レディース異世界満喫禄

日の丸

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第五師団の奴等何を吹き込んでんだよ!!

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「こちらです」


騎士に案内されて連れて行かれたのはお城を出て20分くらい歩いた場所で、大きな館だった。

ウォルムの拠点より大きい、まあ当たり前か、国に属し国を守る騎士団の拠点なのだから。


「ありがとう、助かったよ」


「いえ!こちらこそレン様とお話が出来て光栄でした」


あたしゃそんなに偉くもなんともない人間なんだけど・・・・・・何でそんなに持ち上げるんだろうね?

案内してくれた騎士達を見送った後、館に向かって歩き出すと丁度出入り口から10代の騎士が出て来たので、声を掛けたら漫才を見る事となった。


「すいません、アンヌシアさんに会いたいんですけど」


「ん?何だアンタ?団長があんたなんかに会う訳がないだろ!」


やんちゃ坊主がそのまま騎士になったような男の子に言われ、どうしよかと思っていたらその男の子の後ろから出て来た20代の騎士がその男の子頭を思いっきり殴りつけた。
・・・・・・うわぁ痛そう!!


「いってぇぇぇぇぇ!!何するんですかカナミックさん!!」


「馬鹿野郎!!レン殿になんて口きいてやがる!!この方はうちの団長に勝ったことがあるお方だぞ!!」


「うっそだぁ!!いってぇぇぇぇぇ!!」


あ!また殴られた!さっきと同じ場所だ、本当に痛そうだ。

漫才見てるみたいだよ!ツッコミが激しけどね!


「失礼しましたレン殿!団長に会いに来たんですか?案内します」


カナミックさん?に案内してもらい館の中に入るとカナミックさん?が謝ってきた。


「すいませんレン殿、アイツ新入りで貴女の事を知らなかったみたいで、許してやってください」


「気にしなくていいよ、って言うかあたし、あんた達の上司でも何でもないからそんな畏まらなくていいんだよ?」


「第五師団の連中から聞いてますよ、Aランクの魔物を手なずけたとか、団長クラスの刺客を三人倒したとか、魔物の集落を一人で潰したとかね、我々はそんなあなたを尊敬しているのですよ、だから自然と敬語になるのです」


・・・・・・・第五師団の奴等何を吹き込んでんだよ!!話がかなり盛られてるじゃないか!!!それを20代の男が目をキラキラさせて言い切るのもかなり引くわ!!!・・ん?待てよ?もしかして今の話全騎士団に広まって・・・・いや考えるのはやめよう!!そんなやり取りをしながら進み一つの扉の前で止まりノックをする。


「カナミックです、レン殿がいらっしゃいました入って頂いてもよろしいでしょうか?」


「どうぞ」


ドアを開けて中に入るとアンヌシアさんと副長であるリンダさんが事務仕事をしている所だった。


「久し振りねレンちゃん」


「ども、久しぶりです」


手をひらひらとさせて挨拶してくるアンヌシア頭を下げて挨拶、リンダさんにも挨拶をして皆でソファーに座る。


「本当に久し振りレンちゃん、ここまで来るなんて初めてよね、どうしたの?」


「アンヌシアさんに相談があるんだ」


あたしはケインに話をそのまま話し、その後にケインとのやり取りも話す。


「そう・・・陛下がそう言ったの」


話を聞いて考え込むアンヌシアさんを見ていたら、隣に座ってるアリーヌが立ち上がりアンヌシアさんの所に歩いて行き、何かを耳打ちして戻って来た。


「アリーヌ何を言ったのさ?」


「やる気になる魔法」


そんな都合のいい魔法あるの?って思ったらアンヌシアさんがリンダさんの方に視線を向けて話し出す。


「リンダ上位の騎士10人都合を付けなさい、私は休暇を取る為の手続きを城でしてくるわ」


あったよ!!すごいよアリーヌ!!アンヌシアさんがめっちゃやる気になってる!!


「で?なんて言ったの?」


アリーヌに聞くと『【バウダック王国】の騎士が貴女の国を弱小国、それと王様を間抜けいったと言った騎士がいるって言った』って言ったらしい。

そりゃ殺る気・・・・じゃなかった!やる気になるよ!!
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