レディース異世界満喫禄

日の丸

文字の大きさ
上 下
210 / 1,656

泣きたくなった来たでしょ!!

しおりを挟む
ガルトに怪我はなくただ吹っ飛ばされただけだったので模擬戦を続行する事になった。


「なんかまた強くなってねぇか?」


「あたしもビックリだよ、慣らしをしたいからまだつきあってもらうよ?」


そう言ってガルトに向かい踏み込む。

まずは感覚でさっきの力の半分ほどの力を込めて下から上に切り上げる。


「そこ!」


切り上げた後の硬直の体勢の時にガルトが突きを放ってくるが体を傾けてかわして、そのまま大剣を蹴り上げる。


「チッ」


宙に舞う大剣を追いかけるようにジャンプしてキャッチ、落ちてくる勢いそのままの力を利用した振り下ろしをあたしを襲うが、ちょうどいい!

あたしは日光を頭上に構え振り下ろしを迎え撃つ。


「なっ?」


「くっ」


ガルトの体重もかかっているからかなり思い一撃だったけど受け止めることが出来た。

これかなり・・・・・・やばい!二つの意味で!まずは女子として有り得ない力だから周りから引かれる可能性がある事、もう一つは力を使い続ける事によりあたしの女子力が落ち続けるという事だ!!

それはかなーりマズいよ!!


「おいおいどこにそんな力があるんだよ姐御」


啞然としたガルト、今の一撃に余程自信があったんだろうけど防がれて驚いている。

・・・・・・・・あたしも驚いているけどね!!

そのすきを見逃さずに踏み込んで、ガルトの首筋に日光を当てる。


「・・・・参った、姐御の勝ちだ」


ため息を一つついて【アイテムボックス】に日光を入れる。

かなり力加減が分かってきた、明日はあたしが先行隊だから、魔物たちに手伝ってもらって最終調整をしよう。


「しっかし姐御、また強くなったな、アルセムで自主訓練でもやっていたのか?」


やってないです!むしろダラダラしてました!そう考えると何で能力値が上がったんだろう?

・・・・・・・・10神の加護かな・・・・・ありそうだべさ・・・・・


「まあそんな感じかな」


あたしの考えた予想を言う訳にはいかないので適当に頷いておく。


「さすが姐御だな!」


肩を叩きながら認めてくれるのはいいけど、その考えは間違えだからね!そんな偉いなって目で見ないで!居た堪れなくなってきたよ!!

そこっ!!騎士達もそんなキラキラした視線を向けないで!泣きたくなった来たでしょ!!


「お二人とも素晴らしい戦いでした」


ニコニコしながらフオートさんが褒めてくれるけど、今は褒めてほしくないべさ!!本当に居た堪れなくなったよ!もうおうちに帰りたいよ!


「まあ今日はこれまでで!お風呂の用意をしよう!」


もう耐えられないのでフオートさんに湯船を渡して女子たちの所に向かう。

今日はウルザ達が先に入っているのでアルナーと話をしながら待っている。


「レンさっきはすごかったね」


「まあね、それよりもアルナーって何歳だっけ?」


「ん?19歳よ?」


てことはあと六年巫女を続けることになるんだね。


「ならあと六年頑張るんだ?」


「何六年って?」


「神の巫女のお勤め」


「え?」


「え?」


見つめ合うあたしとアルナー、話がかみ合ってない?


「アルナー神の巫女のお勤め期間って聞かされてる?」


「いいえ?神様がお決めになる事ですものその時まで判らないのよ?」


ムキマッチョ!!キチンと説明してあげなよ!!アルナーがかわいそうでしょ!!


「結婚とかは?」


「神の巫女となっている間にはできないことになってるのよねー、まあ今は結婚する気もないし相手もいないからねー、別にいいんだ-」


ムキマッチョォォォォォ!!本当に説明しときなさいよ!今の状態だと好きな相手が出来た時にあきらめるしか選択肢がなくなるでしょうが!!そんな事悲しすぎるべよ!!

次の町に着いたら教会に行って、文句を言ってやる!

しおりを挟む
感想 1,343

あなたにおすすめの小説

【完結】公爵家の末っ子娘は嘲笑う

たくみ
ファンタジー
 圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。  アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。  ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?                        それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。  自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。  このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。  それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。 ※小説家になろうさんで投稿始めました

聖女の力を隠して塩対応していたら追放されたので冒険者になろうと思います

登龍乃月
ファンタジー
「フィリア! お前のような卑怯な女はいらん! 即刻国から出てゆくがいい!」 「え? いいんですか?」  聖女候補の一人である私、フィリアは王国の皇太子の嫁候補の一人でもあった。  聖女となった者が皇太子の妻となる。  そんな話が持ち上がり、私が嫁兼聖女候補に入ったと知らされた時は絶望だった。  皇太子はデブだし臭いし歯磨きもしない見てくれ最悪のニキビ顔、性格は傲慢でわがまま厚顔無恥の最悪を極める、そのくせプライド高いナルシスト。  私の一番嫌いなタイプだった。  ある日聖女の力に目覚めてしまった私、しかし皇太子の嫁になるなんて死んでも嫌だったので一生懸命その力を隠し、皇太子から嫌われるよう塩対応を続けていた。  そんなある日、冤罪をかけられた私はなんと国外追放。  やった!   これで最悪な責務から解放された!  隣の国に流れ着いた私はたまたま出会った冒険者バルトにスカウトされ、冒険者として新たな人生のスタートを切る事になった。  そして真の聖女たるフィリアが消えたことにより、彼女が無自覚に張っていた退魔の結界が消え、皇太子や城に様々な災厄が降りかかっていくのであった。

5歳で前世の記憶が混入してきた  --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--

ばふぉりん
ファンタジー
 「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜  五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は 「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」    この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。  剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。  そんな中、この五歳児が得たスキルは  □□□□  もはや文字ですら無かった ~~~~~~~~~~~~~~~~~  本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。  本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。  

こちらの異世界で頑張ります

kotaro
ファンタジー
原 雪は、初出勤で事故にあい死亡する。神様に第二の人生を授かり幼女の姿で 魔の森に降り立つ 其処で獣魔となるフェンリルと出合い後の保護者となる冒険者と出合う。 様々の事が起こり解決していく

[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?

シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。 クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。 貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ? 魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。 ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。 私の生活を邪魔をするなら潰すわよ? 1月5日 誤字脱字修正 54話 ★━戦闘シーンや猟奇的発言あり 流血シーンあり。 魔法・魔物あり。 ざぁま薄め。 恋愛要素あり。

またね。次ね。今度ね。聞き飽きました。お断りです。

朝山みどり
ファンタジー
ミシガン伯爵家のリリーは、いつも後回しにされていた。転んで怪我をしても、熱を出しても誰もなにもしてくれない。わたしは家族じゃないんだとリリーは思っていた。 婚約者こそいるけど、相手も自分と同じ境遇の侯爵家の二男。だから、リリーは彼と家族を作りたいと願っていた。 だけど、彼は妹のアナベルとの結婚を望み、婚約は解消された。 リリーは失望に負けずに自身の才能を武器に道を切り開いて行った。 「なろう」「カクヨム」に投稿しています。

帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす

黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。 4年前に書いたものをリライトして載せてみます。

転生貴族のスローライフ

マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である *基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします

処理中です...