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15歳ですって奥さん!!
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「飯の前にお前に会いたいという方を連れて来たから話をしてくれ」
あたしが『飯を食うか?』ときいたら呆れたように溜息をつきそう言って後ろを振り向くレビィン。
レビィンの後ろに黒髪を短く切りそろえ170位の身長の気弱そうな15歳くらいの男の子が立っていてあたしをじっと見ていた。
「えーーーっと?誰?」
何であたしと話をしたいなんて思ったんだ?この子は?
「この方はケネスダスの領主様だ」
「は?」
えええええ!!領主様ってかなり若いよね?もしかして見た目が若いだけで実は40歳ですとか言う落ちなのかな?
「レンス・ケネスダスと申します」
ちょ!領主様なんだから頭は下げないで!!
「レンです、よろしくお願いいたします、かなりお若いですよね?」
気になるので聞いてみた、これで『40です』と言われたらひたすら謝る!!
「15歳です」
やっぱり若かった!!15歳ですって奥さん!!
「レンさんは僕が領主なんてやっているので驚いたでしょう?」
「失礼かとは思うけど、そう思ったべ・・・・思いました」
いかんいつもの癖でタメ口をと買う所だった。
「いつも通り話してくださいレンさん、本当は僕が領主になるはずではなかったんですよ、僕の上に二人の兄がいてどちらかが父の後を継ぐはずだったんです、ですが軍部の反乱で父と兄二人は王家の陣営に参加して帰らぬ人となりました・・・・だから僕が領主となったんです」
そう言えば村人のお爺さんが言っていたっけ、今回の内戦で『辺りの貴族は王族側の陣営につき戦いました、結果全員が戦死しました・・・今街や村をを収めてのは次男や三男の方達で必死に立て直しを図っております』・・・・・と。
この街も立て直しをしているときに軍が来たって事だね。
「なるほど、ならばあたしは領主様と話がしたかったんだ座って、それとミズキお茶を」
「畏まりました」
テーブルに向かい合う様に座り紅茶を飲む。
ちなみにレビィンとステイルはバーベキューを楽しんでいる。
「いくつか聞きたい事があるんだ、いいかな?」
「いいですよ、ですがまずは僕から質問させてください」
あたしの問いに真顔で頷くレンスだったけど先に聞きたい事があるらしい。
「いいよ」
あたしが頷くとレンスは睨むようにあたしを見ながら口を開いた。
「貴女の考えはレビィンさんから聞きました、ですがそれだけではないでしょう?本心を聞かしてください」
・・・・・・へえそこまで考えられるってかなり賢いんじゃないのこの子?
「何でそう思う?」
「『【アラビータ】を歩いてみて思ったんだよ、これじゃ国が亡びるってね、あたしにはこの子達がいる・・・・・他の奴等には居ない心強き仲間もいる、だから今の王様を張り倒しに行くと決めたんだ』と
貴女は言ったそうですね?」
確かにそんな事を言った気がする。
「普通は力を持っていても国が亡びると思っていても、国を相手にするという考えは思い付きません、言っては何ですが王族支配政治の中で生きている中でその考えが出る事がおかしい」
・・・・・・・・・・・そうなのかな?歴史に残る革命家って結構いるよね?あ!あたしが参考にしてたのは向こうの話だ!『グリフォン事件』も結局は内乱だったし!!でもそう言う考えを持つ人がこの世界にもいると思うんだ、レビィンもそう思ってたって言ってたし。
「でもレビィンも同じことを思ってたって言ってたよ?」
「レンさん、思っていても口にしたり、行動は起こせないんですよ、今までの当たり前を壊そうなんて思わないものです、ですが一年前にそう言う考えを持った人が現れ・・・・・国が荒れ始めました」
あれ?もしかしてあたしって思いっきり疑われてる?
「そしてその人は王にまで成り上がった・・・・・・」
やっぱりこの国でやらかした【渡り人】と同じだと疑われてる!!
「国を相手にするのです何らかの理由はあるはずです、レビィンさんに言っていない・・・・・それが聞きたい」
真顔であたしの挙動全てを見逃すまいと見つめるレンスを見ながら考える。
さてなんて答えようかな?
あたしが『飯を食うか?』ときいたら呆れたように溜息をつきそう言って後ろを振り向くレビィン。
レビィンの後ろに黒髪を短く切りそろえ170位の身長の気弱そうな15歳くらいの男の子が立っていてあたしをじっと見ていた。
「えーーーっと?誰?」
何であたしと話をしたいなんて思ったんだ?この子は?
「この方はケネスダスの領主様だ」
「は?」
えええええ!!領主様ってかなり若いよね?もしかして見た目が若いだけで実は40歳ですとか言う落ちなのかな?
「レンス・ケネスダスと申します」
ちょ!領主様なんだから頭は下げないで!!
「レンです、よろしくお願いいたします、かなりお若いですよね?」
気になるので聞いてみた、これで『40です』と言われたらひたすら謝る!!
「15歳です」
やっぱり若かった!!15歳ですって奥さん!!
「レンさんは僕が領主なんてやっているので驚いたでしょう?」
「失礼かとは思うけど、そう思ったべ・・・・思いました」
いかんいつもの癖でタメ口をと買う所だった。
「いつも通り話してくださいレンさん、本当は僕が領主になるはずではなかったんですよ、僕の上に二人の兄がいてどちらかが父の後を継ぐはずだったんです、ですが軍部の反乱で父と兄二人は王家の陣営に参加して帰らぬ人となりました・・・・だから僕が領主となったんです」
そう言えば村人のお爺さんが言っていたっけ、今回の内戦で『辺りの貴族は王族側の陣営につき戦いました、結果全員が戦死しました・・・今街や村をを収めてのは次男や三男の方達で必死に立て直しを図っております』・・・・・と。
この街も立て直しをしているときに軍が来たって事だね。
「なるほど、ならばあたしは領主様と話がしたかったんだ座って、それとミズキお茶を」
「畏まりました」
テーブルに向かい合う様に座り紅茶を飲む。
ちなみにレビィンとステイルはバーベキューを楽しんでいる。
「いくつか聞きたい事があるんだ、いいかな?」
「いいですよ、ですがまずは僕から質問させてください」
あたしの問いに真顔で頷くレンスだったけど先に聞きたい事があるらしい。
「いいよ」
あたしが頷くとレンスは睨むようにあたしを見ながら口を開いた。
「貴女の考えはレビィンさんから聞きました、ですがそれだけではないでしょう?本心を聞かしてください」
・・・・・・へえそこまで考えられるってかなり賢いんじゃないのこの子?
「何でそう思う?」
「『【アラビータ】を歩いてみて思ったんだよ、これじゃ国が亡びるってね、あたしにはこの子達がいる・・・・・他の奴等には居ない心強き仲間もいる、だから今の王様を張り倒しに行くと決めたんだ』と
貴女は言ったそうですね?」
確かにそんな事を言った気がする。
「普通は力を持っていても国が亡びると思っていても、国を相手にするという考えは思い付きません、言っては何ですが王族支配政治の中で生きている中でその考えが出る事がおかしい」
・・・・・・・・・・・そうなのかな?歴史に残る革命家って結構いるよね?あ!あたしが参考にしてたのは向こうの話だ!『グリフォン事件』も結局は内乱だったし!!でもそう言う考えを持つ人がこの世界にもいると思うんだ、レビィンもそう思ってたって言ってたし。
「でもレビィンも同じことを思ってたって言ってたよ?」
「レンさん、思っていても口にしたり、行動は起こせないんですよ、今までの当たり前を壊そうなんて思わないものです、ですが一年前にそう言う考えを持った人が現れ・・・・・国が荒れ始めました」
あれ?もしかしてあたしって思いっきり疑われてる?
「そしてその人は王にまで成り上がった・・・・・・」
やっぱりこの国でやらかした【渡り人】と同じだと疑われてる!!
「国を相手にするのです何らかの理由はあるはずです、レビィンさんに言っていない・・・・・それが聞きたい」
真顔であたしの挙動全てを見逃すまいと見つめるレンスを見ながら考える。
さてなんて答えようかな?
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