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うちの母ちゃんとまるで違うよ!!
しおりを挟む「レンその子は?」
あたしの腕に留まっている蒼天を見ながらドミナさんが訊ねてきた、あれ?ドミナさん蒼天を見た事なかったっけ?・・・・最初に会った時は・・・・テレスと話をしてて見てなかったかも?
「この子はあたしの家族で蒼天ていうんだ、かわいいでしょ?」
コクコクと頷くドミナさん・・・・ドミナさんも動物好きなのかもしれないね!同士だね!!
「さてプリシアの家に行くよ、プリシア行こう」
ギンガとシリウスとコハクが先頭を歩き次にあたし、プリシア、ドミナさん、その後ろにカナデとスレイプがついてきている。
ただでさえ目立つ集団なのに今日は王族のおまけ付、かなり目立ってる!!
「ドミナさん・・・目立ってるんだけどどうすればいいと思う?」
「諦めて」
即答?即答ですかドミナさん!!って感じでドミナさんを見たら、彼女も諦めたような・・・達観したような顔で前を向いて歩いている・・・・・良し!あたしもそうしよう。
「ここよ」
うん!判ってたけどプレシアが『ここよ』って言った所からじゃ豪邸は見えるが玄関は見えない・・・多分敷地も含めて『ここよ』なんだろうけどやはり王族、敷地も含めて大きいよね。
「ねえプレシァーナ様?此処からどれくらいで家に入れるの?」
顔を引き攣らせながらドミナさんがプレシアに聞いている、うんわかるよその気持ち!
だが!!その顔が見たかったから黙っていたんだよ!!
「歩いて30分くらいかしら?」
かなり遠いよね?まあ急いでる訳じゃないからギンガ達と戯れながらすすもうか。
「お帰りなさいませプレシァーナ様」
やっと豪邸についたと思ったら玄関前でかなり高齢の執事さんがあたし達を待っていた。
「ただいまベルス、お父様とお母様は居るかしら?話があるのだけれども」
「リビングで皆様をお待ちになっております、ご案内いたします」
・・・・・『皆様』ねぇ・・・・来るのを知っていて待っていたって所かな?
「ようこそ【灼熱の魔女】殿」
リビングには言った途端、あたし達を待っていた40代の男性がにこやかに、あたしの忌々しい二つ名を呼んで微笑むのを見て思わず舌打ちしそうになるのを堪えた、あたし偉い!!
その男は金髪ののイケメンしかも猫耳?似てるけど違うかな?を付けている男性だ。
「その名で呼ばないで欲しいんだけど」
「それは失礼した、まあ座ってください」
ちっとも反省してるようには見えない笑顔で頭をさげられてもねぇ・・・
「お父様、レンを知っているのですか?」
「調べさせたのさ、可愛い娘に近寄って来るんだからね」
まあギルドで調べればすぐにわかる事だしいいけどね。
「しかも監視付きかい?あたし達が来るのが分かってたろ?」
「その通りだよ」
だったら馬車とかでお迎えに来ても良かったんじゃない?とは流石に言えないよねぇ・・・・
「あら?もういらしていたの?」
その声が聞こえた方を見ると銀髪が腰までなびき、ケモミミが可愛く乗っているお姉さんがあたし達の方に歩いてきた。
「お母様」
プレシアの言葉にあたしは固まる・・・・・・お母さん?は?20代にしか見えないんだけど?
しかも二人並べば姉妹で通用するんじゃないかってくらい、若いんだけど!!
うちの母ちゃんとまるで違うよ!!
「ようこそ【灼熱の魔女】さん、うちの娘を助けてくれてありがと・・・・・?どうしたの?」
あたしはここに来て、言葉のダブルパンチにうなだれていた。
まただよ!!また【灼熱の魔女】だよ!!そんな二つ名で呼ばないでよ!!
流石に叫ぶわけにはいかないので深呼吸をした後に説明。
「あたしはレン、ただのレンだよ、二つ名で呼ばないようにね?」
あっ!!王家の人相手に思わず威圧をかけてしまった!!
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※主人公は溺愛されまくりですが、一部を除いて恋愛要素は今のところ無い模様。
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