レディース異世界満喫禄

日の丸

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あたしの意思は無視か!!

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フォートさんとの模擬戦が終わり、さてお風呂入りに行くぞ!!って思ってたらウルザさんが剣をもって中央にやって来る、なんで剣をもってんだろ?


「レンちゃん次、私と闘って」


「はぇ?」


また乙女らしからぬ声を出してしまったべ!!なんで連戦って流れになってんの?


「ちょ!ウルザさん何んで戦うのさ?」


「あんなの見せられたらやりたくなるじゃない!」


ええぇ・・・・・そんなこと言われてもあたしもう戦いたくないんだけど!!


「じゃあウルザの次は俺な!」


何故かガルドも剣を持ってウルザさん・・・・もうウルザでいいや!ウルザの隣で目を輝かせてこっちを見ている。


「お二人だけなんてずるいです!!我々も模擬戦をお願いいします!」


観戦していた騎士達も参加を表明・・・・・・ねぇあたしの意思は?戦いたくないんだけど、あたしの意思は無視か!!


「皆悪いんだけど・・・・・」


後の言葉が言えなかった、皆キラキラ・・・・違う!ギラギラした目で見つめ・・・・いや!睨んんでくるんだもん!!


「まあまあみなさん」


そこにフォートさんが手をフリフリしながら入って来て騎士や討伐者の前に立つ。


「流石に全員の相手はレン殿にも酷でしょう」


そうだ!!そのとうりだべ!!


「なので一日二人、模擬戦をしてもらうのはどうでしょうか?旅は長いのですから」


そうだそうだ・・・・・・って何てこと言い出すのフオートさん!あたしの予定勝手に決めないで!


「副長!ナイスな提案ですよ!!」


そこの騎士!!!全然ナイスじゃないよ!!


「決まりですね、そういう訳ですのでよろしくお願いしますレン殿」


「どういう訳さ!!あたしゃ納得してないよ!!」


「え!!」


また全員がこっちを見つめる・・・・・・え?あたし変なこと言った?


「またまた!冗談が上手ですなレン殿は!」


皆が笑い出す・・・・・・・・あたし本気なんだけど!!皆の中ではもう模擬戦の事は決定事項になったみたいな感じになってる、あたしの意思はやっぱり無視か!!・・・・はぁぁぁぁ!!

この頃溜息つくのが多くなった気がするべさ!!


「・・・・わかったよ今日はウルザとガルドで」


「「やった!!」」


そそくさと中央に立つウルザ、もういいやさっさと終わらせる!!


「では・・・・・始め!」


あたしはその言葉と共にウルザに向かって踏み込み蹴りを放つ。


「それまで!レン殿の勝ち!」


前に第一師団副長に使った二段蹴りをつかい終わらせた。


「本当に何もできなかったわ・・・・」


あ然としているウルザを見ていると、フォートさんが声をかけてきた。


「さっきのは?」


「あれがダリスさんに勝った技だよ」


「なるほど、私は離れて見ていたからわかったが、やられた本人はあの速さでやられると、何が起こったかわからないでしょうな」


「これは初見殺しみたいなものだからね」


「確かに・・・・次ガルド殿!」


呼ばれて中央に歩いてくるガルトを見つつふと思った。

この模擬戦で槍の練習をしたらどうだろう?『風神』を使うときの為に少しでも慣れておいた方がよくないかな?・・・・・よし!!決めた!!


「誰か槍持ってないかな?」


観戦している騎士たちに声をかけ、持っている人がいたので借りる。


「姐御、あんた槍も使えるのか?」


「うん、なので遠慮はいらないよ?」


ていうか練習したいので遠慮しないで!ガルドに失礼だから心の中でお願いする。

あたしの槍の動き、足さばきの参考人はアンヌシアさん、あの人本当に強かったので覚えている動きを自分の物にしたい。


「始め!」


まずは先制で槍を一突き!交わされるのを予想していたのでそのまま横に払って追いかける。。

その攻撃を剣で受け止めてすぐに踏み込んできてその勢いを利用して突きを放なつ、流石に戦い慣れてるねガルドは!

その突きを槍で受け流して体制を崩したところに三段突きを放ち、二撃まではで防がれたが最後の一撃がガルトの喉の前で止まる。


「参った」


「それまで!勝者レン殿!」


ホッと一息、やっとおわったべさ!もうね!ゆっくりと風呂に入るんだ!!


「剣だけではなく、槍の扱いも素晴らしいですなレン殿!」


「たまたまですよ」


「いやぁこの先の旅は楽しみがいっぱいで嬉しいですな!」



あたしの楽しみはいろんなところで美味しい物を食べて、珍しい物を見る事だけだよ!決して戦う事が嬉しい訳じゃないよ!

テンションが高い皆を何とかなだめて、解散させて、やっとお風呂に入ったのが一時間後くらいだった。

・・・・・・なんであたしはこんな苦労をしているんだろう・・・・・・

お風呂に入りながらふと思った。
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