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いきなり話がぶっ飛んだよ!!
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「それで?どんな話だ?」
太っちょグラマスが部屋に入った後椅子に座りナイルに視線を向けて話しかけた。
「グラマス、貴方今回の依頼の難易度は知っているの?」
ナイルの質問に少し考え込み口を開く。
「Bランク推奨のダンジョン【獣たちの楽園】だからお前達からすればそんな危険は無いだろう?」
ああ!やっぱりギルド間の情報のやり取りに問題がありそうだね、このおっさん【スタンピード】後のダンジョン内の事を知らなさそうだよ!!
「【スタンピード】を起こしたダンジョンは暫くランクが関係なくなるらしいわよ?」
「何?」
ナイルが睨むようにしてグラマスに話しかける。
「この子・・・レンがウォルムでの【スタンピード】を経験してその後のダンジョン内の調査結果も聞いたそうよ、Cランク推奨のダンジョンでもAランクモンスターが暫くは出ていたそうよ、その話を踏まえると今から行く【獣達の楽園】もAランクモンスターがごろごろしている可能性が高いって事よ」
ナイルの話を聞いたグラマスがあたしの方を睨むようにして聞いて来た。
「お前のランクは?どうせその話は嘘とか話を盛っているのであろう?面白おかしく話すために」
は?何言ってんだこのおっさん?
「あたしはAランカーだよ、ほら」
【アイテムボックス】からギルドカードを取り出し見せつけるとおっさんが驚いたようにギルドカードを凝視したまま固まっている。
「ウォルムのグラマスが言ってたけど他国とのギルドとの情報共有が行われてるはずだけど聞いてないの?」
あたしの質問に考え込んだ後首を振る、が!!物凄く汗をかいている!コイツ聞いていて忘れてやがったな!!
「私が此処に来たのは二つ言いたかったから、一つ目、正確な情報を欲しい事、難易度が高くなれば
危険度が増すから正確な情報がないと命取りになる、知ってるのと知らないのでは天と地ほどの開きがあるのよ」
全くもってごもっとも!!
「二つめ、今回の依頼は約束の料金では釣り合わないわ!金額アップをして欲しい、命をかけるんだものそれ相応の料金を要求するわ!!」
・・・・・・・・・・・ん?今まで真面目な話だったと思うんだけど?まさかの値上げ交渉?流石商業国家の市民と言った感じなのかな?いきなり話がぶっ飛んだよ!!
「むぅ・・・・・わかった一人ミスリル聖貨二枚でどうだ」
約2000万円?この場合高いの安いの?どうなのさ?
「まあそれが妥当ね、その料金は今回依頼を受けた全ての討伐者に当てはまるから忘れないようにして」
ナイルは当然のように言ったけど、あたしは驚いた。
この値上げは此処に居る『自分』だけだと思ったら『仲間』の分まで入っていたとは思わなかった。
この人かなりいい人だね、気に入ったよ!
「わかった」
「それじゃ私は待ち合わせ場所に行くわ、朗報を待っていて」
立ち上がりあたしに視線を向けた後部屋を出たのであたしもそのまま部屋を出る。
「レン、今回は迷惑をかけたわねお陰ですんなりと値上げが出来たわ」
「気にしなくていいよ、でもあのグラマス大丈夫なの?あれ絶対ウォルムから来た情報を見てその上で忘れてたよ」
あたしの言葉にナイルは溜息をつく。
「あのグラマスは商業部上がりのグラマスなのよ、だから討伐関係より商売関係の方が能力が高いの、だから些細な事として忘れてた可能性が高いわ」
「それはグラマスとしてどうかと思うんだ」
「私もよ」
言いながらお互いを見て笑いそのままギルドを出た。
太っちょグラマスが部屋に入った後椅子に座りナイルに視線を向けて話しかけた。
「グラマス、貴方今回の依頼の難易度は知っているの?」
ナイルの質問に少し考え込み口を開く。
「Bランク推奨のダンジョン【獣たちの楽園】だからお前達からすればそんな危険は無いだろう?」
ああ!やっぱりギルド間の情報のやり取りに問題がありそうだね、このおっさん【スタンピード】後のダンジョン内の事を知らなさそうだよ!!
「【スタンピード】を起こしたダンジョンは暫くランクが関係なくなるらしいわよ?」
「何?」
ナイルが睨むようにしてグラマスに話しかける。
「この子・・・レンがウォルムでの【スタンピード】を経験してその後のダンジョン内の調査結果も聞いたそうよ、Cランク推奨のダンジョンでもAランクモンスターが暫くは出ていたそうよ、その話を踏まえると今から行く【獣達の楽園】もAランクモンスターがごろごろしている可能性が高いって事よ」
ナイルの話を聞いたグラマスがあたしの方を睨むようにして聞いて来た。
「お前のランクは?どうせその話は嘘とか話を盛っているのであろう?面白おかしく話すために」
は?何言ってんだこのおっさん?
「あたしはAランカーだよ、ほら」
【アイテムボックス】からギルドカードを取り出し見せつけるとおっさんが驚いたようにギルドカードを凝視したまま固まっている。
「ウォルムのグラマスが言ってたけど他国とのギルドとの情報共有が行われてるはずだけど聞いてないの?」
あたしの質問に考え込んだ後首を振る、が!!物凄く汗をかいている!コイツ聞いていて忘れてやがったな!!
「私が此処に来たのは二つ言いたかったから、一つ目、正確な情報を欲しい事、難易度が高くなれば
危険度が増すから正確な情報がないと命取りになる、知ってるのと知らないのでは天と地ほどの開きがあるのよ」
全くもってごもっとも!!
「二つめ、今回の依頼は約束の料金では釣り合わないわ!金額アップをして欲しい、命をかけるんだものそれ相応の料金を要求するわ!!」
・・・・・・・・・・・ん?今まで真面目な話だったと思うんだけど?まさかの値上げ交渉?流石商業国家の市民と言った感じなのかな?いきなり話がぶっ飛んだよ!!
「むぅ・・・・・わかった一人ミスリル聖貨二枚でどうだ」
約2000万円?この場合高いの安いの?どうなのさ?
「まあそれが妥当ね、その料金は今回依頼を受けた全ての討伐者に当てはまるから忘れないようにして」
ナイルは当然のように言ったけど、あたしは驚いた。
この値上げは此処に居る『自分』だけだと思ったら『仲間』の分まで入っていたとは思わなかった。
この人かなりいい人だね、気に入ったよ!
「わかった」
「それじゃ私は待ち合わせ場所に行くわ、朗報を待っていて」
立ち上がりあたしに視線を向けた後部屋を出たのであたしもそのまま部屋を出る。
「レン、今回は迷惑をかけたわねお陰ですんなりと値上げが出来たわ」
「気にしなくていいよ、でもあのグラマス大丈夫なの?あれ絶対ウォルムから来た情報を見てその上で忘れてたよ」
あたしの言葉にナイルは溜息をつく。
「あのグラマスは商業部上がりのグラマスなのよ、だから討伐関係より商売関係の方が能力が高いの、だから些細な事として忘れてた可能性が高いわ」
「それはグラマスとしてどうかと思うんだ」
「私もよ」
言いながらお互いを見て笑いそのままギルドを出た。
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