レディース異世界満喫禄

日の丸

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ドンマイ酔っ払い!!

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『巫女様酔っぱらい蹴り蹴り事件』の後、被害者を放置して酒場に戻りアルナーに落ち着いてもらう為ブレイクタイムをすることに。

・・・・・・・・あれ?アルナーのおかげであたしが落ち着いてしまったよ?あの酔っぱらいを殴り殺してもいいかもって思ってたのに・・・・・・・あれだね!自分の代わりに誰かが怒るる所を見ると落ち着いちゃうって奴だ!!・・・・・・・・・嬉しくねぇ!!


「しっかしアルナーってかなり強かったんだね」


酔っぱらいを蹴ってるところを見ていてそれを感じた。


「巫女に選ばれる前は実家で鍛えてたからね」


「実家?」


「うん家がね武闘家の家系なのよ、巫女ってね教会関係者から神々が選ぶのが普通なんだけど稀に全然関係ない所から選ばれる場合があるのよ、それが私って訳」


なるほど神の気まぐれで選ばれたって・・・・・・・あのムキマッチョ・・・・面白そうだからって理由で選んでそうなんだけど!!

・・・・・・・・・アルナーよ強く生きろよ!!


「三年前に選ばれて王都の教会に迎え入れられたんだけど、教会関係者の中には面白くない人もいてね、もうメンドクサイったらありゃしない!!」


・・・・・・うゎぁ!!ドロドロしてそうな内部事情!!ストレスもたまってそうだね!

・・・・・・・・・・ん?もしかしてさっきの酔っぱらいでストレス発散も兼ねていたの?・・・・・・・・ドンマイ酔っ払い!!


「って訳で心の癒しが欲しいからコハクを私に頂戴!」


「ダメです!!コハクはあたしの仲間ですからあげません!」


ある意味同情するけど、それとは話が別だ!


「チッ!」


巫女様が舌打ちしましたよ!


「まあ冗談はここまでで、アルナー、あんたは強いけどさっきのはどうかと思うんだ」


「え?酔っぱらいを蹴りまくった事?」


「あれはよくやった!!それじゃなくその後っていうか全体かな?あんたが蹴りまくっている間にアンタ狙撃されてたんだよ?」


「え?そうなの?」


「うんあたしが【四方結界】で守ったのよ、その後犯人捕まえて戻ってもまだやってて」


本来なら【スカーレット】【ムーンライト】が周りを守っているか皆で宿に移動していないといけないはずの案件になっているはずなのだ。


「それなのに戦いに集中してて動いてないとか・・・・・アルナー、貴方狙われているって自覚しな」


「・・・・・・・ごめんなさい」


「必ずあたし達があんたを守る・・・・けどあんたの協力も必要なんだよ」


「うん」


「まあ固い話しはここまでで、聞きたいんだけどアルナーって足技主体なの?さっきは蹴り技しか使ってなかったけど?」


「足技主体って訳じゃないんだけど私は好んで足技を使うの、女性は男性よりも腕力が落ちるでしょう?足技ならそこがカバー出来るから」


「確かに」



うちの爺さんに叩き込まれたのは打撃、投げ、関節技がほとんどで蹴り技があまりない、それと向こうの輝夜のメンバーも打撃系を学んでいる者が多く、唯一足技があるのが空手だけだった。

なので少し足技の情報がほしいかな?と思ったのだ。


「気になるの?教えてあげようか?」



「いいの?」


「別にいいよ?守られてる御礼ってことで」


手札は多くても困らないっていうか、この世界では多い方がいいからね!


「お願い」


「レンの時間があるときに声をかけて、教えるから」


「ありがとう」


皆で宿に戻り、あたしは騎士達のテント地に向かう。


「フォートさん差し入れだべ」


「ありがとうございます、レン殿」


「さっきの刺客達から話は聞けた?」


「まだですね明日の朝までには聞き取れると思います」


「そうなんだ、あまり無理はしないでね」


「わかってます、まだ旅は続きますからね」


話の後宿の戻り、お風呂に入ってギンガ達と共に眠る。

出来れば明日は平和でありますように。
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