レディース異世界満喫禄

閑話 使用人達の集い２

「それでは改めましてエルス・ジェネです、よろしくお願いいたしますね。シンさん、ミズキさん」


「「よろしくお願いいたします」」


私達はレン様を見送った後、これからの事を話し合うためにリビングに残りました。


「私たちの仕事はレン様とそのご家族のお世話となります、二人共これから話すことは本音で話さしていただきますわ」


「「わかりました」」


「貴方達を生み出した、そのことが周りに漏れればご家族の方々が危険にさらされる可能性が高くなります」


「「はい」」


そう情報を隠していても少しの油断から情報が流出してしまうこともあるのです。


「ここにいるテレスとポーラは元王国騎士団の情報部の騎士で、戦うすべを持っています、貴方たちはどうでしょうか？」



「我々も充分戦えます、単体でドラゴンを討伐できると思ってもらって結構です」



・・・・そうでしょうね、そんな力があるからこそ剣から人になれたのでしょう。



「そうですかそれは助かります、貴方たちに一つ言っておきます、あの方は家族が傷つくのは物凄く悲しまれます、ですが私たちが傷つくのも悲しんでくださいます、、なので貴方達も自分自身を、そして周りも傷つけぬよう努力してください」



「畏まりました」



「だからこそお仕えしたいのです」



もう気持ちは固まっているのですね、とてもいいことです、ならばもう一つの案件も手伝ってもらいましょう。


「わかりました、二人には最初に家での仕事を覚えてもらいます、その時にご家族の方々と仲良くなるようにしてください、皆素直な子供たちなのですぐに仲良くなれますよ」


「「わかりました」」



「それと私はレン様より、商会を任されております、たまにお手伝いをお願いすることになるかと思います、その時はよろしくお願いします」



「「はい」」


私は指輪に収納されている本を四冊取り出し、二冊ずつシンさんとミズキさんに渡す。


「二人共、読んでみてください」



二人が読み始めたのでテレスとポーラの三人で紅茶を飲みながら読み終わるのを待つ。



「「素晴らしい！！」」


やはり気に入ってもらえたようですね、さすがですフィ―ナさん。


「その本はお二人に差し上げます」


「「ありがとうございます！！」


「私は何かを成したとき、良くも悪くも評価されるべきだと思っております、ですがあの方はそのことを気にしない・・・いいえ自分がなした事を理解しておられない」


リビングにいる皆が真顔で私の話を聞いてくれている。


「それにあの方は見立たくは無いとも、ですがあの方を知っている方だけでもいいから知ってほしいのです、あの方が何を成したのか、どういう冒険をしたかを」



皆が頷いてくれる。


「ですからシンさんとミズキさんにも手伝ってもらいたいのです、あなた方は共に冒険をするのですから」


「基本的には何をしたらいいのですか？」


ミズキさんに聞かれたので私の考えを話す。


「あの方の冒険や何を成したのか後で教えてください、できればなにを仰ったか覚えといてもらえればかなり助かります、それを紙に書いてさっき読んでもらった本の作者に本として書き起こしてもらいます」


「「わかりました」」


「それとこの話はレン様には内緒でお願いします、知られると『カグヤ商会』が燃やされますから」


「「「「わかりました」」」」



「ですがレン様がカグヤ商会に行ってしまえば、ばれてしまうのでは？」



最もな疑問をシンさんが質問してきましたが問題はありません。


「地下にあの方に関する商品が置いてありますが『特別会員証』がないと入れないようにしてあります、あそこはレン様でも入れません」



「では今日ギルドに依頼されてダンジョンに入った事を今、お話しましょう」



シンさんが早速お話をもってきてくれました、指輪に収納されたメモ帳を取り出しテレスとポーラと共に話を聞き始める。



「よろしくお願いいたします」



私達は主の為に全力を尽くす使用人なのです。