639 / 1,656
なんて安直な!!
しおりを挟む
旅人さん達を助けてお爺さん達と話した後、その他の人達にも声を掛ける。
「他の人達は?怪我人はいない?」
「護衛をしてくれていた討伐者二人が・・・・・・」
そう言った人が横たわる人らしき男性二人を見ているのであたしはその二人の方に歩いて行き、横たわるその姿を見てホッとする。
かなり深手ではあるが息はまだある、助けられる!!
「【メガヒール】」
・・・・・・良し!!怪我も治ったし呼吸も安定している、これで大丈夫だろう!!
「さて・・・・・・・と?」
怪我人の回復を確認して立ち上がり後ろを見ると何故か旅人さん達が跪いていた・・・・・・・・って一体何があった!!
「え?皆どうしたのさ?」
いきなり跪かれるとかなりビビるんだけど!!
「神の巫女様とは知らず失礼な態度をとってしまい申し訳ございません!!」
そう言って土下座をして謝って来たのは、さっきお爺さんの後ろに隠れたお姉さんだ。
・・・・・・あ!あたしが回復魔法を使ったからか!!
「えっとね?あたしは神の巫女じゃないよ?たまたま【回復魔法】が使えるだけの旅人だよ?」
「え?【回復魔法】が使えるから神の巫女ではないのですか?」
土下座をしながら首を傾げる女性にあたしは頷く。
「神の巫女ってのは神様が選ぶ人の事を言うんだよ、あたしはそんな人間じゃないからね、だから皆立っておくれ」
皆が立ち上がったのを見た後、シン達に声を掛ける。
「シン、怪我人が目を覚ますまで此処で休憩しよう、カナデちょっといい?」
カナデを近くに呼んで小声でお願いをする。
「オレオ達に姿を隠したまま下に降りてきてもらうよう伝えて、、あとあの子達とアニマルズにおやつを出してあげて」
頑張ってくれたんだからゆっくりとおやつタイムを楽しんで欲しい。
「畏まりました」
アニマルズとドラゴンズの事はカナデに任せてあたしは旅人さん達の所に歩いていく。
「あんた達も少し休んだ方がいい、話も聞きたいしね」
最初にお話をしたお爺さんにそう話すと、お爺さんも頷く。
「わかりました、皆に言って休憩にします」
お爺さんは仲間の所に歩いて行き話をしだしたので、あたいはミズキの方に視線を向け声を掛ける。
「ミズキ、ティータイムの準備を」
「畏まりました」
さてとのんびり紅茶を飲みながら情報収集といくべさ!!
【アイテムボックス】から紅茶セットを取り出し用意をして皆でのティータイムとなった。
「それで?お聞きしたい事とは何でございますか?」
あたしの向い側に座るお爺さんが真剣な顔で聞いてきたんだけど・・・・・その両手に持っているクッキーのせいで台無しだと思うんだ!
「それを食べてからでいいから、【アラビータ】の・・・・いやここら辺の情勢を知りたいんだ、あたし達は旅をしていてその辺がわからないんだ」
「我々は貴女に助けていただいたのです、それくらいはお安いご用意です」
快諾してくれたようでホッとした。
「まず今この辺の事なのですが・・・・・最悪なのです」
「は?」
いきなり『最悪』とかが出て来るとは思わなかったべさ!!
「去年の初めに【アラビータ】では内戦が起こりました・・・・・軍部が主導し王家を討たんと戦を起こしこの辺りの貴族は王族側の陣営につき戦いました、結果全員が戦死しました・・・今街や村をを収めてのは次男や三男の方達で必死に立て直しを図っております」
うわぁ・・・何か聞くだけでヤバそうなんだけど!!
「そして二月前・・・・王と成ったアース様が【メイシェル王国】への宣戦布告をなされました」
・・・・・・・・・ん?『王と成ったアース様』?あれ?【渡り人】が王様になったんじゃなかった?・・・・・・・・・・確か小田部大地って名前だったよね?あ!!『大地』=『アース』か!!なんて安直な!!
「他の人達は?怪我人はいない?」
「護衛をしてくれていた討伐者二人が・・・・・・」
そう言った人が横たわる人らしき男性二人を見ているのであたしはその二人の方に歩いて行き、横たわるその姿を見てホッとする。
かなり深手ではあるが息はまだある、助けられる!!
「【メガヒール】」
・・・・・・良し!!怪我も治ったし呼吸も安定している、これで大丈夫だろう!!
「さて・・・・・・・と?」
怪我人の回復を確認して立ち上がり後ろを見ると何故か旅人さん達が跪いていた・・・・・・・・って一体何があった!!
「え?皆どうしたのさ?」
いきなり跪かれるとかなりビビるんだけど!!
「神の巫女様とは知らず失礼な態度をとってしまい申し訳ございません!!」
そう言って土下座をして謝って来たのは、さっきお爺さんの後ろに隠れたお姉さんだ。
・・・・・・あ!あたしが回復魔法を使ったからか!!
「えっとね?あたしは神の巫女じゃないよ?たまたま【回復魔法】が使えるだけの旅人だよ?」
「え?【回復魔法】が使えるから神の巫女ではないのですか?」
土下座をしながら首を傾げる女性にあたしは頷く。
「神の巫女ってのは神様が選ぶ人の事を言うんだよ、あたしはそんな人間じゃないからね、だから皆立っておくれ」
皆が立ち上がったのを見た後、シン達に声を掛ける。
「シン、怪我人が目を覚ますまで此処で休憩しよう、カナデちょっといい?」
カナデを近くに呼んで小声でお願いをする。
「オレオ達に姿を隠したまま下に降りてきてもらうよう伝えて、、あとあの子達とアニマルズにおやつを出してあげて」
頑張ってくれたんだからゆっくりとおやつタイムを楽しんで欲しい。
「畏まりました」
アニマルズとドラゴンズの事はカナデに任せてあたしは旅人さん達の所に歩いていく。
「あんた達も少し休んだ方がいい、話も聞きたいしね」
最初にお話をしたお爺さんにそう話すと、お爺さんも頷く。
「わかりました、皆に言って休憩にします」
お爺さんは仲間の所に歩いて行き話をしだしたので、あたいはミズキの方に視線を向け声を掛ける。
「ミズキ、ティータイムの準備を」
「畏まりました」
さてとのんびり紅茶を飲みながら情報収集といくべさ!!
【アイテムボックス】から紅茶セットを取り出し用意をして皆でのティータイムとなった。
「それで?お聞きしたい事とは何でございますか?」
あたしの向い側に座るお爺さんが真剣な顔で聞いてきたんだけど・・・・・その両手に持っているクッキーのせいで台無しだと思うんだ!
「それを食べてからでいいから、【アラビータ】の・・・・いやここら辺の情勢を知りたいんだ、あたし達は旅をしていてその辺がわからないんだ」
「我々は貴女に助けていただいたのです、それくらいはお安いご用意です」
快諾してくれたようでホッとした。
「まず今この辺の事なのですが・・・・・最悪なのです」
「は?」
いきなり『最悪』とかが出て来るとは思わなかったべさ!!
「去年の初めに【アラビータ】では内戦が起こりました・・・・・軍部が主導し王家を討たんと戦を起こしこの辺りの貴族は王族側の陣営につき戦いました、結果全員が戦死しました・・・今街や村をを収めてのは次男や三男の方達で必死に立て直しを図っております」
うわぁ・・・何か聞くだけでヤバそうなんだけど!!
「そして二月前・・・・王と成ったアース様が【メイシェル王国】への宣戦布告をなされました」
・・・・・・・・・ん?『王と成ったアース様』?あれ?【渡り人】が王様になったんじゃなかった?・・・・・・・・・・確か小田部大地って名前だったよね?あ!!『大地』=『アース』か!!なんて安直な!!
121
お気に入りに追加
1,279
あなたにおすすめの小説
【完結】公爵家の末っ子娘は嘲笑う
たくみ
ファンタジー
圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。
アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。
ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?
それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。
自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。
このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。
それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。
※小説家になろうさんで投稿始めました
5歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--
ばふぉりん
ファンタジー
「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は
「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」
この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。
剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。
そんな中、この五歳児が得たスキルは
□□□□
もはや文字ですら無かった
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。
本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。
聖女の力を隠して塩対応していたら追放されたので冒険者になろうと思います
登龍乃月
ファンタジー
「フィリア! お前のような卑怯な女はいらん! 即刻国から出てゆくがいい!」
「え? いいんですか?」
聖女候補の一人である私、フィリアは王国の皇太子の嫁候補の一人でもあった。
聖女となった者が皇太子の妻となる。
そんな話が持ち上がり、私が嫁兼聖女候補に入ったと知らされた時は絶望だった。
皇太子はデブだし臭いし歯磨きもしない見てくれ最悪のニキビ顔、性格は傲慢でわがまま厚顔無恥の最悪を極める、そのくせプライド高いナルシスト。
私の一番嫌いなタイプだった。
ある日聖女の力に目覚めてしまった私、しかし皇太子の嫁になるなんて死んでも嫌だったので一生懸命その力を隠し、皇太子から嫌われるよう塩対応を続けていた。
そんなある日、冤罪をかけられた私はなんと国外追放。
やった!
これで最悪な責務から解放された!
隣の国に流れ着いた私はたまたま出会った冒険者バルトにスカウトされ、冒険者として新たな人生のスタートを切る事になった。
そして真の聖女たるフィリアが消えたことにより、彼女が無自覚に張っていた退魔の結界が消え、皇太子や城に様々な災厄が降りかかっていくのであった。
巻添え召喚されたので、引きこもりスローライフを希望します!
あきづきみなと
ファンタジー
階段から女の子が降ってきた!?
資料を抱えて歩いていた紗江は、階段から飛び下りてきた転校生に巻き込まれて転倒する。気がついたらその彼女と二人、全く知らない場所にいた。
そしてその場にいた人達は、聖女を召喚したのだという。
どちらが『聖女』なのか、と問われる前に転校生の少女が声をあげる。
「私、ガンバる!」
だったら私は帰してもらえない?ダメ?
聖女の扱いを他所に、巻き込まれた紗江が『食』を元に自分の居場所を見つける話。
スローライフまでは到達しなかったよ……。
緩いざまああり。
注意
いわゆる『キラキラネーム』への苦言というか、マイナス感情の描写があります。気にされる方には申し訳ありませんが、作中人物の説明には必要と考えました。
こちらの異世界で頑張ります
kotaro
ファンタジー
原 雪は、初出勤で事故にあい死亡する。神様に第二の人生を授かり幼女の姿で
魔の森に降り立つ 其処で獣魔となるフェンリルと出合い後の保護者となる冒険者と出合う。
様々の事が起こり解決していく
[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。
転生先ではゆっくりと生きたい
ひつじ
ファンタジー
勉強を頑張っても、仕事を頑張っても誰からも愛されなかったし必要とされなかった藤田明彦。
事故で死んだ明彦が出会ったのは……
転生先では愛されたいし必要とされたい。明彦改めソラはこの広い空を見ながらゆっくりと生きることを決めた
小説家になろうでも連載中です。
なろうの方が話数が多いです。
https://ncode.syosetu.com/n8964gh/
転生貴族のスローライフ
マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた
しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった
これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である
*基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる