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第一章:魔王軍誕生
光を追い求めて(4)
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「姫様が仰せの通り、私も……いや、僕も地位や立場に関係なく発言させてもらう。まずは議論の進行方法について提案なのだが、この参加者の人数で最初から個人単位で発言すればまとまる話もまとまらないだろう。そこで、研究室ごとにある程度は議論はしてきた内容を各室長から発表してもらうのはどうだろうか」
アルフレッドの提案を受けて、議事進行を務めるリーサが続ける。
「反対意見がなければ、そのように進めましょう。第一研究室から順番に――」
リーサの声を遮るように、第一研究室の研究者が手を挙げる。そして進行役から促されるよりも前に発言を始めた。
「室長は不在であり、第一研究室はこの場に参加するだけで発言の予定はない。それをご承知頂きたい」
温まっていた会議の場に冷や水を浴びせるような発言だった。
非協力的な態度を示す第一研究室に対して、誰も特に咎めるような言葉を口にしなかった。部外者であるロゼも含めて彼らには誰も何も期待をしていなかった。
第一研究室は室長制度を取ってはいるが、研究派ではなく既得権益派に属している。この会議に参加する研究者もたった一人であり、ただ研究派の動きを把握しておくためだけに議論を聞いているのだ。
もしも第三王女であるロザリンドが参加していなければ、昨夜の出来事を魔法的見地から真面目に分析する会議になんて顔すら出ささなかったかもしれない。議事録を確認するだけで済ませていた可能性は大いにある。
(……しばらくは横槍は入れられずに済みそうですね)
政治的な目は向けられていない――ロゼにとって自分の動きが注視されていないことを意味しており、それは現時点では好材料だった。
「第一研究室からは以上だ。私も時間を無駄にしたくないのでね、さっさと続けてくれたまえ」
言うだけ言うと第一研究室の研究者は腕を組んで黙り込んでしまう。
出鼻を挫かれてしまった会議室で、レナーテの手が上がった。まるで気にした様子もなくひらひらと手の平を揺らしている。
「順番通りであれば、第二研究室のフィルギヤ室長からですね」
「ああ、期待させてしまったのならごめんなさい。ウチの研究室も特段、魔法的には表面上のことしか分からなかったのよ。提案なのだけど、やっぱりここは、会議の発起人であり未知の魔法理論に関する専門家である第九研究室の見解を聞かせてくださらないかしら」
「僕から始めれば自由な意見を阻害すると思っているのだが、よろしいか?」
「望むところではなくって。この場に居るのは腐っても研究者を志した者ばかり……それにローウェルがどう考えているのか、ウチがこの会議に参加した元々の理由はそれを聞くためやから」
レナーテはアルフレッドに言葉を送りながら、目線はロゼに向けてきていた。
「ふむ、第二室長がそこまで言うのであれば、僕は構わない」
「どなたか室長で先に発言をしたい方はいらっしゃいますか? …………どうやらいらっしゃらないようですね。それではアルフィ主任、改めてよろしくお願い致します」
アルフレッドは立ち上がると、力強い足取りで黒板の前に移動した。
チョークを手に取って、大きく魔法陣を描き出した。
「幸いにも第九研究室では昨夜の【流星魔法】を発動の開始から終了まで目視で観測することができた。昨夜の時点で分かる範囲の記録結果を共有はしていたので、目を通してもらったかと思うが……余りにも複雑な術式だ」
王都からでは物理的な距離と角度の問題で魔法陣の全貌を把握できなかった。
そのため、アルフレッドが黒板に描いた魔法陣には欠損部分が多い。
「さて、ここまで描いたものは確実に観測できた部分であり、共有した記録と同一である。ここから書き加えていくものに関しては僕の推測によるものだ」
素人の目には美しい均衡を保っていた魔法陣に対して、複雑な魔法式を書き加えていく。
ロゼには達人が作り上げた作品に、素人が無理矢理に手を加えたように見えてしまう。
しかし、それはどうやら研究者にとっても同じような感想を抱かせたようだ。
書き連ねていく内容が増えるにつれて、研究者達の口から戸惑いや怒りの声が漏れ出し始めた。
「……アルフレッドくん、この内容は本気かね?」
第五室長ダグラスは感情を押し殺した声で確認した。
「ええ、本気ですよ、ダグラス主任」
「だとしたら、たちが悪い冗談だ」
「仰るとおりです」
「あれ程の魔素干渉を行う術式が、このような子どもの落書きで実現しようなどと、余りにも馬鹿げている」
「僕も同感でした。助手の発想力がなければ永遠に解き明かせなかったでしょう」
「リーサくんの発想か。なるほど……私は冷静さをかいていたようだ」
何をどうして落ち着けたのか、ロゼには分からなかった。
「姫様、これは専門的な内容のため、言葉を置き換えると語弊を含んでしまうことをご承知おきください」
アルフレッドが助け舟を出そうとしてくれるがロゼは断ることにした。
素人への説明で議論を滞らせてたくはない。
しかし、アルフレッドはロゼの意思を汲み取った上で先回りした。
「全員に共有しておきたい内容ですので、ご遠慮なさらずに」
「議論を妨げないのであれば……お願い致します」
アルフレッドは自身の頭――その中身を示すように側頭部に指を当てた。
「諸君の頭に詰まっている先入観を捨ててもらいたい。その上で、僕のこれからの説明を聞いてほしい」
魔法陣の横に大陸共通語で一文を書き記した。
――大前提として【流星魔法】は既存魔法である。
ロゼは文章を頭の中で読み上げて、内容を理解するまでにかなりの時間を要した。あれほどの魔法が既に存在していたということだろうか。過去に例のない恐るべき魔法だと判断するのは素人の思い込みではないというのは、周囲のざわめきからも伝わってくる。
「既存魔法と表現したが、正確には既存理論に基づく魔法という意味となる」
会議室のざわめきはますます大きくなった。
その中でも、レナーテの声はよく通った。
「なるほど、リーサちゃんらしい発想ね。実現方法が不明な未知の魔法に対して、誰もが自分以上の魔法使いがあらゆる知識と技術を総動員して実現した魔法だと考える。そこまでいかなくても、未知の理論を活用した新しい魔法だと考えるのが自然……ああ、これを聞けただけでも会議に参加した意味があったわ」
アルフレッドは敢えて収拾をつけないまま続けて新たな一文を書き足す。
――【流星魔法】は儀式を介さない魔法である。
ありえない。
ロゼの口をついた言葉は、第九研究室に属する二人以外にとっては共通の感想だった。
昨夜のバルコニーで実際に目にしたロゼは、宮廷魔道士が全員揃って発動する儀式魔法でさえも再現不可能だと思ったのだ。
それが個人で発動した可能性のある魔法だと言われたら、余りにも常識外であり、もはや脳が理解を拒んでしまう。
「……だから、先入観を捨てるようにと仰ったのですね」
呆然と震えるしかないロゼの視線の先で、レナーテが興奮を隠し切れない様子で勢いよく立ち上がった。
「二つの前提から導き出される結論は一つだけ。【流星魔法】は王国……いいえ、世界から把握されていない魔術師によるもの。くふっ、なんて素晴らしいの! だってこれだけの魔法を発動できるのに、本気で作り上げた魔法陣が子どもの落書きになる筈がないわ! 本人にとってはあれだけの魔法がお遊びでしかないってことなのよ!」
専門家により分かりやすく言語化されたことで、ロゼにも【流星魔法】が示す可能性をすんなりと理解できた。
もしも謎の魔術師が本気でその力を示したとしたら……?
もしもその力が王国に向けられたとしたら……?
想像しても恐怖は湧かなかった。余りにも想定外だからだろうか。
(いいえ、違いますね。私は未だに『流星事変』を吉兆と捉えています。でもどうして? 私はあの光に何を見付けたのですか?)
自分自身にも掴めない希望の正体を追い求めて、ロゼは黒板に描かれた未完成の魔法陣を見詰めた。
アルフレッドの提案を受けて、議事進行を務めるリーサが続ける。
「反対意見がなければ、そのように進めましょう。第一研究室から順番に――」
リーサの声を遮るように、第一研究室の研究者が手を挙げる。そして進行役から促されるよりも前に発言を始めた。
「室長は不在であり、第一研究室はこの場に参加するだけで発言の予定はない。それをご承知頂きたい」
温まっていた会議の場に冷や水を浴びせるような発言だった。
非協力的な態度を示す第一研究室に対して、誰も特に咎めるような言葉を口にしなかった。部外者であるロゼも含めて彼らには誰も何も期待をしていなかった。
第一研究室は室長制度を取ってはいるが、研究派ではなく既得権益派に属している。この会議に参加する研究者もたった一人であり、ただ研究派の動きを把握しておくためだけに議論を聞いているのだ。
もしも第三王女であるロザリンドが参加していなければ、昨夜の出来事を魔法的見地から真面目に分析する会議になんて顔すら出ささなかったかもしれない。議事録を確認するだけで済ませていた可能性は大いにある。
(……しばらくは横槍は入れられずに済みそうですね)
政治的な目は向けられていない――ロゼにとって自分の動きが注視されていないことを意味しており、それは現時点では好材料だった。
「第一研究室からは以上だ。私も時間を無駄にしたくないのでね、さっさと続けてくれたまえ」
言うだけ言うと第一研究室の研究者は腕を組んで黙り込んでしまう。
出鼻を挫かれてしまった会議室で、レナーテの手が上がった。まるで気にした様子もなくひらひらと手の平を揺らしている。
「順番通りであれば、第二研究室のフィルギヤ室長からですね」
「ああ、期待させてしまったのならごめんなさい。ウチの研究室も特段、魔法的には表面上のことしか分からなかったのよ。提案なのだけど、やっぱりここは、会議の発起人であり未知の魔法理論に関する専門家である第九研究室の見解を聞かせてくださらないかしら」
「僕から始めれば自由な意見を阻害すると思っているのだが、よろしいか?」
「望むところではなくって。この場に居るのは腐っても研究者を志した者ばかり……それにローウェルがどう考えているのか、ウチがこの会議に参加した元々の理由はそれを聞くためやから」
レナーテはアルフレッドに言葉を送りながら、目線はロゼに向けてきていた。
「ふむ、第二室長がそこまで言うのであれば、僕は構わない」
「どなたか室長で先に発言をしたい方はいらっしゃいますか? …………どうやらいらっしゃらないようですね。それではアルフィ主任、改めてよろしくお願い致します」
アルフレッドは立ち上がると、力強い足取りで黒板の前に移動した。
チョークを手に取って、大きく魔法陣を描き出した。
「幸いにも第九研究室では昨夜の【流星魔法】を発動の開始から終了まで目視で観測することができた。昨夜の時点で分かる範囲の記録結果を共有はしていたので、目を通してもらったかと思うが……余りにも複雑な術式だ」
王都からでは物理的な距離と角度の問題で魔法陣の全貌を把握できなかった。
そのため、アルフレッドが黒板に描いた魔法陣には欠損部分が多い。
「さて、ここまで描いたものは確実に観測できた部分であり、共有した記録と同一である。ここから書き加えていくものに関しては僕の推測によるものだ」
素人の目には美しい均衡を保っていた魔法陣に対して、複雑な魔法式を書き加えていく。
ロゼには達人が作り上げた作品に、素人が無理矢理に手を加えたように見えてしまう。
しかし、それはどうやら研究者にとっても同じような感想を抱かせたようだ。
書き連ねていく内容が増えるにつれて、研究者達の口から戸惑いや怒りの声が漏れ出し始めた。
「……アルフレッドくん、この内容は本気かね?」
第五室長ダグラスは感情を押し殺した声で確認した。
「ええ、本気ですよ、ダグラス主任」
「だとしたら、たちが悪い冗談だ」
「仰るとおりです」
「あれ程の魔素干渉を行う術式が、このような子どもの落書きで実現しようなどと、余りにも馬鹿げている」
「僕も同感でした。助手の発想力がなければ永遠に解き明かせなかったでしょう」
「リーサくんの発想か。なるほど……私は冷静さをかいていたようだ」
何をどうして落ち着けたのか、ロゼには分からなかった。
「姫様、これは専門的な内容のため、言葉を置き換えると語弊を含んでしまうことをご承知おきください」
アルフレッドが助け舟を出そうとしてくれるがロゼは断ることにした。
素人への説明で議論を滞らせてたくはない。
しかし、アルフレッドはロゼの意思を汲み取った上で先回りした。
「全員に共有しておきたい内容ですので、ご遠慮なさらずに」
「議論を妨げないのであれば……お願い致します」
アルフレッドは自身の頭――その中身を示すように側頭部に指を当てた。
「諸君の頭に詰まっている先入観を捨ててもらいたい。その上で、僕のこれからの説明を聞いてほしい」
魔法陣の横に大陸共通語で一文を書き記した。
――大前提として【流星魔法】は既存魔法である。
ロゼは文章を頭の中で読み上げて、内容を理解するまでにかなりの時間を要した。あれほどの魔法が既に存在していたということだろうか。過去に例のない恐るべき魔法だと判断するのは素人の思い込みではないというのは、周囲のざわめきからも伝わってくる。
「既存魔法と表現したが、正確には既存理論に基づく魔法という意味となる」
会議室のざわめきはますます大きくなった。
その中でも、レナーテの声はよく通った。
「なるほど、リーサちゃんらしい発想ね。実現方法が不明な未知の魔法に対して、誰もが自分以上の魔法使いがあらゆる知識と技術を総動員して実現した魔法だと考える。そこまでいかなくても、未知の理論を活用した新しい魔法だと考えるのが自然……ああ、これを聞けただけでも会議に参加した意味があったわ」
アルフレッドは敢えて収拾をつけないまま続けて新たな一文を書き足す。
――【流星魔法】は儀式を介さない魔法である。
ありえない。
ロゼの口をついた言葉は、第九研究室に属する二人以外にとっては共通の感想だった。
昨夜のバルコニーで実際に目にしたロゼは、宮廷魔道士が全員揃って発動する儀式魔法でさえも再現不可能だと思ったのだ。
それが個人で発動した可能性のある魔法だと言われたら、余りにも常識外であり、もはや脳が理解を拒んでしまう。
「……だから、先入観を捨てるようにと仰ったのですね」
呆然と震えるしかないロゼの視線の先で、レナーテが興奮を隠し切れない様子で勢いよく立ち上がった。
「二つの前提から導き出される結論は一つだけ。【流星魔法】は王国……いいえ、世界から把握されていない魔術師によるもの。くふっ、なんて素晴らしいの! だってこれだけの魔法を発動できるのに、本気で作り上げた魔法陣が子どもの落書きになる筈がないわ! 本人にとってはあれだけの魔法がお遊びでしかないってことなのよ!」
専門家により分かりやすく言語化されたことで、ロゼにも【流星魔法】が示す可能性をすんなりと理解できた。
もしも謎の魔術師が本気でその力を示したとしたら……?
もしもその力が王国に向けられたとしたら……?
想像しても恐怖は湧かなかった。余りにも想定外だからだろうか。
(いいえ、違いますね。私は未だに『流星事変』を吉兆と捉えています。でもどうして? 私はあの光に何を見付けたのですか?)
自分自身にも掴めない希望の正体を追い求めて、ロゼは黒板に描かれた未完成の魔法陣を見詰めた。
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