レディース異世界満喫禄

日の丸

文字の大きさ
上 下
520 / 1,656

出かけていればよかったよ!!

しおりを挟む
王太子が用意してくれた部屋はとても広くアニマルズが遊んでいても気にならないほどだった。



「さて今日はこのままのんびりして明日は王都を見て周ろう」



「ならば今からお茶の準備をしますね」



あたしの言葉きいtミズキとカナデがお茶の準備をし始めてアニマルズがあたしにすり寄って来るので床に座り両手を広げる。



「皆おいでとても頑張ってくれたね!ありがとうね」



群がって来るアニマルズを撫でながらともに時間を過ごす。

暫くアニマルズと過ごしていたらノック音がしたのでライが対応するために歩いて行き少ししたら戻って来た。



「レン様お客様がお越しです」



「ん?誰?」



「王族のお三方です」



・・・・・・・・・・・・・出かけていればよかったよ!!



「入ってもらって」



あたしの言葉に歩いて行きデュナスさんとエミットさん、それに見知らぬ男が一人入って来た。



「どうしたの?何かあった?」



部屋に入って来たデュナスさんに尋ねると頷きながら椅子に座る。



「弟を紹介しようと思ってな、その他にもあるがそれが最優先だな」



・・・・・・・平民に王族の紹介とかしなくてもいいと思うんだ、なんであたしに紹介しようと思ったのかが謎だよね!!



「弟のエリオムだ、外交を担当してもらっている」



「レンです、よろしく」



エリオムはいかにも文官と言う感じの長身の男で赤い髪を短めに切りそろえている美形系の男子だ。



「今回来たのは私の顔合わせもありますが、ハリムに関する事を話しに来ました」



あの太っちょ伯爵が何かあったのかな?



「何かあったの?もしかしてあたしの仲間に何かあった?」



シンと対等にやれる奴が出て来たとか?大丈夫かなシンは?



「何かあったと言えばありました、ハリムが牢に入れられたと知った『仲間』がハリムを解放しようとしてあなたの部下にのされミノムシのごとく転がされました・・・・3人ほど」



つまりは【グリフォン】とやらに属していつ奴らがハリムを助けに来てシンに叩きのめされ捕まったと。



「レンに礼を言いたくてな、お前が提案してくれなければハリムを逃がすところだったし、裏切り者を追加でとらえる事ができなかっただろう、感謝する」



思い付きだったんだけどいい方に?なったからよかったよ。



「お礼はうちの子・・・・・シンに直接言ってあげて、頑張ったのはシンだからね」



後からあたしもお礼を言わないといけないね。



「きちんとお礼はいったさ、彼は『レン様に言われたからそれに従っただけです、これはレン様の手柄ですよ』だそうだ」



後からキチンと言っておこう!誰が見てもシンの手柄だと!!



「それで?ハリムからなにか聞けたのかい?」



あたしの問いにデュナスさんが首を振る。



「すまんがまだ聞き取りはしていない、色々やる事があってな、しかも誰が信じられるかもわからぬ状態だから俺かエミットかエリオムが拷問・・・尋問するつもりだ」



・・・・言い直したけど気にしない!けどまあわかる尋問を任せた人が【グリフォン】に属する者だったら共に逃げてしまうからね。



「まあ逃げられなければそれでいいよ」



「だから暫くはそなたの部下をそのまま守りに付けてもらいたいんだが」



真剣な顔で頼んでくるデュナスさんを見ながら考える・・・いいんだけどシンだけがお留守番になっちゃうんだよね・・・あたし達は何とかの砦にいかなきゃいけないからねぇ・・・・どうしよう?



「レン様、シンお兄様なら喜んで残ってくれますよ」



カナデが微笑みながら言うので頷きデュナスさんに返答する。



「わかったよ、シンに頼んでおくよ」



「助かる」



デュナスさんが頭を下げると他の二人も頭を下げる。



「王族が平民に頭を下げる者じゃないよ、頭を上げておくれ」



何でこう知り合った王族にいつも頭を下げられるんだろうね?

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結】捨てられた双子のセカンドライフ

mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】 王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。 父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。 やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。 これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。 冒険あり商売あり。 さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。 (話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)

5歳で前世の記憶が混入してきた  --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--

ばふぉりん
ファンタジー
 「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜  五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は 「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」    この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。  剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。  そんな中、この五歳児が得たスキルは  □□□□  もはや文字ですら無かった ~~~~~~~~~~~~~~~~~  本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。  本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。  

転生したら死にそうな孤児だった

佐々木鴻
ファンタジー
過去に四度生まれ変わり、そして五度目の人生に目覚めた少女はある日、生まれたばかりで捨てられたの赤子と出会う。 保護しますか? の選択肢に【はい】と【YES】しかない少女はその子を引き取り妹として育て始める。 やがて美しく育ったその子は、少女と強い因縁があった。 悲劇はありません。難しい人間関係や柵はめんどく(ゲフンゲフン)ありません。 世界は、意外と優しいのです。

異世界召喚に巻き込まれたおばあちゃん

夏本ゆのす(香柚)
ファンタジー
高校生たちの異世界召喚にまきこまれましたが、関係ないので森に引きこもります。 のんびり余生をすごすつもりでしたが、何故か魔法が使えるようなので少しだけ頑張って生きてみようと思います。

階段落ちたら異世界に落ちてました!

織原深雪
ファンタジー
どこにでも居る普通の女子高生、鈴木まどか17歳。 その日も普通に学校に行くべく電車に乗って学校の最寄り駅で下りて階段を登っていたはずでした。 混むのが嫌いなので少し待ってから階段を登っていたのに何の因果かふざけながら登っていた男子高校生の鞄が激突してきて階段から落ちるハメに。 ちょっと!! と思いながら衝撃に備えて目を瞑る。 いくら待っても衝撃が来ず次に目を開けたらよく分かんないけど、空を落下してる所でした。 意外にも冷静ですって?内心慌ててますよ? これ、このままぺちゃんこでサヨナラですか?とか思ってました。 そしたら地上の方から何だか分かんない植物が伸びてきて手足と胴に巻きついたと思ったら優しく運ばれました。 はてさて、運ばれた先に待ってたものは・・・ ベリーズカフェ投稿作です。 各話は約500文字と少なめです。 毎日更新して行きます。 コピペは完了しておりますので。 作者の性格によりざっくりほのぼのしております。 一応人型で進行しておりますが、獣人が出てくる恋愛ファンタジーです。 合わない方は読むの辞めましょう。 お楽しみ頂けると嬉しいです。 大丈夫な気がするけれども一応のR18からR15に変更しています。 トータル約6万字程の中編?くらいの長さです。 予約投稿設定完了。 完結予定日9月2日です。 毎日4話更新です。 ちょっとファンタジー大賞に応募してみたいと思ってカテゴリー変えてみました。

チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!

芽狐
ファンタジー
⭐️チート薬学3巻発売中⭐️ ブラック企業勤めの37歳の高橋 渉(わたる)は、過労で倒れ会社をクビになる。  嫌なことを忘れようと、異世界のアニメを見ていて、ふと「異世界に行きたい」と口に出したことが、始まりで女神によって死にかけている体に転生させられる! 転生先は、スキルないも魔法も使えないアレクを家族は他人のように扱い、使用人すらも見下した態度で接する伯爵家だった。 新しく生まれ変わったアレク(渉)は、この最悪な現状をどう打破して幸せになっていくのか?? 更新予定:なるべく毎日19時にアップします! アップされなければ、多忙とお考え下さい!

神の手違い転生。悪と理不尽と運命を無双します!

yoshikazu
ファンタジー
橘 涼太。高校1年生。突然の交通事故で命を落としてしまう。 しかしそれは神のミスによるものだった。 神は橘 涼太の魂を神界に呼び謝罪する。その時、神は橘 涼太を気に入ってしまう。 そして橘 涼太に提案をする。 『魔法と剣の世界に転生してみないか?』と。 橘 涼太は快く承諾して記憶を消されて転生先へと旅立ちミハエルとなる。 しかし神は転生先のステータスの平均設定を勘違いして気付いた時には100倍の設定になっていた。 さらにミハエルは〈光の加護〉を受けておりステータスが合わせて1000倍になりスキルも数と質がパワーアップしていたのだ。 これは神の手違いでミハエルがとてつもないステータスとスキルを提げて世の中の悪と理不尽と運命に立ち向かう物語である。

「聖女はもう用済み」と言って私を追放した国は、今や崩壊寸前です。私が戻れば危機を救えるようですが、私はもう、二度と国には戻りません【完結】

小平ニコ
ファンタジー
聖女として、ずっと国の平和を守ってきたラスティーナ。だがある日、婚約者であるウルナイト王子に、「聖女とか、そういうのもういいんで、国から出てってもらえます?」と言われ、国を追放される。 これからは、ウルナイト王子が召喚術で呼び出した『魔獣』が国の守護をするので、ラスティーナはもう用済みとのことらしい。王も、重臣たちも、国民すらも、嘲りの笑みを浮かべるばかりで、誰もラスティーナを庇ってはくれなかった。 失意の中、ラスティーナは国を去り、隣国に移り住む。 無慈悲に追放されたことで、しばらくは人間不信気味だったラスティーナだが、優しい人たちと出会い、現在は、平凡ながらも幸せな日々を過ごしていた。 そんなある日のこと。 ラスティーナは新聞の記事で、自分を追放した国が崩壊寸前であることを知る。 『自分が戻れば国を救えるかもしれない』と思うラスティーナだったが、新聞に書いてあった『ある情報』を読んだことで、国を救いたいという気持ちは、一気に無くなってしまう。 そしてラスティーナは、決別の言葉を、ハッキリと口にするのだった……

処理中です...