770 / 1,656
あたしが!!
しおりを挟む
「俺を誰だと思ってやがる!!」
「はいはい」
いかに悪人って顔のおっさんがあたしに殴りかかって来たけど、それ躱して右ストレートをプレゼント。
「さすがジャンヌ様!!おい!こいつを檻にぶち込んでおけ!!」
もう何人目かわからない盗賊たちを無力化していると何騎か騎馬が走ってくるのが見える。
「ここに居ましたかジャンヌ様!拠点の制圧が終りました!後は騎士達による逃げた盗賊の追撃になりました」
どうやら無事に終わったらしい、それはよかった!
「頭は捕ったの?」
後は幹部連中の確保だね。
「将軍と幹部らしき者は数名捕らえました、ですのでジャンヌ様においでいただきたく」
なるほど、だから呼びに来たって訳だ。
「わかったべ、少し待って・・・・・・・レビインとステイル!!」
離れた場所で指揮をしていた二人を呼び寄せる。
「何だ?」
「何かあったか?」
走ってあたしの元に来た二人が騎士達と一緒にいるあたしを見て何かあったと思ったらしい。
「向こうは終わったらしい、んで向こうに行かなきゃいけないからここの指揮をあんた等二人に任せたい」
「なるほど・・・・・・判った」
「任せておけ」
どうやら引き受けてくれるらしい、本当にありがたい!!
「頼むよ!んじゃあ案内頼めるかな?」
後ろに控えていた騎士達に視線を向けると騎士達が頷き・・・・・・固まる。
「あのう・・・・・ジャンヌ様、ご移動はどうなされるのですか?我々は馬に乗りますが・・・・」
ああ!移動の心配をしてくれたのか!
「大丈夫!スレイプ?」
そう言った後あたしは宙を舞った後にスレイプの背に乗る。
「他の仲間も従魔に乗るから気にしないで」
「判りました、ご案内します」
納得してくれたようで騎士達も自分の馬に跨り走り出し、あたし達はそれを追いかけるように進む。
森の中を進むとかなり開けた場所が見えて来て・・・・・かなりぼろい村らしきところに出た。
「此処なんだ?」
「はい、ここに居た連中は盗賊に属する者と・・・・・・浚われてきた女・子供でした」
・・・・・・・・・・へえぇ・・・・・・
「攫われてきた人たちは無事なの?」
「はい、中には手を付けられている者もおりましたが・・・・まだ無事です」
何でこういう連中はその手の事しか考えないのかな?猿か!!
「そうなんだ?ラッチさんは?」
あたしの質問に騎士が一つの建物に視線を向ける。
「あそこに居ります、私はここで・・・・」
どうやら案内はここまでのようだね、助かった。
「ありがとうね、貴方も頑張って」
「ジャンヌ様・・・・・・ありがとうございます!失礼します!」
なんか感動したように敬礼をして走っていったよ?元気だねぇ!!
そんな事を考えながら目的の建物に入るとラッチさんがあたしに背を向けるように立っていた。
「ラッチさん、きたべさ」
あたしの言葉に振り向き頭を下げる。
「お疲れ様ですジャンヌ殿」
「貴様!!」
ラッチさんの向こうに誰かいる・・・・・ってあのおっさんか!
「貴様等!俺たちにこんなことをしていいと思っているのか!!俺達はこの国の将軍だぞ!!お前たちの仲間にこんなことをしていいと思ってるのか!!」
相変わらず無駄な事で元気なおっさんだ。
「将軍、少し黙ってもらえませんか?今私はジャンヌ殿に説明をせねばならぬのです」
かたい顔でラッチさんがそう言っても元気一杯のおっさんは聞いてはいない。
「誰に指図している貴様は!!早くほどけ!!」
元気一杯の声を聴いてとうとうキレた・・・・・・・・・・・・あたしが!!
「黙れ屑が」
もうね・・・・・・・・・久々に切れたよ。
「はいはい」
いかに悪人って顔のおっさんがあたしに殴りかかって来たけど、それ躱して右ストレートをプレゼント。
「さすがジャンヌ様!!おい!こいつを檻にぶち込んでおけ!!」
もう何人目かわからない盗賊たちを無力化していると何騎か騎馬が走ってくるのが見える。
「ここに居ましたかジャンヌ様!拠点の制圧が終りました!後は騎士達による逃げた盗賊の追撃になりました」
どうやら無事に終わったらしい、それはよかった!
「頭は捕ったの?」
後は幹部連中の確保だね。
「将軍と幹部らしき者は数名捕らえました、ですのでジャンヌ様においでいただきたく」
なるほど、だから呼びに来たって訳だ。
「わかったべ、少し待って・・・・・・・レビインとステイル!!」
離れた場所で指揮をしていた二人を呼び寄せる。
「何だ?」
「何かあったか?」
走ってあたしの元に来た二人が騎士達と一緒にいるあたしを見て何かあったと思ったらしい。
「向こうは終わったらしい、んで向こうに行かなきゃいけないからここの指揮をあんた等二人に任せたい」
「なるほど・・・・・・判った」
「任せておけ」
どうやら引き受けてくれるらしい、本当にありがたい!!
「頼むよ!んじゃあ案内頼めるかな?」
後ろに控えていた騎士達に視線を向けると騎士達が頷き・・・・・・固まる。
「あのう・・・・・ジャンヌ様、ご移動はどうなされるのですか?我々は馬に乗りますが・・・・」
ああ!移動の心配をしてくれたのか!
「大丈夫!スレイプ?」
そう言った後あたしは宙を舞った後にスレイプの背に乗る。
「他の仲間も従魔に乗るから気にしないで」
「判りました、ご案内します」
納得してくれたようで騎士達も自分の馬に跨り走り出し、あたし達はそれを追いかけるように進む。
森の中を進むとかなり開けた場所が見えて来て・・・・・かなりぼろい村らしきところに出た。
「此処なんだ?」
「はい、ここに居た連中は盗賊に属する者と・・・・・・浚われてきた女・子供でした」
・・・・・・・・・・へえぇ・・・・・・
「攫われてきた人たちは無事なの?」
「はい、中には手を付けられている者もおりましたが・・・・まだ無事です」
何でこういう連中はその手の事しか考えないのかな?猿か!!
「そうなんだ?ラッチさんは?」
あたしの質問に騎士が一つの建物に視線を向ける。
「あそこに居ります、私はここで・・・・」
どうやら案内はここまでのようだね、助かった。
「ありがとうね、貴方も頑張って」
「ジャンヌ様・・・・・・ありがとうございます!失礼します!」
なんか感動したように敬礼をして走っていったよ?元気だねぇ!!
そんな事を考えながら目的の建物に入るとラッチさんがあたしに背を向けるように立っていた。
「ラッチさん、きたべさ」
あたしの言葉に振り向き頭を下げる。
「お疲れ様ですジャンヌ殿」
「貴様!!」
ラッチさんの向こうに誰かいる・・・・・ってあのおっさんか!
「貴様等!俺たちにこんなことをしていいと思っているのか!!俺達はこの国の将軍だぞ!!お前たちの仲間にこんなことをしていいと思ってるのか!!」
相変わらず無駄な事で元気なおっさんだ。
「将軍、少し黙ってもらえませんか?今私はジャンヌ殿に説明をせねばならぬのです」
かたい顔でラッチさんがそう言っても元気一杯のおっさんは聞いてはいない。
「誰に指図している貴様は!!早くほどけ!!」
元気一杯の声を聴いてとうとうキレた・・・・・・・・・・・・あたしが!!
「黙れ屑が」
もうね・・・・・・・・・久々に切れたよ。
111
お気に入りに追加
1,279
あなたにおすすめの小説
【完結】公爵家の末っ子娘は嘲笑う
たくみ
ファンタジー
圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。
アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。
ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?
それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。
自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。
このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。
それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。
※小説家になろうさんで投稿始めました
聖女の力を隠して塩対応していたら追放されたので冒険者になろうと思います
登龍乃月
ファンタジー
「フィリア! お前のような卑怯な女はいらん! 即刻国から出てゆくがいい!」
「え? いいんですか?」
聖女候補の一人である私、フィリアは王国の皇太子の嫁候補の一人でもあった。
聖女となった者が皇太子の妻となる。
そんな話が持ち上がり、私が嫁兼聖女候補に入ったと知らされた時は絶望だった。
皇太子はデブだし臭いし歯磨きもしない見てくれ最悪のニキビ顔、性格は傲慢でわがまま厚顔無恥の最悪を極める、そのくせプライド高いナルシスト。
私の一番嫌いなタイプだった。
ある日聖女の力に目覚めてしまった私、しかし皇太子の嫁になるなんて死んでも嫌だったので一生懸命その力を隠し、皇太子から嫌われるよう塩対応を続けていた。
そんなある日、冤罪をかけられた私はなんと国外追放。
やった!
これで最悪な責務から解放された!
隣の国に流れ着いた私はたまたま出会った冒険者バルトにスカウトされ、冒険者として新たな人生のスタートを切る事になった。
そして真の聖女たるフィリアが消えたことにより、彼女が無自覚に張っていた退魔の結界が消え、皇太子や城に様々な災厄が降りかかっていくのであった。
5歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--
ばふぉりん
ファンタジー
「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は
「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」
この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。
剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。
そんな中、この五歳児が得たスキルは
□□□□
もはや文字ですら無かった
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。
本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。
こちらの異世界で頑張ります
kotaro
ファンタジー
原 雪は、初出勤で事故にあい死亡する。神様に第二の人生を授かり幼女の姿で
魔の森に降り立つ 其処で獣魔となるフェンリルと出合い後の保護者となる冒険者と出合う。
様々の事が起こり解決していく
[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。
またね。次ね。今度ね。聞き飽きました。お断りです。
朝山みどり
ファンタジー
ミシガン伯爵家のリリーは、いつも後回しにされていた。転んで怪我をしても、熱を出しても誰もなにもしてくれない。わたしは家族じゃないんだとリリーは思っていた。
婚約者こそいるけど、相手も自分と同じ境遇の侯爵家の二男。だから、リリーは彼と家族を作りたいと願っていた。
だけど、彼は妹のアナベルとの結婚を望み、婚約は解消された。
リリーは失望に負けずに自身の才能を武器に道を切り開いて行った。
「なろう」「カクヨム」に投稿しています。
転生貴族のスローライフ
マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた
しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった
これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である
*基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる