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まあ気持ちはわかる!!
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「うううううう」
久々の宴会で飲みすぎたよ!!頭が割れるように痛いべさ!!
目が覚めて起き上がったら二日酔いがあたしを襲ってきたので【メガヒール】で撃退した後に紅茶の用意をしてアリーヌとモーニングティーを飲んでゆっくりとする。
紅茶を楽しんでいるとノックの後にマリッサが入って来た。
「おはようございますお姉さま、一つご報告がございます」
真剣な顔で言ってきた事から何か厄介事だと思い頷いた。
「先程騎馬100が王都方面からライ―ドに到着しました、その騎馬100を率いていたのが元アラビータ軍将軍の一人カロラッサ将軍でした」
ん?『元』?って事は今の軍の関係者じゃない?
「詳しく教えて」
「はい、将軍は旧王族に忠誠を誓っていた将軍で先の戦いでお亡くなりになっていると思っていたのですが、現王に一矢報いるいるために陰に潜み機会をうかがっていたそうです、そして【ドラクーン】の活動を聞きこの砦に来たそうです」
「なるほど・・・・・・つまりは手を組みたいという事かな?」
あたしの言葉にマリッサが険しい顔になり首を左右に振る。
「いいえ・・・・・・将軍のお言葉ですが『指揮権を俺に委ね俺の指揮下に入れ』・・・・・と」
「は?」
・・・・・・・・・・・え?なにそれ?受けを狙ってるの?笑えないんだけど?あたし達がやってきたことを後から来た奴が『あとは俺達がやる、部下になって俺に使われろ』って言ってるのと同じだよね?
「今ラッチ殿とアルベルト殿がガラム殿を必死に抑えています」
話を聞いてガラムが切れたんだろうね・・・・・まあ気持ちはわかる!!
「マリッサ、その将軍てどんな人物?聞かせて」
あたしの質問にしばらく考え込んだ後口を開く。
「アラビータ軍の中でもかなり好戦的な方でした、しかも戦における人材の損耗が激しいお方だったかと」
・・・・・・・・なるほど無茶な事を考えて兵達を無駄に死なせた奴だった訳だ。
でもなんで敵さん・・・・【渡り人】はこの将軍に【精神支配】を使わなかったんだろう?将軍クラスになれば手駒として味方に引き入れてもいいはずなんだけど、それほどまでに使えなかったんだろうかこのおっさんが。
「あたしが出るよ、そのおっさんと話す」
「判りました、外で待ってもらっているのでご案内します」
あたしはマリッサの背を追いかけるように歩き出す。
つーかマリッサ・・・・・いやこの砦にいる皆がその将軍を信用してないのがよくわかったよ、だって将軍の肩書を持つ人を外で待たせておく時点で『信用してません』って言ってるからね!
「何だ小娘、俺はこの砦の責任者に会わせろと言っておるのだ、さっさと連れてこい」
髭顔のごっついおっさんがそう言ったのであたしはニヤリと笑いながら自己紹介をする。
「あたしがこの砦の最高責任者で【ドラクーン】の首魁ジャンヌダルクだ」
その言葉におっさんが方眉をピクリと吊り上げたがそのままエラそうな態度を崩すことなく口を開く。
「貴様がジャンヌダルクか、ならばお前に命ずる、この砦と指揮権をを速やかに俺に譲れ、貴様は俺の部下にしてやるからしっかりと働くように」
寝言を言ってきたおっさんにわかるように深々とため息をつき腕を組む
「断る!!」
「なに?貴様俺の言う事が聞けんと言うのか!何様だ!!将軍である俺が指揮をすると言っているのだぞ!」
何でいきなり切れんのさ?そんな事を言われて『はいわかりました』なんて言う奴はこの世にいないと思うんだ!!
「うるせえよ、貴様こそ何様だ?この砦にいる奴らは貴様の思う通りにはさせねえ、全員があたしの仲間で家族だからな」
さっきマリッサの話で、このおっさんに皆を預けると全員が殺されるとしか思えないんだよね、だからこのおっさんには指揮権なんぞ渡さん!!
久々の宴会で飲みすぎたよ!!頭が割れるように痛いべさ!!
目が覚めて起き上がったら二日酔いがあたしを襲ってきたので【メガヒール】で撃退した後に紅茶の用意をしてアリーヌとモーニングティーを飲んでゆっくりとする。
紅茶を楽しんでいるとノックの後にマリッサが入って来た。
「おはようございますお姉さま、一つご報告がございます」
真剣な顔で言ってきた事から何か厄介事だと思い頷いた。
「先程騎馬100が王都方面からライ―ドに到着しました、その騎馬100を率いていたのが元アラビータ軍将軍の一人カロラッサ将軍でした」
ん?『元』?って事は今の軍の関係者じゃない?
「詳しく教えて」
「はい、将軍は旧王族に忠誠を誓っていた将軍で先の戦いでお亡くなりになっていると思っていたのですが、現王に一矢報いるいるために陰に潜み機会をうかがっていたそうです、そして【ドラクーン】の活動を聞きこの砦に来たそうです」
「なるほど・・・・・・つまりは手を組みたいという事かな?」
あたしの言葉にマリッサが険しい顔になり首を左右に振る。
「いいえ・・・・・・将軍のお言葉ですが『指揮権を俺に委ね俺の指揮下に入れ』・・・・・と」
「は?」
・・・・・・・・・・・え?なにそれ?受けを狙ってるの?笑えないんだけど?あたし達がやってきたことを後から来た奴が『あとは俺達がやる、部下になって俺に使われろ』って言ってるのと同じだよね?
「今ラッチ殿とアルベルト殿がガラム殿を必死に抑えています」
話を聞いてガラムが切れたんだろうね・・・・・まあ気持ちはわかる!!
「マリッサ、その将軍てどんな人物?聞かせて」
あたしの質問にしばらく考え込んだ後口を開く。
「アラビータ軍の中でもかなり好戦的な方でした、しかも戦における人材の損耗が激しいお方だったかと」
・・・・・・・・なるほど無茶な事を考えて兵達を無駄に死なせた奴だった訳だ。
でもなんで敵さん・・・・【渡り人】はこの将軍に【精神支配】を使わなかったんだろう?将軍クラスになれば手駒として味方に引き入れてもいいはずなんだけど、それほどまでに使えなかったんだろうかこのおっさんが。
「あたしが出るよ、そのおっさんと話す」
「判りました、外で待ってもらっているのでご案内します」
あたしはマリッサの背を追いかけるように歩き出す。
つーかマリッサ・・・・・いやこの砦にいる皆がその将軍を信用してないのがよくわかったよ、だって将軍の肩書を持つ人を外で待たせておく時点で『信用してません』って言ってるからね!
「何だ小娘、俺はこの砦の責任者に会わせろと言っておるのだ、さっさと連れてこい」
髭顔のごっついおっさんがそう言ったのであたしはニヤリと笑いながら自己紹介をする。
「あたしがこの砦の最高責任者で【ドラクーン】の首魁ジャンヌダルクだ」
その言葉におっさんが方眉をピクリと吊り上げたがそのままエラそうな態度を崩すことなく口を開く。
「貴様がジャンヌダルクか、ならばお前に命ずる、この砦と指揮権をを速やかに俺に譲れ、貴様は俺の部下にしてやるからしっかりと働くように」
寝言を言ってきたおっさんにわかるように深々とため息をつき腕を組む
「断る!!」
「なに?貴様俺の言う事が聞けんと言うのか!何様だ!!将軍である俺が指揮をすると言っているのだぞ!」
何でいきなり切れんのさ?そんな事を言われて『はいわかりました』なんて言う奴はこの世にいないと思うんだ!!
「うるせえよ、貴様こそ何様だ?この砦にいる奴らは貴様の思う通りにはさせねえ、全員があたしの仲間で家族だからな」
さっきマリッサの話で、このおっさんに皆を預けると全員が殺されるとしか思えないんだよね、だからこのおっさんには指揮権なんぞ渡さん!!
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