レディース異世界満喫禄

日の丸

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こんちきしょーー!!

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あたしの冤罪事件から半年がたった。

皆を誘ったお食事会は無事終わったんだけど・・・・・・しばらくモンドが寝込んだ。



「俺は平民なんだぞ?」



王様達が帰っていった後、作り笑いのままあたしにすごんだ後倒れた・・・・・本当にごめんなさい!!

悪いと思ったのでよく効く胃薬を渡しておいた。



それとルヴァンを殴りにアルセムに行こうと思ったんだけど諦めるしかなかった。

アルセムに拠点を買っていなかったのだ!!



「ルヴァンを殴りに行けないべよ!!こんちきしょーー!!」



なぜかうちの大人組が『ほっ』としてたけど何だったんだろうね?





そして今日は・・・・・・



「お姉様!勝負です!!」



槍を構えるセレーナと庭で対峙している。

なぜこうなったかと言うとセレーナが来て一年がたつのでお祝いしようか?って言ったら真顔で一言。



「真剣に私と戦ってください」



と言って来たのだ。



「えっとね?セレーナ?あたしはお祝いしようって言ってるのに何で戦うの?」



すっかり忘れてたけどハウダックって脳筋の国だったんだよね!だからお祝い=戦いか!!



「私がここに来て、お姉さまは一度も本気で戦ってくれた事は一度もありません、ですからお姉さまの本気を見たいのです」



真剣な・・・・とても真剣な顔で言ってきた・・・・これは脳筋とかじゃなく、あたしの本気を見たいだけっぽいね。



「わかった、やるべさ」



ならばその思いに答えないといけない、一応あたしは師匠みたいだからね。



「セレーナ・・・一つ言っておく決して目を逸らすなよ?」



あたしは無手のまま槍を構えるセレーナに一気に踏み込む。

それを予想していたセレーナは三段突きを放つがあたしに当たることなく空を切り・・・・そして崩れ落ちた。

あたしがやったことは単純、三段突きが来る瞬間脇に移動して横から顎先をアッパーで突き上げて意識を刈り取った。



「ん・・・・・・」



セレーナに一応【メガヒール】をかけてしばらくベッドに寝かせていたら目を覚ました。



「起きたかい?どこか痛い所は?」



「ありません」



なら良し!



「お姉さま・・・・何をされたのかが判りません、私はどうやって倒されたのですか?」



「アンタの突きを避けて顎をアッパーで突き上げて意識を奪った」



あたしの言葉に何回か頷いて・・・・目を輝かせる。



「流石お姉さまです!!やっぱり師事してよかったです!!!!これからもよろしくお願いします!」



あれ?やられたのに何でこんなにうれしそうなの?・・・・・・・そうかやっぱり脳筋なんだ!!



「おきなセレーナ、皆で【銀狼の寝床】に行くよ、今日はセレーナが家にきて一年記念って事で美味いものをたくさん食おう」



「はい!」



あたし達は皆で【銀狼の寝床】に行き好きな物を頼み食べて飲んで話をして楽しんだ。

やっぱり平和な時間ってこんな時の事を言うんだね・・・・あたしはこういうのを望んでいるんだよ。











そんな事をしながら楽しく過ごしていたある日・・・・ブロード達【銀の剣】の面々があたしの家にやって来た。



「いらっしゃい、丁度お茶を飲もうと思ってたんだ、一緒に飲もう」



丁度ティータイムだったから三人を誘いリビング出紅茶を飲む。



「で?どうしたんだい?三人そろってあたしに用事があるって?」



「さっきギルドで聞いてきた事がある」



ブロードが真顔でいってくるのでなんかろくでもない予感がする。



「アラビータが宣戦布告をしたらしい」



「は?何処に?」



「【メイシェル王国】にだ」



・・・・・・・・・本当にろくでもなかった!!

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