473 / 1,656
閑話 従者達の暗躍 2
しおりを挟む
「すいません守護隊の上官の方にお会いしたいんですが、実は領主様の手紙を預かっているのです」
無事に【クライシア】に着き、入場門を守っている守護隊の人に声を掛けると、門番が慌てて詰所に走って行った。
暫くしてさっき走って行った門番が二人の男を連れて戻って来た。
「お待たせしました、守護隊の総隊長のハザック・ロアです、こっちは副長のジェイドです、それで領主様の手紙をあずかってきてるということですが?」
私は【アイテムボックス】から手紙を取り出してハザック殿に渡す。
「失礼します」
手紙を受け取り読んだ後、その手紙を副長に渡した後、私、ミズキ、ライに頭を下げる。
「この度はわざわざ護衛して頂きありがとうございます」
「いいえお気になさらずに」
「それで馬車は何処に?盗賊共も一緒と書いてありましたが?」
「入場門前にあります、盗賊共は後二台の馬車に転がしてあります」
「わかりました、ジェイド20人連れて馬車に、物資を領主様の館に運べ!ついでに説明を、それと盗賊共は牢屋に放り込んでおけ」
「はっ!!」
馬車にが目の前を通り過ぎて行った後エリンさんに声を掛ける。
「ではエリンさんこれで【クライシア】での用事は終わりました、これより約束通り少し休んだら【ネスガルド】に送ります」
「おねがいします」
物資を下ろした馬車を返してもらい、それで【ネスガルド】まで行くことになる。
そして一日【クライシア】で休んだ後エリンさんと街を出る。
【ネスガルド】に向かう旅路一日目の夜、焚火を囲んでミーティングをしている。
「エリンさんは自分の家で待っていていただければいいです、【カグヤ商会】の責任者を連れて行きますのでご自宅で話し合いましょう」
「わかりました」
「レン様に追いついた後、の事となるので少し時間が掛かるかもしれません、およそ5日か6日くらいでしょうか」
「・・・・・早すぎますが?」
「気にしないでください。ですが我々は貴女方に不利益になるような事はありませんから安心してください」
「わかりました」
そして数日後エリンさんを無事にたどり着くことが出来た。
「では後程伺いますので」
「はい」
エリンさんを家まで送りその足で街を出る。
「さてミズキ、ライ、馬車は使わず走りますよ」
馬車で向かうより走って行った方が早い、早くレン様と合流しなくては。
「ええ!急ぎましょう」
「レン様と合流せねば」
私達は全力で走り馬車では【アラスブ】まで4日かかる距離なのだが二日で【アラスブ】に着くことが出来た。
そして【アラスブ】に着き入場門の門番に声を掛ける。
「すいません、一つお伺いしたいのですが」
「なんですか?」
「この街にディレス・ノア・クライシア様はもういらっしゃったでしょうか?我々はあのお方の護衛なのですが、少し用事があって離れていたのです」
門番さんが納得したように頷き話してくれる。
「ディレス様でしたら午前中に街に入られました」
「教えてくださりありがとうございます」
一礼して街に入りミズキ達と向き合う。
「やっと追いつきました皆さん感じますよね?」
「「もちろんです」」
そう私達はレン様に『作られた』存在、主がちかくにいればその存在を感じることが出来る、だが今回の転移事件の時みたいに距離が離れすぎるとさすがに無理だったけど。
「ではレン様の下に向かいましょう」
やっとあのお方の下にもどれるのだ、これほど嬉しい事は無い!
無事に【クライシア】に着き、入場門を守っている守護隊の人に声を掛けると、門番が慌てて詰所に走って行った。
暫くしてさっき走って行った門番が二人の男を連れて戻って来た。
「お待たせしました、守護隊の総隊長のハザック・ロアです、こっちは副長のジェイドです、それで領主様の手紙をあずかってきてるということですが?」
私は【アイテムボックス】から手紙を取り出してハザック殿に渡す。
「失礼します」
手紙を受け取り読んだ後、その手紙を副長に渡した後、私、ミズキ、ライに頭を下げる。
「この度はわざわざ護衛して頂きありがとうございます」
「いいえお気になさらずに」
「それで馬車は何処に?盗賊共も一緒と書いてありましたが?」
「入場門前にあります、盗賊共は後二台の馬車に転がしてあります」
「わかりました、ジェイド20人連れて馬車に、物資を領主様の館に運べ!ついでに説明を、それと盗賊共は牢屋に放り込んでおけ」
「はっ!!」
馬車にが目の前を通り過ぎて行った後エリンさんに声を掛ける。
「ではエリンさんこれで【クライシア】での用事は終わりました、これより約束通り少し休んだら【ネスガルド】に送ります」
「おねがいします」
物資を下ろした馬車を返してもらい、それで【ネスガルド】まで行くことになる。
そして一日【クライシア】で休んだ後エリンさんと街を出る。
【ネスガルド】に向かう旅路一日目の夜、焚火を囲んでミーティングをしている。
「エリンさんは自分の家で待っていていただければいいです、【カグヤ商会】の責任者を連れて行きますのでご自宅で話し合いましょう」
「わかりました」
「レン様に追いついた後、の事となるので少し時間が掛かるかもしれません、およそ5日か6日くらいでしょうか」
「・・・・・早すぎますが?」
「気にしないでください。ですが我々は貴女方に不利益になるような事はありませんから安心してください」
「わかりました」
そして数日後エリンさんを無事にたどり着くことが出来た。
「では後程伺いますので」
「はい」
エリンさんを家まで送りその足で街を出る。
「さてミズキ、ライ、馬車は使わず走りますよ」
馬車で向かうより走って行った方が早い、早くレン様と合流しなくては。
「ええ!急ぎましょう」
「レン様と合流せねば」
私達は全力で走り馬車では【アラスブ】まで4日かかる距離なのだが二日で【アラスブ】に着くことが出来た。
そして【アラスブ】に着き入場門の門番に声を掛ける。
「すいません、一つお伺いしたいのですが」
「なんですか?」
「この街にディレス・ノア・クライシア様はもういらっしゃったでしょうか?我々はあのお方の護衛なのですが、少し用事があって離れていたのです」
門番さんが納得したように頷き話してくれる。
「ディレス様でしたら午前中に街に入られました」
「教えてくださりありがとうございます」
一礼して街に入りミズキ達と向き合う。
「やっと追いつきました皆さん感じますよね?」
「「もちろんです」」
そう私達はレン様に『作られた』存在、主がちかくにいればその存在を感じることが出来る、だが今回の転移事件の時みたいに距離が離れすぎるとさすがに無理だったけど。
「ではレン様の下に向かいましょう」
やっとあのお方の下にもどれるのだ、これほど嬉しい事は無い!
132
お気に入りに追加
1,279
あなたにおすすめの小説
【完結】公爵家の末っ子娘は嘲笑う
たくみ
ファンタジー
圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。
アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。
ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?
それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。
自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。
このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。
それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。
※小説家になろうさんで投稿始めました
治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~
大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」
唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。
そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。
「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」
「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」
一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。
これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。
※小説家になろう様でも連載しております。
2021/02/12日、完結しました。
5歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--
ばふぉりん
ファンタジー
「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は
「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」
この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。
剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。
そんな中、この五歳児が得たスキルは
□□□□
もはや文字ですら無かった
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。
本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。
聖女の力を隠して塩対応していたら追放されたので冒険者になろうと思います
登龍乃月
ファンタジー
「フィリア! お前のような卑怯な女はいらん! 即刻国から出てゆくがいい!」
「え? いいんですか?」
聖女候補の一人である私、フィリアは王国の皇太子の嫁候補の一人でもあった。
聖女となった者が皇太子の妻となる。
そんな話が持ち上がり、私が嫁兼聖女候補に入ったと知らされた時は絶望だった。
皇太子はデブだし臭いし歯磨きもしない見てくれ最悪のニキビ顔、性格は傲慢でわがまま厚顔無恥の最悪を極める、そのくせプライド高いナルシスト。
私の一番嫌いなタイプだった。
ある日聖女の力に目覚めてしまった私、しかし皇太子の嫁になるなんて死んでも嫌だったので一生懸命その力を隠し、皇太子から嫌われるよう塩対応を続けていた。
そんなある日、冤罪をかけられた私はなんと国外追放。
やった!
これで最悪な責務から解放された!
隣の国に流れ着いた私はたまたま出会った冒険者バルトにスカウトされ、冒険者として新たな人生のスタートを切る事になった。
そして真の聖女たるフィリアが消えたことにより、彼女が無自覚に張っていた退魔の結界が消え、皇太子や城に様々な災厄が降りかかっていくのであった。
こちらの異世界で頑張ります
kotaro
ファンタジー
原 雪は、初出勤で事故にあい死亡する。神様に第二の人生を授かり幼女の姿で
魔の森に降り立つ 其処で獣魔となるフェンリルと出合い後の保護者となる冒険者と出合う。
様々の事が起こり解決していく
またね。次ね。今度ね。聞き飽きました。お断りです。
朝山みどり
ファンタジー
ミシガン伯爵家のリリーは、いつも後回しにされていた。転んで怪我をしても、熱を出しても誰もなにもしてくれない。わたしは家族じゃないんだとリリーは思っていた。
婚約者こそいるけど、相手も自分と同じ境遇の侯爵家の二男。だから、リリーは彼と家族を作りたいと願っていた。
だけど、彼は妹のアナベルとの結婚を望み、婚約は解消された。
リリーは失望に負けずに自身の才能を武器に道を切り開いて行った。
「なろう」「カクヨム」に投稿しています。
[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。
転生貴族のスローライフ
マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた
しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった
これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である
*基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる