レディース異世界満喫禄

いいのか魔法省！！

「えーと・・・ライラックさん・・・」


恐る恐るライラックさんを見ると満面の笑みを浮かべる彼女の顔。


「興味深いねぇ・・・・」


ひぃ！ライラックさんの目が怖い！！


「そのプレートは魔力の能力値Ａまでは測れるはずなんだけどねぇ」


「能力値ってなんですか？」


「人にはそれぞれの能力があるのはわかるよね？」


「はい」


「それを分かりやすくＡからＤで表しているのが能力値と呼ばれているわ、ちなみに私の能力値がこれよ」


紙に何かを書き込んであたしに渡してくれた。


ライラック・ターン


体力　　Ｃ　


知力　　Ａ


魔力　　Ａ


精神力　Ａ


素早さ　Ｂ


運　　　Ｃ

と書かれていた。

あれ？ちょと待っった！！

あたしこの世界に来たときオールＳで、昨日見た時はオールＳＳだったんだけど？

あの『種類　本当に人間？』はこの事を言っていたの？

ちなみに平均的な人間の能力値がこれらしい。

体力　　Ｃ　


知力　　Ｃ


魔力　　Ｄ


精神力　Ｄ


素早さ　Ｃ


運　　　Ｃ


「この能力値ってどこで調べるんですか？」


「街にある鑑定屋で調べることができるわよ」


鑑定屋では個人の能力値を調べたり、ダンジョン産のアイテムや武具も調べることが出来るらしい。


「わかる？レンちゃん？多分レンちゃんの魔力はＡを超えてると思うのよ・・・人族の最高がＡだと思われていたのよ？興味深いと思わない？」


ひぃ！目が怖いです！あと顔も近いですぅ！！


「まあまあ！ライラックその話は後にしてこの子達をここに連れてきたんだから、あれをやってあげてくれないかしら？」


「そうだったね！じゃあ子供たちはこっちの部屋に入ってね」


みんなが案内された部屋は１０畳くらいの部屋で床と壁と天井にクッションみたいな柔らかい素材が張り付けてあり、どっかの遊園地のアトラクションを思い出させる作りになっていた。


「それじゃ行くよー！」


その掛け声とともに部屋に入っていた子供達が浮かび始める。


「すごーい！」


「からだが軽くなったー」


「わーい」


「たかくとべるよー！」


「たのしー」


「すごいっす！」


「たかいたかいー！」


遊園地のトランポリンアトラクション！それを思い出したよ！


「この部屋は重力魔法を使って重力を操作しているんだ！こういう魔法を何かの役に立てないかと研究しているのも魔法省の仕事なんだよ！！」


なるほど！この部屋はその研究に役立てるために作ったという事なんだね！


「まあここは担当者が遊び心で作ったんだが」


違ったよ！遊び心って！いいのか魔法省！！



皆が楽しめたので満足！と思ったところでアンヌシアさんが『そろそろ移動しますよー』と言ってきたので

皆でライラックさんにお礼を言って魔法省を出ることにした。


「レンちゃんやっぱり研究に付き合ってよ」


「お断りします！」


あたしゃモルモットにはなりたくないべさ！

ライラックさんの目がね、もうギラギラして逃がしてなるものか！と言ってる気がしたんだよ！！




あたしはライラックさんから逃げるようにして魔法省を後にした。