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うわっ!!
しおりを挟む「さて皆さらに奥に行くよ」
オーガを埋めてもらった後にティータイムで少し休みもうひと頑張りしようと立ち上がり声を掛けて歩き出す。
「レン様」
「うん」
目の前に槍をやりを持って立ちふさがるオーガ。
さっきの集団の生き残りかなって思ったけど、さっきの集団には槍を持っていた奴は居なかっただからこいつはソロでうろついている奴だと思う。
そいつがあたしを見て構えもせず立っている。
見ているとなんかかなり理性的な感じがする。
「あんたあたしと戦いたいのかい?」
話が通じるとは思わないけど理性的ならもしかして通じるかと思い取り敢えず話しかけてみる。
するとそのオーガは槍先をあたしに向けた後に槍を構えあたしに視線を向けて来た。
「手は出さないでね」
どうやらあたしとやり合いたいらしいので【アイテムボックス】から日光を取り出して構え、そして踏み込む!!
踏み込んだ先に槍が突き出されサイドステップでかわしつつ横凪を放つ。
・・・・・・がそれを槍で受け止められる。
「なかなか強いねあんた」
アンヌシアさんクラスでは無いにしろかなりの使い手だこのオーガ。
そう思っていたらオークが踏み込んできて・・・・突きを放ってくるのでバックステップで下がりながら躱して・・・・・・うわっ!!
「びっくりした」
三段突きくらいかな?と思って躱してしていたら驚きの6段突きでかなり焦った。
このオーガもしかしてアンヌシアさんクラスの実力者かもしれない。
気を引き締めた後にもう一度踏み込みその勢いをを利用した横凪を放つ・・・・が槍で受け止められる。
「【ウインドインパクト】」
受け止められるという事は超近距離という事、その距離で【ウインドインパクト】の直撃はかなり効くと思うんだ。
【ウインドインパクト】を受けて3メートル位吹き飛ばされながらも体制を崩さず踏みとどまるオーガを見て感嘆の溜息。
「あんた本当に強いね」
多少のダメージはあるけど見た目はまだまだやる気に満ちている感じがする。
これは日光で相手をするのは厳しいかな?このクラス相手だとあんまりダメージは与えられないんだよねぇ・・・・仕方ないな・・・・・
あたしは【アイテムボックス】に日光を戻してそのあとに右手を腰に左手を前にする構えをする。
「さて再開しようか」
あたしの構えを見て警戒をしているオークに向かい踏み込みハイキックを放つけどバックステップで躱される。
久々の体術のみの戦いで少しぎこちないけど戦っていくうちに元に戻るだろう、と思いながら踏み込もうとしたら向こうから踏み込んできて6段突きを放ってきたので今度は余裕もって躱し終わった所にハイキックを一撃オーガの顔に一撃加えて少し離れる。
「それはさっき見たよ」
あたしから一撃を受けてよろめくオーガを見て『ここで決める』とばかりにオーガに向かって走り出す。
それを見たオーガがカウンター気味に槍を突き出したので、そのまま走りながら一つの魔法を使う。
「【ワープ】」
転移先はオーガの後。
転移して一番最初に見たのはオーガの後頭部、それを視界に入れた瞬間あたしは両拳で頭を挟むようにして技を放つ。
その技の名は【激震】決まれば必ず相手を殺す技だ。
「ふぅ・・・・・・」
崩れ落ちるオーガを見て思わず溜息。
このオーガは本当に強かった、滅多に使わないうちの流派の技を使わなくてはいけないくらいに。
「セイ、このオーガを丁重に弔ってもらえるかな?」
強かったのもあるけど、このオーガ正面から搦め手なしで正々堂々と向かって来たのが気にいった。
だからきちんと弔ってあげたい。
「畏まりました」
なんかセイがあたしを『キラキラ』した目で見てるんだけどどうしたのかな?
・・・・・・・・・そしてアリーヌさん?何で一人で紅茶を飲んでるのさ?え?あたしの分も入れてある?
「ありがとう」
なんだろう?戦った後なのにこの緩い空気は?
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