レディース異世界満喫禄

日の丸

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珍しい事でもないでしょうに!!

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「じゃあ仕事頑張ってねシエラ」



ギルドでの用事は済んだので【エルセア王国】に転移してエルスさんと合流しないといけない。



「うん!」



天使の笑顔で見送られて一度家に戻り【エルセア王国】の王家保有の家へと転移する。

昨日来たばかりなので問題なく転移することが出来、そのまま外へとでると雨が降っていた。



「むう・・雨は嫌だね、コハクお願いできるかな?」



「クウ!!」



コハクの結界のお陰で雨は全て弾かれているのでのんびりとギルドに行くことにする。



「今日のお昼は何を食べようかね?」



「この国の名物が食べたいわ」



アリーヌの言葉にあたしも頷く、だって知らない街を探索する時の楽しみは食事処を探す時と、ショッピングをするときでしょう!



「エルスさんと合流したら誰かに聞いてみようね」



ギルドの受付嬢とかに聞いてみたら教えてくれると思うんだよね。



「ギルドに行くよ」



雨の中を歩いているとマントを羽織った人や走って行く人を見かける。

ギルドに入ると外とは違いかなり賑わっていた。



「あ!レン!!来たわね!!」



声を掛けて来たのはナイル達のパーティー【ユリシーズ】だ。



「帰って来たんだ?」



「ええさっきついたわ今報告をしようとしていた所だったの」



なるほどだから今ここが賑わってる訳だ、【獣達の楽園】を調べ終わったパーティー達が皆帰還して報告に来てるから混雑していると。



「あたしも一応報告に来た一緒に行くかい?」



どうせ同じ報告をするんだ一緒に行っても大丈夫だろう。



「その方がいいわね一緒に行きましょう」



ナイル達と受付の列に並び順番が来るまで世間話をする。



「そうだナイル、ここらへんで美味しい食事処を知らない?報告の後に食事処に食べに行こうと思ってんだけど、来たばっかだからよくわかんないんだよね」



「なら約束通り私達と行きましょう案内するわ、勿論私達のおごりよ」



案内してくれるのは嬉しいけどおごってもらうのはべつにいいかな?



「そこまではいいよ、ただ行くなら美味しい所をお願いね」



「おごらせてもらうわ、【獣達の楽園】でのお礼も兼ねてね」



「まあそう言う事なら期待しておくよ」



そんな話をしていたらあたし達の番になった。

受付嬢は【獣達の楽園】に関する事を教えてくれたカナティさんだった。



「お帰りなさい【輝夜】の皆様と【ユリシーズ】の皆様、ご無事で何よりです」



「ありがとうカナティ、報告いいかしら?まあもう大体わかってるとは思うけど」



カナティさんは笑顔で頷き『お願いします』と言い真顔に戻る。



「私達が4階で討伐者を待っていた時に【輝夜】が到着、【輝夜】と【ユリシーズ】で5階に降りて【輝夜】のみが戦闘しワイバーンの群れとアースドラゴンの群れを撃破」



「は?」



ん?何でカナティさんが固まるの?知ってたんじゃないの?



「え?他の連中から聞いてないの?」



ナイルがカナティさんにお聞いてみると思わぬ返事が返って来た。



「他の方々からのお話では【輝夜】と【ユリシーズ】の共闘により撃破と聞いておりますが」



・・・・・・・・・・・・ん?もしかして?



「もしかしてあたし達とナイル達しか下に降りなかったから信じなかったのかもね」



「・・・・・・・・・・・なるほど」



ナイル達が納得したように頷く。



「きちんと説明したんだけど信じてもらえなかったみたいね、カナティ本当に【輝夜】だけで討伐したわそしてその後【輝夜】だけ下に降りてファイヤードラゴンの群れも討伐しているわ」



「・・・・・・・・すいませんもう一度いってもらえます?聞き違いをしたので」



「【輝夜】だけ下に降りてファイヤードラゴンの群れも討伐しているわ」



もう一度真顔でナイルが同じ言葉を言うとカナティさんが机に倒れ込んでしまった。



「「「「「「「「え?」」」」」」」」



何でいきなり倒れたのさ?そんな珍しい事でもないでしょうに!!

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