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閑話 国を背負う者
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久しぶりに会ったプレシァーナ嬢は顔つきが変わっていた。
【バウダック王国】の正式な次期女王となったという事だったので環境と覚悟が彼女を成長させたのだろう。
「久しいなプレシァーナ嬢、話は聞いているぞ【バウダック王国】の正当な後継者となったそうだな、めでたい事だ」
「ありがとうございます」
恭しく一礼した後真剣な顔で私を見ているので本題に入る事にした。
「それで?急を要する事とは何かな?」
今回の面会は【バウダック王国】より『火急の要件があるので速やかに面会がしたい』と使者を送って来てので面会する事となった、滅多にそんな事をしてこない国が言ってくるのだ何かよくない事が起こっているのかもしれぬ。
「今日私が参りましたのは【バウダック王国】を代表し【エルセア王国】に抗議しに参りました」
・・・・・・・・・今何と言った?【バウダック王国】が我が国に抗議だと?何があった?
「それは穏やかではないな?我が国が【バウダック王国】に何をしたというのだ?」
取りあえず何が起きなのかを確認せねばならん、それからどう動くかを決める。
「陛下、お渡ししたい物がございます」
抗議に来たのに私に渡す物があるだと?
「・・・・・・何を渡すと?」
プレシァーナ嬢は後に控えている供の物に視線を向けた後に視線を戻して話を始めた。
「【メイシェル王国】【ウォルム王国】【バウダック王国】【レインプトス王国】から預かっている抗議文でございます」
「何!!」
考えるよりも先に体が動き思わず立ち上がり声を出してしまった。
そしてプレシァーナ嬢の言葉の後にプレシァーナ嬢の供の者が立ち上がり数歩進んで懐から4通の手紙らしきものを取り出してひざを折り差し出した体勢のまま動かなくなったので俺の隣で立っている宰相のガムラに視線を向けると頷き、その手紙を受け取り俺の下まで持って来る。
「今回4か国での【エルセア王国】に対する抗議の内容ですが、とある討伐者が冤罪によりこの国に捕らわれたためでございます、詳しくはその抗議文をお読みください」
たかが討伐者一人の為に4か国が抗議文をよこすだと?何の冗談だ!!
取りあえず4通ある手紙の一つを空けて読んでみると、これは【メイシェル王国】の抗議文だった。
「貴国は我が国の恩人であり我が友でもある討伐者レンを無実の罪にて投獄した【エルセア王国】を我が国【メイシェル王国】は非難し抗議する、我が国は真実を明らかにしレンを解放する事を強く望む。ケイン・バルト・メイシェル」
他のも読んでみたが最後の名が違うだけで内容はほとんと変わらなかった。
「プレシァーナ嬢、その者が本当に犯罪を犯したのやもしれんのだぞ?」
「捕らわれた討伐者・・・レンは4か国全てで国の危機を救ってくれた人間です、しかも己が功績は絶大なのに対し、何も褒美を望まなかった・・・・そんな人間が犯罪を犯すわけがございません、そして私の命の恩人でもあります。もし間違えていたのであれば【エルセア王国】を侮辱した詫びとして我が国の領地の一部を【エルセア王国】に譲渡する用意もございます」
そこまでの覚悟でこの討伐者を救いたいのか?本当にこの討伐者を信じているのだな。
「それともう一つお渡ししたい物がございます」
プレシァーナ嬢のお供の者がもう1通の手紙のようなものを取り出し先程の様に手紙をかざしたままの体勢で動かずにいるので宰相に持って来てもらいその手紙らしきものをとる。
「それは私の知り合いの情報屋に調べさせて得た情報です、信じる信じないは陛下の意にお任せします、ですがそれを元に真実を明らかにしていただくと嬉しいですわ」
やはり成長したなプレシァーナ嬢は・・・・・・今の彼女は国を背負う覚悟をした者だ。
【バウダック王国】の正式な次期女王となったという事だったので環境と覚悟が彼女を成長させたのだろう。
「久しいなプレシァーナ嬢、話は聞いているぞ【バウダック王国】の正当な後継者となったそうだな、めでたい事だ」
「ありがとうございます」
恭しく一礼した後真剣な顔で私を見ているので本題に入る事にした。
「それで?急を要する事とは何かな?」
今回の面会は【バウダック王国】より『火急の要件があるので速やかに面会がしたい』と使者を送って来てので面会する事となった、滅多にそんな事をしてこない国が言ってくるのだ何かよくない事が起こっているのかもしれぬ。
「今日私が参りましたのは【バウダック王国】を代表し【エルセア王国】に抗議しに参りました」
・・・・・・・・・今何と言った?【バウダック王国】が我が国に抗議だと?何があった?
「それは穏やかではないな?我が国が【バウダック王国】に何をしたというのだ?」
取りあえず何が起きなのかを確認せねばならん、それからどう動くかを決める。
「陛下、お渡ししたい物がございます」
抗議に来たのに私に渡す物があるだと?
「・・・・・・何を渡すと?」
プレシァーナ嬢は後に控えている供の物に視線を向けた後に視線を戻して話を始めた。
「【メイシェル王国】【ウォルム王国】【バウダック王国】【レインプトス王国】から預かっている抗議文でございます」
「何!!」
考えるよりも先に体が動き思わず立ち上がり声を出してしまった。
そしてプレシァーナ嬢の言葉の後にプレシァーナ嬢の供の者が立ち上がり数歩進んで懐から4通の手紙らしきものを取り出してひざを折り差し出した体勢のまま動かなくなったので俺の隣で立っている宰相のガムラに視線を向けると頷き、その手紙を受け取り俺の下まで持って来る。
「今回4か国での【エルセア王国】に対する抗議の内容ですが、とある討伐者が冤罪によりこの国に捕らわれたためでございます、詳しくはその抗議文をお読みください」
たかが討伐者一人の為に4か国が抗議文をよこすだと?何の冗談だ!!
取りあえず4通ある手紙の一つを空けて読んでみると、これは【メイシェル王国】の抗議文だった。
「貴国は我が国の恩人であり我が友でもある討伐者レンを無実の罪にて投獄した【エルセア王国】を我が国【メイシェル王国】は非難し抗議する、我が国は真実を明らかにしレンを解放する事を強く望む。ケイン・バルト・メイシェル」
他のも読んでみたが最後の名が違うだけで内容はほとんと変わらなかった。
「プレシァーナ嬢、その者が本当に犯罪を犯したのやもしれんのだぞ?」
「捕らわれた討伐者・・・レンは4か国全てで国の危機を救ってくれた人間です、しかも己が功績は絶大なのに対し、何も褒美を望まなかった・・・・そんな人間が犯罪を犯すわけがございません、そして私の命の恩人でもあります。もし間違えていたのであれば【エルセア王国】を侮辱した詫びとして我が国の領地の一部を【エルセア王国】に譲渡する用意もございます」
そこまでの覚悟でこの討伐者を救いたいのか?本当にこの討伐者を信じているのだな。
「それともう一つお渡ししたい物がございます」
プレシァーナ嬢のお供の者がもう1通の手紙のようなものを取り出し先程の様に手紙をかざしたままの体勢で動かずにいるので宰相に持って来てもらいその手紙らしきものをとる。
「それは私の知り合いの情報屋に調べさせて得た情報です、信じる信じないは陛下の意にお任せします、ですがそれを元に真実を明らかにしていただくと嬉しいですわ」
やはり成長したなプレシァーナ嬢は・・・・・・今の彼女は国を背負う覚悟をした者だ。
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