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そんな事は心配してないべ!!
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驚くあたしに困ったような顔でライが話し出す。
「彼女はクルスラの街で魔物から助けたのです、そうしたら此処までついて来てしまいまして」
・・・・・・・・・・・え?もしかして押しかけ女房って奴?
「何を言うのですかライ様!!私は貴方のと共に過ごし妻となる為にここに来たのでです!」
うん押しかけ女房だねこれは、ライは見た目もイケメンだし強いから納得できるよ。
「ライはどう考えてるの?あたしはライが幸せになるならそれでいいんだよ?」
ライが幸せになるのならばこの人と結婚してこの国で暮らすのもありだと思う、寂しくなるけどこれはあたしの我儘でライの幸せを奪う事はしたくないべさ。
「我が幸せは貴女様に仕える事です、それ以上の幸せはございません」
いきなり跪いてそう言い放つライに思わずため息。
「そう言ってくれるのは嬉しいけど、それは違うと思うんだ」
やっぱり好きな人が出来て、付き合って、結婚して、子供が生まれて、一緒に暮らして・・・・・・人並みだけどそれが幸せだと思う。
「人の幸せはそれぞれにあります、私の幸せはレン様に仕える事それだけの事でございます」
跪いたまま言った言葉にもう何も言えなくなりミレーヌさんを見るとライを見たまま固まっていたがいきなりあたしに決意を秘めた視線を向けると口を開く。
「ならば私も貴女に仕えるわ!!そうすればライ様と一緒に過ごせますから!!」
「・・・・・・・・・・・・・は?何でそうなるの?」
彼女の思考に付いていけず思わず口にしてしまったが彼女は気にせず自分の考えを自慢するかの如く口にする。
「一緒にいて『私』を理解してもらいます、でもその間貴女に仕える事にも手を抜いたりはしませんから安心してくださいな」
いやいやいやいや!あたしはそんな事は心配してないべ!!あたしはもうメイドさんとかいらないって言いたいんだけど!!
「そういえばレン様、レンス様がお会いしたいとおっしゃってました、後で会いに行ってください」
ミレーヌさんの事は後にしてレンスに会いに行った方がいいかな?エルスさんの事も話したいし。
「ミレーヌさんあたしに仕えなくてもいいからね?あたしはちょっと出かける、エルスさん一緒に来てもらえるかな?」
「判りましたポーラ、テレス、こっちに来てもらえるかしら?」
「「はい」」
ポーラとテレスがエルスさんと何かを話した後ミレーヌさんの所に歩いて行ってのを見た後あたしに視線を向けほほ笑む。
「お待たせしました、では行きましょう」
エルスさんとあたしと大人組とアニマルズはレンスと会いに、ドラゴンズには一応街を囲う壁の上で見張りをお願いした。
あたし達は中心街を離れ貴族の家が纏まっている地区を歩き一つの家・・・・屋敷の前で止まる。
意外だったのはアズエルのあたしの家と同じくらいの大きさだった事、アストレイの家だってこの屋敷の3倍はある、だから驚いた。
そして門を守ってる門番さんにあたしが来たことを伝えてもらうと、本人が出てきた。
「いらっしゃいレンさん、どうぞお入りください」
そう言いながら中に入ったのであたし達もそれに続く。
「何であんたが出てきたのさ?あんたに仕える執事とかメイドさんとかいないの?」
普通領主様の屋敷なんだから出迎えとかは執事さんとかが出向かえるはずじゃん?
「家にいた執事は父達とともに出兵しました、彼はとても腕の立つ剣士でもありましたから、後メイドに関しては別の仕事を頼んでいるのでここにはいません」
そういえば内戦の立て直しもしていたんだったね、人材不足のためメイドさんに頑張ってもらってるって事か。
「大変だね」
「全くです」
そういった後笑いあった。
「彼女はクルスラの街で魔物から助けたのです、そうしたら此処までついて来てしまいまして」
・・・・・・・・・・・え?もしかして押しかけ女房って奴?
「何を言うのですかライ様!!私は貴方のと共に過ごし妻となる為にここに来たのでです!」
うん押しかけ女房だねこれは、ライは見た目もイケメンだし強いから納得できるよ。
「ライはどう考えてるの?あたしはライが幸せになるならそれでいいんだよ?」
ライが幸せになるのならばこの人と結婚してこの国で暮らすのもありだと思う、寂しくなるけどこれはあたしの我儘でライの幸せを奪う事はしたくないべさ。
「我が幸せは貴女様に仕える事です、それ以上の幸せはございません」
いきなり跪いてそう言い放つライに思わずため息。
「そう言ってくれるのは嬉しいけど、それは違うと思うんだ」
やっぱり好きな人が出来て、付き合って、結婚して、子供が生まれて、一緒に暮らして・・・・・・人並みだけどそれが幸せだと思う。
「人の幸せはそれぞれにあります、私の幸せはレン様に仕える事それだけの事でございます」
跪いたまま言った言葉にもう何も言えなくなりミレーヌさんを見るとライを見たまま固まっていたがいきなりあたしに決意を秘めた視線を向けると口を開く。
「ならば私も貴女に仕えるわ!!そうすればライ様と一緒に過ごせますから!!」
「・・・・・・・・・・・・・は?何でそうなるの?」
彼女の思考に付いていけず思わず口にしてしまったが彼女は気にせず自分の考えを自慢するかの如く口にする。
「一緒にいて『私』を理解してもらいます、でもその間貴女に仕える事にも手を抜いたりはしませんから安心してくださいな」
いやいやいやいや!あたしはそんな事は心配してないべ!!あたしはもうメイドさんとかいらないって言いたいんだけど!!
「そういえばレン様、レンス様がお会いしたいとおっしゃってました、後で会いに行ってください」
ミレーヌさんの事は後にしてレンスに会いに行った方がいいかな?エルスさんの事も話したいし。
「ミレーヌさんあたしに仕えなくてもいいからね?あたしはちょっと出かける、エルスさん一緒に来てもらえるかな?」
「判りましたポーラ、テレス、こっちに来てもらえるかしら?」
「「はい」」
ポーラとテレスがエルスさんと何かを話した後ミレーヌさんの所に歩いて行ってのを見た後あたしに視線を向けほほ笑む。
「お待たせしました、では行きましょう」
エルスさんとあたしと大人組とアニマルズはレンスと会いに、ドラゴンズには一応街を囲う壁の上で見張りをお願いした。
あたし達は中心街を離れ貴族の家が纏まっている地区を歩き一つの家・・・・屋敷の前で止まる。
意外だったのはアズエルのあたしの家と同じくらいの大きさだった事、アストレイの家だってこの屋敷の3倍はある、だから驚いた。
そして門を守ってる門番さんにあたしが来たことを伝えてもらうと、本人が出てきた。
「いらっしゃいレンさん、どうぞお入りください」
そう言いながら中に入ったのであたし達もそれに続く。
「何であんたが出てきたのさ?あんたに仕える執事とかメイドさんとかいないの?」
普通領主様の屋敷なんだから出迎えとかは執事さんとかが出向かえるはずじゃん?
「家にいた執事は父達とともに出兵しました、彼はとても腕の立つ剣士でもありましたから、後メイドに関しては別の仕事を頼んでいるのでここにはいません」
そういえば内戦の立て直しもしていたんだったね、人材不足のためメイドさんに頑張ってもらってるって事か。
「大変だね」
「全くです」
そういった後笑いあった。
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