レディース異世界満喫禄

日の丸

文字の大きさ
上 下
708 / 1,656

心配はしていなかったけどね!!

しおりを挟む
「すまねぇ大将、あんまり情報が得られなかった」



「ん?」



あたしの部屋にノックの後ガラムが部屋に入って来た後にそう言って頭を下げてきた。



「どういう事?」



ガラムに頭を上げてもらった後に話を聞いだす。



「まず得た情報からですが、暗殺者の狙いは大将と領主様3人、それとカグヤ商会のエルス殿でした」



思った通りだった!皆に護衛についてもらってよかった!!皆がついてくれれば心配はないね!!



「それでですね・・・・・・・・・・その情報を聞いて油断したときに自害されました」



・・・・・・・・・・・は?



「え?3人とも?」



「はい、情報を聞くために猿ぐつわを外していまして口の中に毒を仕込んでいたらしく・・・・それで」



まあ少しでも情報を得られたから良しとするべきだね。



「気にしなくていいよ情報は聞けたんだしね、領主様の護衛はうちの子達がついてるし心配ないという事で、後この情報を隊長格の皆には伝えといてね」



「判った」



ガラムのそう言うと彼はそのまま部屋を出て行って、部屋に残されたあたしはギンガに抱き着く。

・・・・・わかってるんだあたしが指示して事で人が死ぬことは、味方であれ敵であれね。



「皆あたしを慰めてーー」



もやもやする気持ちをアニマルセラピーで癒した後あたしは部屋を出てラッチさん達隊長格が使ってる部屋へと向かい、ノックの後中に入る。



「皆おつかれねー」



中に入ると四人が揃っていてさっきの事を話していたみたいだ。



「さっきの話は聞いたね?暗殺者達の動きを見たいからしばらくは此処に留まるよ」



暗殺者達の組織の構成員が何人いるか知らんけどあたしを狙ってくる奴がまだいると思っておいたほうがいいべさ。

なのでそいつらとの事をしっかり終わらせた後に動いた方が安心できると思うのだ。



「だから動かない時間を利用して王都方面の情報収集をしたいんだ」



今後行動する時の為に情報収集を解いて損はないと思うんだ。



「なるほど・・・・・・」



ラッチさんは頷いた後に顎に手をやり考え込んだ。



「でしたら我々で人選はします、他に何かございますか?」



ラッチさんの質問に暫く考えた後首を左右に振る。



「あ!でも危険だったらすぐに引くよう厳命しておいてね?命あっての物種なんだから」



「心得ております」



「んじゃ少し出かけるね」



「どこへ?」



「ケネスダスにね、エルスさんが心配だし【カグヤ商会】は【ドラクーン】の生命線だから」



まあ転移で行けるんだけど今回は砦を歩いて出て誰も見ていない所で転移を使うつもりだ。



「誰かつけましょうか?」



ガラムが不安そうに言ってきたけどあたしは首を左右に振る。



「いいよその分情報収集に人数を回しておくれ」



誰かについて来てもらっても転移が使えなくなるから遠慮するべさ!!



「んじゃ留守の間ラッチさんに全部任せるからよろしく」



「承りました、ジャンヌ様も気を付けてください貴女は狙われているのですのから」



「判ってるよ、でもアニマルズがいるから心配しないで、皆こそ気を付けてね狙いはあたしだろうけどあんた達も狙われる可能性もあるんだからね」



「判っております」



そのやり取りの後に部屋を出た後外に出て門番に声を掛けた後、砦を出て見えない位置まで歩いた後あたしはケネスダスへと転移した。







「ただいまー」



あたし用の部屋を出た後エルスさんの仕事部屋へと入りながら挨拶をすると、何かの書類を見ていたエルスさんが書類から視線を外し、あたしに微笑みながら挨拶をしてくれた。



「お帰りなさいませ」



エルスさんの後ろで控えていたミズキが恭しく一礼しながら『お帰りなさいませ』と言ってくれたのであたしも笑顔になる。



「ただいま!!」



エルスさん達が無事なのを確認出来て安心したよ、まあミズキが護衛をしてくれていたからあまり心配はしていなかったけどね!!
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結】捨てられた双子のセカンドライフ

mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】 王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。 父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。 やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。 これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。 冒険あり商売あり。 さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。 (話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)

5歳で前世の記憶が混入してきた  --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--

ばふぉりん
ファンタジー
 「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜  五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は 「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」    この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。  剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。  そんな中、この五歳児が得たスキルは  □□□□  もはや文字ですら無かった ~~~~~~~~~~~~~~~~~  本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。  本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。  

転生したら死にそうな孤児だった

佐々木鴻
ファンタジー
過去に四度生まれ変わり、そして五度目の人生に目覚めた少女はある日、生まれたばかりで捨てられたの赤子と出会う。 保護しますか? の選択肢に【はい】と【YES】しかない少女はその子を引き取り妹として育て始める。 やがて美しく育ったその子は、少女と強い因縁があった。 悲劇はありません。難しい人間関係や柵はめんどく(ゲフンゲフン)ありません。 世界は、意外と優しいのです。

異世界召喚に巻き込まれたおばあちゃん

夏本ゆのす(香柚)
ファンタジー
高校生たちの異世界召喚にまきこまれましたが、関係ないので森に引きこもります。 のんびり余生をすごすつもりでしたが、何故か魔法が使えるようなので少しだけ頑張って生きてみようと思います。

チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!

芽狐
ファンタジー
⭐️チート薬学3巻発売中⭐️ ブラック企業勤めの37歳の高橋 渉(わたる)は、過労で倒れ会社をクビになる。  嫌なことを忘れようと、異世界のアニメを見ていて、ふと「異世界に行きたい」と口に出したことが、始まりで女神によって死にかけている体に転生させられる! 転生先は、スキルないも魔法も使えないアレクを家族は他人のように扱い、使用人すらも見下した態度で接する伯爵家だった。 新しく生まれ変わったアレク(渉)は、この最悪な現状をどう打破して幸せになっていくのか?? 更新予定:なるべく毎日19時にアップします! アップされなければ、多忙とお考え下さい!

神の手違い転生。悪と理不尽と運命を無双します!

yoshikazu
ファンタジー
橘 涼太。高校1年生。突然の交通事故で命を落としてしまう。 しかしそれは神のミスによるものだった。 神は橘 涼太の魂を神界に呼び謝罪する。その時、神は橘 涼太を気に入ってしまう。 そして橘 涼太に提案をする。 『魔法と剣の世界に転生してみないか?』と。 橘 涼太は快く承諾して記憶を消されて転生先へと旅立ちミハエルとなる。 しかし神は転生先のステータスの平均設定を勘違いして気付いた時には100倍の設定になっていた。 さらにミハエルは〈光の加護〉を受けておりステータスが合わせて1000倍になりスキルも数と質がパワーアップしていたのだ。 これは神の手違いでミハエルがとてつもないステータスとスキルを提げて世の中の悪と理不尽と運命に立ち向かう物語である。

「聖女はもう用済み」と言って私を追放した国は、今や崩壊寸前です。私が戻れば危機を救えるようですが、私はもう、二度と国には戻りません【完結】

小平ニコ
ファンタジー
聖女として、ずっと国の平和を守ってきたラスティーナ。だがある日、婚約者であるウルナイト王子に、「聖女とか、そういうのもういいんで、国から出てってもらえます?」と言われ、国を追放される。 これからは、ウルナイト王子が召喚術で呼び出した『魔獣』が国の守護をするので、ラスティーナはもう用済みとのことらしい。王も、重臣たちも、国民すらも、嘲りの笑みを浮かべるばかりで、誰もラスティーナを庇ってはくれなかった。 失意の中、ラスティーナは国を去り、隣国に移り住む。 無慈悲に追放されたことで、しばらくは人間不信気味だったラスティーナだが、優しい人たちと出会い、現在は、平凡ながらも幸せな日々を過ごしていた。 そんなある日のこと。 ラスティーナは新聞の記事で、自分を追放した国が崩壊寸前であることを知る。 『自分が戻れば国を救えるかもしれない』と思うラスティーナだったが、新聞に書いてあった『ある情報』を読んだことで、国を救いたいという気持ちは、一気に無くなってしまう。 そしてラスティーナは、決別の言葉を、ハッキリと口にするのだった……

「デブは出て行け!」と追放されたので、チートスキル【マイホーム】で異世界生活を満喫します。

亜綺羅もも
ファンタジー
旧題:「デブは出て行け!」と追放されたので、チートスキル【マイホーム】で異世界生活を満喫します。今更戻って来いと言われても旦那が許してくれません! いきなり異世界に召喚された江藤里奈(18)。 突然のことに戸惑っていたが、彼女と一緒に召喚された結城姫奈の顔を見て愕然とする。 里奈は姫奈にイジメられて引きこもりをしていたのだ。 そんな二人と同じく召喚された下柳勝也。 三人はメロディア国王から魔族王を倒してほしいと相談される。 だがその話し合いの最中、里奈のことをとことんまでバカにする姫奈。 とうとう周囲の人間も里奈のことをバカにし始め、極めつけには彼女のスキルが【マイホーム】という名前だったことで完全に見下されるのであった。 いたたまれなくなった里奈はその場を飛び出し、目的もなく町の外を歩く。 町の住人が近寄ってはいけないという崖があり、里奈はそこに行きついた時、不意に落下してしまう。 落下した先には邪龍ヴォイドドラゴンがおり、彼は里奈のことを助けてくれる。 そこからどうするか迷っていた里奈は、スキルである【マイホーム】を使用してみることにした。 すると【マイホーム】にはとんでもない能力が秘められていることが判明し、彼女の人生が大きく変化していくのであった。 ヴォイドドラゴンは里奈からイドというあだ名をつけられ彼女と一緒に生活をし、そして里奈の旦那となる。 姫奈は冒険に出るも、自身の力を過信しすぎて大ピンチに陥っていた。 そんなある日、現在の里奈の話を聞いた姫奈は、彼女のもとに押しかけるのであった…… これは里奈がイドとのんびり幸せに暮らしていく、そんな物語。 ※ざまぁまで時間かかります。 ファンタジー部門ランキング一位 HOTランキング 一位 総合ランキング一位 ありがとうございます!

処理中です...