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向こうの言葉じゃん!!
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「一つ質問だ、妹はガイアスの砦にいるのかい?」
腸が煮えくり返るほどの怒りがあたしを支配するが今は我慢!!
「最後にあったのが昨日、地下の牢ごしだ」
本当に最低だね女の子を牢に入れるなんて!!
「なら明日助ける」
明日カチコミをかけるんだ妹さんもたすけるよ!!
「ミズキ」
「はい」
あたしは振りむき後ろに控えていたミズキを見る。
「作戦変更だアンタはこの人と一緒に捕まってる人を解放してくれ」
「畏まりました」
「ギンガ、もういいよありがとうね」
「がう」
女性に乗っかってのびーとしていたギンガが立ち上がりあたしにする寄ってきたので頭を撫でながらお礼を言っておく。
「・・・・・・信じてくれるの?」
よろよろとしながらも立ち上がった女性があ然とした顔であたしを見ているので頷く。
「アタシにも妹と弟がいる、だから助けるよ」
今から行く所に捕らえらえてるのであれば助ければいいだけだ。
「あたしはレン、この部隊の頭を張ってる」
「私はカンヌ・スターバ、元討伐者よ」
自己紹介をした後事情を聴くとこんな感じだった。
彼女は此処から一日行ったとこにある村に住んでいたそうだ。
討伐者をやっていたがお金を貯めて引退し【クレス村】に引っ越し村の自衛団に参加しつつも姉妹で楽しく暮らしていたそうだ。
だが7日前王都方面から戻って来た騎士達によって村は蹂躙され自衛団はカンヌを抜かして全滅、最後まで抵抗していたら妹が連れ攫われそうになってるのを見て妨害しようとするも、妹を人質に取られて投降。
ガイアスの砦に連れて行かれて離れ離れに監禁され、昨日妹の目の前で『命令を聞かねば妹を殺す』と脅迫され一人で襲撃する事となったそうだ。
どうやら【グリフォン】の命令ではまだ一人も手にかけてないようで安心した。
事件が終わり落ち着いた所で罪の意識に苛まれることになるのは本当に居た堪れない。
「カンヌ、あたし達は明日ガイアスの砦にカチコミをかける、アンタも一緒についてきな、妹を助けよう」
「カチコミ?」
あ!!カチコミって向こうの言葉じゃん!!て言うか何でアステルの砦の皆に通じたんだ?ノリか?ノリなのか?まあいいや!!
「ガイアスの砦に攻め込むんだよ、その時に妹さんも助ける、だからついてきな」
「・・・・・・本気?」
「もちろんだ、こっちには切り札がいくつもあるからね」
【転移魔法】に、あたしの本気の魔法に、アニマルズ達の本気、それと頼りたくはないけど最後の手段としてカナデ達の『武器化』と上げたらきりがないほどの手札を持ってるからね、まあアステルの砦を落とした【転移魔法】だけで十分だと思うけど。
「ハイラルとダナム、そういう訳だからカンヌは元からあたし達と共にいた仲間って事でよろしく」
「わかった」
「皆に伝えておく」
長い付き合いと言わないまでも、それなりの日数を一緒に過ごしたせいかあたしの性格をもう理解したようで反対もせず頷いて離れていく二人。
「え?」
そんな不たちを見送った後すぐさまあたしをガン見するカンヌさん。
「あいつ等もあんたみたいな境遇なのさ」
その言葉に驚いた顔をした後あたしに頭を下げる。
「明日は頼む、私の命はどうなってもいいから妹だけは助けたい」
何を言ってんのこの人?
「ふざけるなよ?」
あたしは思わずカンヌさんの胸倉を掴みおでこをくっつける距離まで引き寄せてその顔を睨む。
「命はどうなってもいい?アンタが死んだあと残された妹はどうするんだ?妹がどれだけ悲しむかも考えな、アンタが言う言葉は『命はどうなってっもいい』じゃなくて『絶対に生き残る』だろうが」
そんな悲壮な覚悟はいらないんだよ。
腸が煮えくり返るほどの怒りがあたしを支配するが今は我慢!!
「最後にあったのが昨日、地下の牢ごしだ」
本当に最低だね女の子を牢に入れるなんて!!
「なら明日助ける」
明日カチコミをかけるんだ妹さんもたすけるよ!!
「ミズキ」
「はい」
あたしは振りむき後ろに控えていたミズキを見る。
「作戦変更だアンタはこの人と一緒に捕まってる人を解放してくれ」
「畏まりました」
「ギンガ、もういいよありがとうね」
「がう」
女性に乗っかってのびーとしていたギンガが立ち上がりあたしにする寄ってきたので頭を撫でながらお礼を言っておく。
「・・・・・・信じてくれるの?」
よろよろとしながらも立ち上がった女性があ然とした顔であたしを見ているので頷く。
「アタシにも妹と弟がいる、だから助けるよ」
今から行く所に捕らえらえてるのであれば助ければいいだけだ。
「あたしはレン、この部隊の頭を張ってる」
「私はカンヌ・スターバ、元討伐者よ」
自己紹介をした後事情を聴くとこんな感じだった。
彼女は此処から一日行ったとこにある村に住んでいたそうだ。
討伐者をやっていたがお金を貯めて引退し【クレス村】に引っ越し村の自衛団に参加しつつも姉妹で楽しく暮らしていたそうだ。
だが7日前王都方面から戻って来た騎士達によって村は蹂躙され自衛団はカンヌを抜かして全滅、最後まで抵抗していたら妹が連れ攫われそうになってるのを見て妨害しようとするも、妹を人質に取られて投降。
ガイアスの砦に連れて行かれて離れ離れに監禁され、昨日妹の目の前で『命令を聞かねば妹を殺す』と脅迫され一人で襲撃する事となったそうだ。
どうやら【グリフォン】の命令ではまだ一人も手にかけてないようで安心した。
事件が終わり落ち着いた所で罪の意識に苛まれることになるのは本当に居た堪れない。
「カンヌ、あたし達は明日ガイアスの砦にカチコミをかける、アンタも一緒についてきな、妹を助けよう」
「カチコミ?」
あ!!カチコミって向こうの言葉じゃん!!て言うか何でアステルの砦の皆に通じたんだ?ノリか?ノリなのか?まあいいや!!
「ガイアスの砦に攻め込むんだよ、その時に妹さんも助ける、だからついてきな」
「・・・・・・本気?」
「もちろんだ、こっちには切り札がいくつもあるからね」
【転移魔法】に、あたしの本気の魔法に、アニマルズ達の本気、それと頼りたくはないけど最後の手段としてカナデ達の『武器化』と上げたらきりがないほどの手札を持ってるからね、まあアステルの砦を落とした【転移魔法】だけで十分だと思うけど。
「ハイラルとダナム、そういう訳だからカンヌは元からあたし達と共にいた仲間って事でよろしく」
「わかった」
「皆に伝えておく」
長い付き合いと言わないまでも、それなりの日数を一緒に過ごしたせいかあたしの性格をもう理解したようで反対もせず頷いて離れていく二人。
「え?」
そんな不たちを見送った後すぐさまあたしをガン見するカンヌさん。
「あいつ等もあんたみたいな境遇なのさ」
その言葉に驚いた顔をした後あたしに頭を下げる。
「明日は頼む、私の命はどうなってもいいから妹だけは助けたい」
何を言ってんのこの人?
「ふざけるなよ?」
あたしは思わずカンヌさんの胸倉を掴みおでこをくっつける距離まで引き寄せてその顔を睨む。
「命はどうなってもいい?アンタが死んだあと残された妹はどうするんだ?妹がどれだけ悲しむかも考えな、アンタが言う言葉は『命はどうなってっもいい』じゃなくて『絶対に生き残る』だろうが」
そんな悲壮な覚悟はいらないんだよ。
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