レディース異世界満喫禄

日の丸

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むさくるしい男共と一緒にするな!!

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やはり盗賊共の経緯を公表すると暴動が起きる寸前まで行った。

けどその暴動を抑え込んだのがナジェークだ。



「皆の怒りは判る私も同じ気持ちだ、だが怒りに任せて行動しないで欲しい盗賊共は【ドラクーン】の精鋭が全員捕縛しこの街へと連れてくる、皆で罪人共の今後を考えようではないか、我々にはその権利がある」



ナジェークの『今後を考える』の言葉でその場は落ち着きその場で盗賊共の事に関する話し合いとなった。

やっぱりナジェークは優秀だ、彼にならこのままダラスを任せても大丈夫だと思う。





「外に留まってる奴等だって騎士なんだろう?信用できないじゃないか!!もしかしたら油断したところを襲ってくるかもしれん!!」



話し合ってる所を遠く離れた場所から見ていたら、お爺さんがそう叫んでこっちを指さしていた。



「ビオラさん先ほど言いましたが【ドラクーン】の方々が盗賊共を捕縛してくれたのです、彼らは賊ではありません」



ナジェークがそう言うけど爺さんはこっちを睨みながら口を開く。



「信じれるのか?もしかして賊を中に連れ込む作戦かもしれんだろう!裏で奴等は繋がってるのだろう

るのだろう!!」



あ!そう言う考えもできるのか!!ってそんな訳あるか!!



「爺さん・・・・言っていい事と悪い事があるべ?」



あたしがいきなり立ち上がり爺さんの所まで歩いていきそう言ったので爺さんが数歩後ずさりをしながらも睨みながら口を開く。



「そらみろ!!都合の悪い事を言われたから暴力に出てきただぞ!!」



あたしはそんな風に言って来る爺さんを見ながら訂正するべく口を開く。



「あんなむさくるしい男共と一緒にするな!!」



「「「「「「「「「「いや怒る所はそこじゃない!!!」」」」」」」」」



周りにいる住民達からツッコミが入る。

え?そこ怒る所だよね?可憐な女の子があんなむさくるしい盗賊と一緒にされたんだよ?怒るよね普通?

・・・・・・・ナジェークも一緒にツッコまなくていいんだよ。



「ここに居る皆には言っておきます、この方・・・【ドラクーン】のリーダーであるジャンヌ殿は我が街の食糧不足に関し憂いて下さり支援してくださっています、ですので件の盗賊団とは関係ないものと考えております」



ナジェーク殿の説明に静まり返る市民達、その前に立ちあたしは口を開く。



「信じられないのも分かる、【ドラクーン】には元アラビータの騎士もいるからね、でもうちにいる奴等はあんな屑とは違う、あたし達はこういう奴らが居る国を憂いアラビータに喧嘩を売った・・・・・あんた等に何かしろとは言わない・・・・・・でもあたし達が喧嘩をするのは邪魔はしないで欲しい」



後から襲われるとか勘弁してほしいからね!!!王都でドンパチやってる時に後ろから・・・とかは特にね!!



「・・・・・これは国が悪いという事なのか?」



さっき騒いでいた爺さんがそう言って来たのであたしは左右に首を振る。



「『国』じゃない『人』が悪いんだよ、今の王様は民がこんな状態なのにメイシェル王国への宣戦布告をした・・・・・普通はまずは自分の国を何とかするのが普通なのにだ」



静まり返るこの場であたしは話を続ける。



「普通は王様がトチ狂ったことを言えば誰かがそれを止めるもんだけどそれもない・・・・・これはどう考えてもおかしい」



まあ本当の理由は洗脳されてんだけどそれは言っても信じてもらえないだろうし仕方ないしね!!



「だからあたしが喧嘩を売った・・・・そうしたらあいつ等はあたしと共に戦うと言ってくれた・・・・だから【ドラクーン】には屑はいない」



まあ色々省いたけど何の得にもならない喧嘩に付き合ってくれてるんだ、あたしはあいつ等を信じる。



「お前さんは【ドラクーン】のリーダーなのだな?」



「うん」



文句を言ってた爺さんが真剣な顔で聞いてきたのであたしは迷わず頷く。



「侮辱してすまなかった」



頭を下げる爺さんを見てため息を一つつく。

少しは判ってもらえたようだ。

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