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速攻で逃げるけどね!!
しおりを挟む「【ドラクーン】の活動を支える【カグヤ商会】って商会に行くからダラスの街の物資関係も仕入れてこようかなと思ったんだけど・・・・・i
「よろしくお願いいたします!!」
秒で頭を下げてきたよナジェークさん。
「後でお金を預かるよ、それとラッチさん」
「はい」
今度はラッチさんの方を見ながら口を開く。
「情報収集をしたい、人選を任せるからあたしがエルスさんに会いに行っている間に頼みたい」
「判りました」
あたしを見ながら頷くので追加で口にする。
「欲しい情報は王都とレッタの街だ王都の方は特に注意してね、もしあたしが居ない時にこっちに進軍してくることがあれば指揮はラッチさんが執って」
ラッチさんが指揮を執ってくれるなら安心できる。
「判りました」
・・・・・・・後何かあるかな?
「あと何か気になる事はある?」
あたしの質問にガラムが手を上げる。
「捕らえてある領主様はどうするので?」
「暫く牢と言う名の宿に泊まっていてもらって、彼は国からあたし達を殺すように言われて行動を起こしたからねのんびりと部屋で休んでもらうべ」
やっぱり罰は必要だと思うんですよ!別に怒ってる訳じゃないよ?許すためにもチョットお泊まりしてもらうべ。
「それともう一ついいですかい」
ガラムが言ってきたので頷く。
「大将に会いたがってる奴がいます、会ってもらえませんか?」
「え?誰さ?」
「会えば解りますって言うか外に待たせています」
「は?」
おいおい!!この話し合いが始まって1時間はすぎてんだよ?その間ずっと待たせてたって事?
「あいつらに会ってもらうより、【ドラクーン】の活動に関しての話し合いの方が大事ですから」
まあそうなんだけどさ、なんか1時間も待ってもらってるなんて悪い気がするじゃん?
「今連れてきます」
ガラムが部屋を出て暫くして10人ほど連れて戻って来た。
「あれ?」
その10人の中に見覚えのある人が一人いて、その人があたしを見て深々と頭を下げた。
「えっと・・・・確かリックだったっけか?」
確か物資部隊を狙った討伐者だった・・・・・・・はず!!
「そうです。貴女のお陰で妹が助かった、ありがとうございます」
なるほど・・・・・・あたしに会いたがったのはお礼を言いたかったのね。
「無事でよかったね、王都方面はもう少しドタバタするから南部方面に行くといい、南部方面はもう落ち着いてるからね」
これからあたし達と王国でドンパチやるんだ、もう巻き込みたくはないからね。
「貴女に会いに来たのはそれに関しての事なんだ、俺を・・・・俺達を仲間に入れてはくれないだろうか?」
リックがそう言うと同行していた他の9人も頷いた後口を開く。
「「「「「「「「「お願いします」」」」」」」」」
え?お礼を言いに来たんじゃないの?
「あんた等巻き込まれて嫌な目にあったんあろう?それなのになんで関わろうとするの?」
あたしだったら速攻で逃げるけどね!!
「この国が信じられなくなった」
リックがそう言うと残りの奴らがその言葉に頷く。
「それに・・・・やり返さないと気が済まない」
まあ大切な人が人質に取られたらそうなるよね、けどね!
「この街の領主様は牢屋でお泊りしてるよ」
その言葉に固まる10人・・・・やっぱり聞かされてなかったか。
「あんた等の人質解放作戦と並行してでっぷりさん捕縛作戦もして、とっ捕まえて牢屋にご案内しておいた」
リックが何かを言おうとする所にかぶせるように続ける。
「けど悪いけどあんた等にでっぷりさんを会わせる事はしない」
「何でだよ!!」
「あたし達が王都を落とし政権を取った後に新たな法で裁くためだ」
悪党は纏めて裁きを下す!新しい政権の下でね、そうすれば新しい政権の権威を示すこともできるし被害者も少しは納得してくれるだろう。
まあ悪党の寿命が少し伸びるだけだよ。
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