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他に言いようがないんだよ!!
しおりを挟む「あー笑わせてもらったよ」
アイゼルさんが笑い過ぎて涙が出たのか目をこすりながらあたしを見る。
「だからあの子に頼んでいるんだよ」
ん?それはどういう事さ?意味が分かんないんだけど?
「王家の護衛騎士があんな感じだとね、頭の悪い連中がうちの一族を下に見てくれるんだよ、それでたまに『我が家も加えていただきたい』とやって来るんだ御しやすしってね、そして調べるとあら不思議、後ろ暗い事をやっている家が多いんだよねぇ」
え?それってGホイホイみたいな感じでお花畑が利用されてるってこと?お似合いだね!!
「そりゃよかった」
この一言につきるよね!!!
「きちんと他に護衛は付けてるから安心ていいよ?」
「それがあたしを監視していた4人かい?」
「その通り」
それなら安心だね、お花畑だけが護衛だったらやばいからねぇ。
「お父様、【バイダスターナ】が終わるまで私はレンの宿で過ごしたいと思い今日参りました、許可をいただきたいのです」
「ん?【バイダスターナ】の知と武は宿から直接城に行くという事かい?」
「そうです今私はレンに師事しておりまして、その方がいいのです」
プレシアの言葉にアイゼルさんがばっとこっちに視線を向けるので情報の修正をしておこう!
「別に弟子にした訳じゃないよ?【バイダスターナ】までに基礎能力をあげておこうと思ってね、まあ身を守るくらいはできるようになるよ」
あたしの答えに不思議そうな顔になるアイゼルさん。
「プレシァーナはかなり強いはずだけど?」
「お父様、レンに手も足も出ませんでした」
「・・・・・え?本当に?」
「本当です、30分立ち会って一回も当てられなかったです」
「さすが・・・・【灼熱の魔女】」
「あん?」
ぼそりとアイゼルさんが言った言葉に思わず反応して、思わずアイゼルさんに威圧を放ってしまった。
「何でもないです!!」
・・・・・・自業自得だよね今の?大体少し鍛えるだけで二つ名を呼ばれるのはおかしいと思うんだよね。
「レン殿、真面目な話うちの暗部の戦闘訓練もしてくれないかな?もちろん依頼料は弾むよ?」
「お断りだよ、国に関わる気は無いからね」
あたしがプリシアの件に首を突っ込んだのはプリシアが死ぬのが嫌だったからだ、決して国の為ではない。
「じゃあ何でプリシアーナの事を助けてくれるのかな?この子は王族だ、十分に国に関わってると思うけど?」
「あたしの気まぐれ」
「は?」
いやそんな不思議な物を見る目で見つめられても、他に言いようがないんだよ!!
「て訳でプリシアはあたしの泊ってる宿で一緒に過ごすよ、アイゼルさんはもう刺客がこないように手回しをして欲しいかな?」
あたしの頼みにアイゼルさんがニコリと微笑みながら頷いてくる。
「それはもう心配しなくていいよ?他の二家に脅し・・・・・頼んで刺客は使わない事を約束させたから」
・・・・・今『脅して』って言ったよね?やっぱりこの人怖えぇ!!
「それは良かったよ、じゃあ【バイダスターナ】までの残り時間はプレシアを鍛えるために使うからね」
「うちの娘をよろしく頼むよ」
「あいよ」
その後プレシアが両親と少しし話した後プリシアの家を出た。
帰りは馬車が用意してあったのでそれに乗って宿に帰る事にする・・・・・プレシアとドミナさんとフィーナとカナデがね!!
あたしはスレイプに乗ってその周りをアニマルズに囲まれ宿まで帰った・・・・だって馬車に乗ろうとしたらスレイプがあたしの横に来てじっとあたしを見つめるんだもん・・・・スレイプに乗るしかないじゃん?
まあアニマルズが喜んでいたからいいけどね!
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