レディース異世界満喫禄

あたしは何も見なかった！！

騎士の叫びにあたし達は『アフタスの森』に向かい走り出す。

『アフタスの森』の方をを見れば、ゴブリン、オーク、オーガが纏まってこっちに向かってきている。



「さてまずはこいつらの数を減らそうか」



先に進むためにはこいつらを張り倒して進まなきゃいけないし、騎士に頼んだとはいえ少しは負担を減らしてあげたい。



「皆、本気でやっていいよ」



「「「畏まりました」」」　　「久しぶりに本気でやるわ」



んじゃ手始めに魔法でご挨拶と行きましょうか！！



「「【サウザンドブレイブ】」」　「【コキュートス】」　「【エリアルストーム】」「【エレメンタルブラスト】」



５人がかなり威力のある魔法を使い一番最初に出てきた敵、約５００はアッというまに殲滅できた。



「んじゃダンジョンめがけて進むよ」



日光を手に走りだし、その後にシン達が続く。

出会う魔物はゴブリン、オークー、オーガ、フォレストウルフの四種。

どうやらあたし達の目指すダンジョンはその四種がメインとの魔物なのだろう。

向かい来るどんどん魔物たちを切り、殴り、蹴り、そして魔法で排除しながら進んでいくがダンジョンがまだ見えないしうんざりするよ。

と思いながら日光を振り回していたら死角からギンガより少し小さなフォレストウルフがあたしに襲い掛かり、反応が遅れ一撃をもらう覚悟をした後すぐにそのフォレストウルフがあたしの後ろから飛び出してきた黒い影に弾き飛ばされ動かなくなった。



「へ？あれ？あんたって・・・・」



あたしの前に現れたのは最初の森で一緒にご飯を食べた黒ヒョウだった。

黒ヒョウはあたしの方を振り向かず、そのまま襲い掛かってくる魔物に飛び掛かっていく。

どうやら一緒に戦ってくれるみたいだ。



「ありがとう！助かるよ！」



思いもよらぬ援軍を得てどんどん進んでいくあたし達。

でもさすがにスタンピードが起き、魔物の数がすごくてなかなか進めない、と思いながら進みやっと洞窟らしき場所が見えてきた。



「あれかな？」



ダンジョンの出入り口らしき場所からどんどん魔物が出てきているのが見えている。

・・・・・・・・・・・・・・・ん？



「【サウザンドブレイブ】【サウザンドブレイブ】【サウザンドブレイブ】【サウザンドブレイブ】【サウザンドブレイブ】【サウザンドブレイブ】【サウザンドブレイブ】【サウザンドブレイブ】【サウザンドブレイブ】【サウザンドブレイブ】【サウザンドブレイブ】【サウザンドブレイブ】！！」



ハアハアと乱れた息を整える為に何度か深呼吸をした後、出入り口に手をかざし最後の作業をする。



「【アースウォール】【アースウォール】【アイシクルウオール】【アースウォール】アースウォール】」



よしこれで何も出てくることはないよ！！もちろん黒い物体もね！！あたしは何も見なかった！！

そう言い聞かせながら、あたしは空に向かい手をかざした後魔法を使う。



「【ファイヤーストーム】」



良し！これで合図も出した！今度は来た道を戻るよ！！



「皆、帰りながら魔物を倒しながら帰ろうか」



頷く皆をみてあたしは来た道を魔物を倒しながら歩いていく、黒い奴がいないかしっかりと見ながら。





いまだに戦ってはいるが思ったよりは魔物がいない、頑張ってくれたようだ。



「ミズキ街に戻って、街の人と協力して食事の用意をして、シン、カナデ、あんた等はがラムとアルベルトの所に言って戦ってる奴らに魔物を倒しきったら食事をとってもらうように言ってきて、あたしが中央に行くから」



蓋はしてきたからもう魔物は増えないからあとは出てきた魔物を殲滅するだけだ、見た感じあと５００位だからすぐに終わるだろう。



「さああと少しだ」



あたしは中央で指揮を取っているラりったを見つけたので、話をつけに行く。