造した世界で神様として見守り、下界に降りて少年として冒険したりする物語。
第一章 神編は、三十三話あります!
第二章 婚約破棄編は、二十話しかありません!(6/18(土)投稿)
第三章 転生編は、三十三話です!(6/28(火)投稿)
第四章 水の楽園編(8/1(月)投稿)
全六章にしようと思っているので、まだまだ先は長いです!
更新は、夜の六時過ぎを目安にしています!
第一章の冒険者活動、学園、飲食店の詳細を書いてないのは、単純に書き忘れと文章力のなさです。書き終えて「あっ」ってなりました。第二章の話数が少ないのも大体同じ理由です。
今書いている第四章は、なるべく細かく書いているつもりです。
ストック切れでしばらくの間、お休みします。第五章が書き終え次第投稿を再開します。
よろしくお願いしますm(_ _)m
5歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--
ばふぉりん
ファンタジー
「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は
「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」
この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。
剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。
そんな中、この五歳児が得たスキルは
□□□□
もはや文字ですら無かった
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。
本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。
称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる