レディース異世界満喫禄

日の丸

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閑話 アステルの砦の戦い2

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「皆打ち合わせ通りに行くよ!気を引き締めな!!」



レン様の言葉と共に私達はシン達とは反対の方向へと走り出す。



「皆さん私達は敵兵の無料化が最優先です!手あたり次第倒していきますよ!!」



私とライの魔法により倒れている兵には目もくれず敵兵がいそうな所を探しながら走る。



「なんだ?何で外の兵たちは倒れてる?っぐは!!」



【ベルカ】を身に着け建物から出て来る敵兵を殴り飛ばす。



「おい?どうしたってなんだお前ら!!」



「侵入者だ!外に敵がいるぞ!!」



私達の存在に気が付き敵兵がどんどん建物から出て来る。



「では私も働きましょう」



ライが【赤華】と【白華】を構えてそのまま建物の中に入っていく。



「なんだ?」



「ひっ!!」



「きさまぁぁ!」



争う声が建物の中から聞こえるけど私達は中に入らず外で敵兵を倒し続ける。

暫く戦っていると建物の中からライが出て来た。



「この建物の中は制圧完了です、6武天とやらは居ませんでした」



「こちらもそんな強い兵は居ませんね、まあ私達は数を多く倒せればいいんですが」



私達は敵を出来るだけ減らすのが目的なので強者と戦って時間をかけるわけにもいかないのです。



「貴様ら!!よくもアステルの砦で好き勝手してくれたな!!この私駐留軍副官のチィグラが許さん!!」



なんか豪華な鎧を身にまとい、いかにも好青年みたいな顔立ちの男が見張り台の上から私達を見下ろしながら叫んでいる。

因みに分厚い壁の上にあるので見張り台は12メートルはある。



「副官だそうですよライ?」



「強そうに見えないですよねミズキ?」



ライと視線を交わしながら思った事を話していると副官が騒ぎ始めた。



「貴様ら!今から我が部隊が相手してやる!お前らやってしまえ!!」



・・・・ん?副官は戦わないのですか?と思っていたらライが入っていった建物とは別の建物から、大人数の兵が出てきで私達に戦いを挑んできたので応戦する。



「フハハハハハ我が精鋭部隊に押しつぶされろ!!」



うるさい副官の言葉をBGMに戦いを続けて・・・・その精鋭部隊を倒しきることが出来た。



「は?なんで負けてる?貴様等立て!!無様な姿をさらすな!!それでも誇り高き精鋭部隊か!!立って戦え!!」



この男は何を言ってるのでしょうか?兵士達は命を懸けて戦ってました、なのに『無様な姿をさらすな』ですか?気に入りませんね。



「ライ」



私はライに視線を送り名を呼ぶ。



「譲ります」



私の心情を読んだのでしょう、すぐに頷いてくれたので私は騒いでいる男のの所に『飛ぶ』。

レン様から賜った【ベルカ】の【超軽量化】のお陰で12メートルくらいは軽く飛べる。



「は?何で貴様が此処に来れるのだ!!」



「見ていませんでしたか愚か者、『飛んで』来たのですよ」



私は左手を前に出し右手を腰の位置に固定するように構える。



「貴方は副官のなのでしょう?構えなさい」



「なめるな!!」



思いっきり踏み込んで剣を振り下ろしてきましたが・・・・・・その剣ごと思いっきり殴りつけて剣を砕いた後、勢いそのままに愚か者の顔面に右がヒット、吹き飛んでいく。



「あ」



吹き飛んだ愚か者がそのままの勢いで見張り台を飛び出し落ちて行き地面に落ちた。

下を見ると愚か者は首が変な方に曲がり動かなくなっていた、この高さから落ちればそうなりますよね・・・・・・失敗しました!!



「ライ!右方向から来ましたよ!!」



見張り台から丁度見えたのでライに伝え、私は飛び降りる。

あのお方の期待に応えるべく頑張って戦いい数を減らす!でもこの戦いはそれだけじゃない、私も【グリフォン】とやらに怒っているのですから。
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