レディース異世界満喫禄

日の丸

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気がついたら大事になったんだ!!

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「お帰りなさいませレン様」



ブロードやエレメンタルウルフ達を残し自宅に帰るとポーラとテレスが出迎えてくれた。



「ただいま、子供達は?」



「お休みになりました、お食事を用意いたしましょうか?」



「お願いできるかな?その間にお風呂行ってくるから」



「畏まりました、ごゆっくりとお風呂に入って来てくださいませ」



「うん」



あたしはセイとアリーヌ連れてバウダック王国にある自宅に転移した。

昨日はドタバタして入れなかったので温泉で疲れを癒したくてここの露天風呂に来た。



「はふぅ・・・・・・いい湯だべ・・・・・」



この家のお風呂は外からは中が見えないけど、魔道具を使い中からは見えるようになってる。

だから星空を見ながら疲れを癒す・・・・・・・・・・なんて贅沢な時間なんだ!!



「レン、お酒を出して!これは飲まないと綺麗な星空に失礼よ!!」



何なのさその理由は?まあ言いたい気持ちはわかるけどもね。



「でもすぐに夕食を食べるんだよ?」



「それはそれ!!」



まあお酒を飲んでもアリーヌなら問題なく夕飯は食べるか。



「はいよ」



【アイテムボックス】からウィンのボトルを取り出してついでにグラスも渡す。



「ありがとう・・・・・幸せね」



呑んだ後にホッとため息をついた後そう『ボソッ』と呟くアリーヌの言葉にあたしも頷く。



「だよね・・・・なんかこの頃忙しくてのんびりと出来ないから猶更そう感じるよね」



【アラビータ】との喧嘩に【大災害】と立て続けに戦闘事ばかり起きてるからそう感じてしまう。



暫く温泉を楽しんだ後アズエルに戻ると夕食が丁度出来て、それを有難くいただく。



「うっま!!」



今日は天丼だった。

前に天ぷらは作ったことがあったけど天丼は無かったはず、なのになぜ天丼が出てくるの?



「この料理って?」



「モンドさん提案の天ぷら盛りです」



天丼にかかってる醤油ベースのたれがまた美味い!!つーかモンドさん天才か!!

アリーヌを見てみるともう二杯目も食べ終わりそうな勢いだ。



「おかわりよ!!」



すげえなアリーヌさん!



天丼を楽しんだ後に、食後のクーロムを飲みテレスとポーラに話を始める。



「そう言えばそろそろ【大災害】だ終りそうだよ、宴会の話はどうなってる?」



「モンドさんと打ち合わせはしてきました、【大災害】が終ったと発表があり次第調理を開始しますので討伐者の皆様にはそのまま【銀狼の寝床】に来ていただくようお伝えください」



「もう用意は出来てるんだ?」



「はい、モンドさんは快く引き受けてくださいました『街を守ってもらったのだから出来るだけの事をする』との事です」



さすがモンドさんだね。



「ですが予想外の事がありまして」



言い難そうなポーラの言葉にあたしは首を傾げる。



「どうしたのさ?」



なんんか変な問題でも起きたのかな?



「この宴会の話を聞きつけたアズエルに住む商売人と・・・飲食関係の人達も参加を表明しはじめまして・・・・・・かなりの規模の宴会となります」



「へ?」



どういう事?



「つまりアズエル全体でのお祭りになりました」



・・・・・・・・・・・・かなり大事になって来たよ?え?街全体でお祭り騒ぎをやるって事?え?何でそうなったん?



「それは・・・・・・・・・ポーラとテレスだけで仕切る事は出来ないんじゃない?」



規模が違いすぎるし、2人は家の事もあるからかなり厳しいはずだ。



「はい、ですからギルマスのエリアル様が取り仕切るそうです」



ごめんなさいエリアルさん!!!仕事を増やしちまったよ!!狙ってやった訳じゃないんだよ?気がついたら大事になったんだ!!

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