550 / 1,656
閑話 王様会合3
しおりを挟む
「さてと・・・・デュナス殿、少し待っていてくれるか?連れてきたい奴らがいるのでな」
レンが転移したのを見送った後立ち上がり、この部屋の金庫にしまってある【転移の腕輪】を取出し腕に通した後、ウォルムの行き慣れた部屋を思い浮かべながら魔力を流し込む。
「さて・・・いたな」
転移先の部屋を出ると見慣れた男が立っていたので声を掛ける。
「いつもすまんな、ウォルム王を呼んできてくれるか?」
「これはメイシェル王!わかりました!少々お待ちください」
言われた男がアクスを連れて戻って来たのでアクスに手を上げ挨拶をする。
「急にすまんなアクス、レン関係だ少し付き合え、あとエミリアを呼んで俺の城に来てくれぬか?」
「わかった、そこの者すまんが宰相に少し出かけると伝えてくれ」」
「はっ!」
走って行く兵を見送った後アクスが真顔で俺の方に向き口を開いた。
「で?今回はどんなことを押し付けられた?」
まあこれで二回目だしなあいつの事を分かってきている。
「この間話をしていただろう?あいつが今いる国の王太子を連れて来た」
そしてレンが俺に押し付け・・・・・頼んできた内容を話すと納得顔で頷く。
「なるほど・・・・・・・確かにあいつには王族の事なんぞ理解できんだろうからな、わかったエミリアを連れてお前の城に行く」
「頼む」
俺の話を聞いてすぐアクスが消えたので、俺もメイシェル王国に戻る。
「「え?」」
転移で戻ってすぐ目の前にデュナス殿の顔がドアップであったので思わずのけぞってしまった。
「びっくりしました」
「いきなり出てきてすまんな」
向かい合って座り、アクス達が来るまで少し話をする事にしたのだがデュナス殿はかなりこちらを警戒しているみたいでかなり固い表情だ。
「すまんがもう少し待ってくれ、知り合いが来るのでな」
「メイシェル王にお尋ねする、貴方は転移魔法を使えるのですか?」
ああ!警戒していた訳じゃなくて転移魔法を『使った』ように見えたからビビったってだけだったのか。
「俺は転移魔法は使えないさ、魔道具を使ったのさ」
「魔道具・・・・そんな魔道具聞いたことが・・・・」
驚いた顔で固まるデュナス殿を見ながら紅茶を飲んでるとアクスとエミリアが・・・・・ん?
「すまんな二人共、それで何でプレシァーナ嬢まで来ているのだ?」
「王族の心得等の話をするのでしょう?この子ももう数年もすれば女王となるのだもの聞いておかせた方がいと思って連れてきたわ」
エミリアがニコリと微笑みながら言ったのを聞いて納得する。
「なるほどな、さてデュナス殿待ち人はそろった、始めるとするかまずは自己紹介だな、俺はもうしっているから」
アクスがニヤリとして立ち上がる。
「俺だな・・・おれは海上王国ウォルムを統治しているアクスエル・リアヌ・ウォルムだ、アクスと呼んでくれ」
そう言った後交代するようにエミリアが立ち上がり微笑む。
「私はエルミア・ゴルドォ、バウダック王国を収める女王をやっているわ、よろしくね」
そう言って座った所で何の反応もしないデュナス殿を見ると『驚愕』を顔全体に表現したまま固まっていた。
「二人は俺の友でもありレンの友でもある、今回集まってもらったのはレンから君を託された為だ」
あいつは見捨てる事も出来たろうに、見捨てずに俺に押し付け・・・・・俺に託して行ったのだそれに答えなければばならん。
さあ説教・・・・・・・いや王族の心得を話すとしよう。
レンが転移したのを見送った後立ち上がり、この部屋の金庫にしまってある【転移の腕輪】を取出し腕に通した後、ウォルムの行き慣れた部屋を思い浮かべながら魔力を流し込む。
「さて・・・いたな」
転移先の部屋を出ると見慣れた男が立っていたので声を掛ける。
「いつもすまんな、ウォルム王を呼んできてくれるか?」
「これはメイシェル王!わかりました!少々お待ちください」
言われた男がアクスを連れて戻って来たのでアクスに手を上げ挨拶をする。
「急にすまんなアクス、レン関係だ少し付き合え、あとエミリアを呼んで俺の城に来てくれぬか?」
「わかった、そこの者すまんが宰相に少し出かけると伝えてくれ」」
「はっ!」
走って行く兵を見送った後アクスが真顔で俺の方に向き口を開いた。
「で?今回はどんなことを押し付けられた?」
まあこれで二回目だしなあいつの事を分かってきている。
「この間話をしていただろう?あいつが今いる国の王太子を連れて来た」
そしてレンが俺に押し付け・・・・・頼んできた内容を話すと納得顔で頷く。
「なるほど・・・・・・・確かにあいつには王族の事なんぞ理解できんだろうからな、わかったエミリアを連れてお前の城に行く」
「頼む」
俺の話を聞いてすぐアクスが消えたので、俺もメイシェル王国に戻る。
「「え?」」
転移で戻ってすぐ目の前にデュナス殿の顔がドアップであったので思わずのけぞってしまった。
「びっくりしました」
「いきなり出てきてすまんな」
向かい合って座り、アクス達が来るまで少し話をする事にしたのだがデュナス殿はかなりこちらを警戒しているみたいでかなり固い表情だ。
「すまんがもう少し待ってくれ、知り合いが来るのでな」
「メイシェル王にお尋ねする、貴方は転移魔法を使えるのですか?」
ああ!警戒していた訳じゃなくて転移魔法を『使った』ように見えたからビビったってだけだったのか。
「俺は転移魔法は使えないさ、魔道具を使ったのさ」
「魔道具・・・・そんな魔道具聞いたことが・・・・」
驚いた顔で固まるデュナス殿を見ながら紅茶を飲んでるとアクスとエミリアが・・・・・ん?
「すまんな二人共、それで何でプレシァーナ嬢まで来ているのだ?」
「王族の心得等の話をするのでしょう?この子ももう数年もすれば女王となるのだもの聞いておかせた方がいと思って連れてきたわ」
エミリアがニコリと微笑みながら言ったのを聞いて納得する。
「なるほどな、さてデュナス殿待ち人はそろった、始めるとするかまずは自己紹介だな、俺はもうしっているから」
アクスがニヤリとして立ち上がる。
「俺だな・・・おれは海上王国ウォルムを統治しているアクスエル・リアヌ・ウォルムだ、アクスと呼んでくれ」
そう言った後交代するようにエミリアが立ち上がり微笑む。
「私はエルミア・ゴルドォ、バウダック王国を収める女王をやっているわ、よろしくね」
そう言って座った所で何の反応もしないデュナス殿を見ると『驚愕』を顔全体に表現したまま固まっていた。
「二人は俺の友でもありレンの友でもある、今回集まってもらったのはレンから君を託された為だ」
あいつは見捨てる事も出来たろうに、見捨てずに俺に押し付け・・・・・俺に託して行ったのだそれに答えなければばならん。
さあ説教・・・・・・・いや王族の心得を話すとしよう。
115
お気に入りに追加
1,279
あなたにおすすめの小説
【完結】公爵家の末っ子娘は嘲笑う
たくみ
ファンタジー
圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。
アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。
ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?
それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。
自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。
このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。
それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。
※小説家になろうさんで投稿始めました
5歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--
ばふぉりん
ファンタジー
「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は
「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」
この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。
剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。
そんな中、この五歳児が得たスキルは
□□□□
もはや文字ですら無かった
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。
本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。
聖女の力を隠して塩対応していたら追放されたので冒険者になろうと思います
登龍乃月
ファンタジー
「フィリア! お前のような卑怯な女はいらん! 即刻国から出てゆくがいい!」
「え? いいんですか?」
聖女候補の一人である私、フィリアは王国の皇太子の嫁候補の一人でもあった。
聖女となった者が皇太子の妻となる。
そんな話が持ち上がり、私が嫁兼聖女候補に入ったと知らされた時は絶望だった。
皇太子はデブだし臭いし歯磨きもしない見てくれ最悪のニキビ顔、性格は傲慢でわがまま厚顔無恥の最悪を極める、そのくせプライド高いナルシスト。
私の一番嫌いなタイプだった。
ある日聖女の力に目覚めてしまった私、しかし皇太子の嫁になるなんて死んでも嫌だったので一生懸命その力を隠し、皇太子から嫌われるよう塩対応を続けていた。
そんなある日、冤罪をかけられた私はなんと国外追放。
やった!
これで最悪な責務から解放された!
隣の国に流れ着いた私はたまたま出会った冒険者バルトにスカウトされ、冒険者として新たな人生のスタートを切る事になった。
そして真の聖女たるフィリアが消えたことにより、彼女が無自覚に張っていた退魔の結界が消え、皇太子や城に様々な災厄が降りかかっていくのであった。
巻添え召喚されたので、引きこもりスローライフを希望します!
あきづきみなと
ファンタジー
階段から女の子が降ってきた!?
資料を抱えて歩いていた紗江は、階段から飛び下りてきた転校生に巻き込まれて転倒する。気がついたらその彼女と二人、全く知らない場所にいた。
そしてその場にいた人達は、聖女を召喚したのだという。
どちらが『聖女』なのか、と問われる前に転校生の少女が声をあげる。
「私、ガンバる!」
だったら私は帰してもらえない?ダメ?
聖女の扱いを他所に、巻き込まれた紗江が『食』を元に自分の居場所を見つける話。
スローライフまでは到達しなかったよ……。
緩いざまああり。
注意
いわゆる『キラキラネーム』への苦言というか、マイナス感情の描写があります。気にされる方には申し訳ありませんが、作中人物の説明には必要と考えました。
こちらの異世界で頑張ります
kotaro
ファンタジー
原 雪は、初出勤で事故にあい死亡する。神様に第二の人生を授かり幼女の姿で
魔の森に降り立つ 其処で獣魔となるフェンリルと出合い後の保護者となる冒険者と出合う。
様々の事が起こり解決していく
[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。
またね。次ね。今度ね。聞き飽きました。お断りです。
朝山みどり
ファンタジー
ミシガン伯爵家のリリーは、いつも後回しにされていた。転んで怪我をしても、熱を出しても誰もなにもしてくれない。わたしは家族じゃないんだとリリーは思っていた。
婚約者こそいるけど、相手も自分と同じ境遇の侯爵家の二男。だから、リリーは彼と家族を作りたいと願っていた。
だけど、彼は妹のアナベルとの結婚を望み、婚約は解消された。
リリーは失望に負けずに自身の才能を武器に道を切り開いて行った。
「なろう」「カクヨム」に投稿しています。
転生貴族のスローライフ
マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた
しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった
これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である
*基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる