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第一章:魔王軍誕生
光を追い求めて(3)
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人生最悪の朝食を終えたロゼは、アルフレッドの案内で研究所二階にある大会議室へとやってきた。
研究所に所属する全員が入れるだけの広さを持った部屋には、既に何十人かの研究者の姿があった。
有力な研究者については一通り顔と名前を把握しているので、それぞれの研究室ごとに集まって議論を交わしているのが分かった。それは既得権益派の派閥争いという空気はなくて、単に仲間意識の強い相手と固まっているという空気感だった。
背後でリーサが扉を閉める音に、最後の入室者がやってきたことを察した室内の研究者達が口を閉じて顔を上げた。
「ロザリンド王女殿下……!」
逸早くロゼの姿に気付いたダグラス・エンバードが立ち上がり床に跪いた。腰を落とした状態でも研究職らしからぬ筋骨隆々の巨躯は最も目立っていた。既に50歳を過ぎる老体だというのに、老いを感じさせるのはオールバックにした前髪の生え際が後退したぐらいしか見当たらない。
「エンバード伯爵、息災のようですね」
「もちろんでございます。王室に忠誠を捧げる臣民なれば、この身は王国の一部も同然。常に健康を保たねば王国を損なうのと同義であります」
ダグラスは第五研究室の室長であり三人居る主任研究員の一人である。
数少ない政治もこなせる研究者であり、以前より王城で顔を合わせる機会があった。
研究分野は『植物に対する魔素の影響』及び『植物に関連する魔法』を専門にしている。大陸内でも魔素濃度が高い地域に建国されたルベリスタ王国では、農産物の収穫が不安定だったのだが、ダグラスの研究成果――魔素が作物に対して与える影響を緩和する肥料――によって作物の成長を安定させることに成功した。
続いて挨拶をする他の研究者達は、これまで社交の場に出た経験がまともにないのは一目で分かった。
「ご機嫌よう、第三王女様」
最後に挨拶をした女性は所作は一流ながら慇懃無礼であることを隠そうとはしていなかった。
第二研究室の室長レナーテ・フィルギヤ。
王城でもよく耳にする名前である。
しかし肩書きは王立魔法研究所ではなく、王国全土にその名を轟かせる大商会としてのものだ。
伝え聞く話では既に30歳を過ぎている筈だが、二十代の若々しい美しさを保っており、攻撃的な交渉術も合わさって“女豹”と噂されるのも頷ける。
「ご丁寧な挨拶を頂きありがとうございます、フィルギヤ商会のレナーテ副代表」
「これはこれはご丁寧な返礼、痛み入りますわ、王女様。社交界には滅多に顔を出さないお方だというのは存じておりましたが、いやはや、まさかこのような場にお会いできるとは……」
「末席ながら王家に連なる者として、率先として最前線に立たねば臣民に示しがつきません――そうでしょう?」
「ええ、ええ……ロザリンド王女様とはこれを機会に是非とも仲良くさせて頂きたいものですわ」
慇懃無礼な態度は瞬きの間に消えたが、その代わりに瞳を爛々と輝かせ始めた。どうやら彼女のお眼鏡に適ったようで一安心だ。
レナーテがすっと顔を寄せて耳打ちした。
「“草まみれ”のエンバードとは違ってウチに忠誠心を期待したらあかんよ。そこのところはくれぐれもよろしゅう」
「ええ、ご挨拶したとおりです」
「ふふっ、そうでしょうとも」
ロゼが昨夜の出来事に向けてアルフレッドを頼ったが、次点としてダグラス、レナーテを候補として考えていた。彼らは政治に縛られず自由に動けるだけの力と知恵を持っている。しかしダグラスに関しては明らかに昨夜の魔法は分野違いであり、レナーテは自分の手では御しきれない可能性が高いと見送ったのだ。
こんなにも早く目星をつけていた有力者と顔を合わせられたのは幸先が良い。
それに集まった他の研究者を一目見れば分かる。彼らには良い意味で貴族らしさが感じられない。早急に動いて研究派に渡りを付けた選択は間違いではなかった。
*
王家の威光は完全に失われようとしており、貴族の腐敗は広がるばかり――今頃、王城で交わされる会議は何も進んではいないだろう。慎重論という誤魔化しで現状維持が結論になるのは目に見えている。
「姫様はこのまま会議に参加されますか」
「ええ、顔合わせだけでなく、共に最前線に立つべきだと思いここへやって来たのです。……お隣に失礼しても」
「もちろんです」
アルフレッドが自席の隣の椅子を引いてくれたので、感謝を述べてから腰掛けた。
「時間になる。すぐに始めようか」
アルフレッドの呼び掛けに、研究者達は幾つも並べられた長机に研究室ごとにまとまって着席していく。
「第九研究室、研究助手のリーサです。司会進行を務めさせて頂きます」
リーサは壁に埋め込まれた黒板の前に立って、最初にロゼへと頭を下げてから、会議の参加者全体に向けてお辞儀をした。
「昨晩未明、北方未開拓地区の上空に巨大魔法陣が発生。発動された魔法によりマルクト丘陵周辺に流星群が降り注ぎました。第九研究室はこの昨晩そして今後続く一連の出来事に対して『流星事変』と名付けました。また発動された魔法を仮に【流星魔法】と呼称します。別呼称など意見のある方はいらっしゃいますか?」
魔法の素人であるロゼの感覚としても最も印象に残ったのは、地上に降り注ぐ流星群だったので直感的にも伝わりやすいと思った。それは魔法の専門家にとっても同様のようで特に異議は唱えられなかった。
「それでは今後の報告書では、記載の統一をお願い致します」
黒板に大陸共通語で『流星事変』と【流星魔法】と書き記した。リーサの手書き文字は悪筆と言う程ではないが角張った癖字だった。
「王女殿下、何か会議に関してお言葉はございますか」
ロゼはリーサに促されて立ち上がる。
今回の会議は昨晩の時点で、ロゼから提案したものであった。
「この場で語られる言葉、示される態度の一切を私は咎めません。言葉遣いや振る舞いにこだわらず、どうか忌憚のない意見を求めます……言葉にするだけではむしろ萎縮することでしょう。私が本気であることを示すために、今後の『流星事変』に対する研究調査に私財のすべてを投じます。その証拠として――」
張り詰めた表情を笑顔に変える。
「――まず手始めに食堂のメニューを全面的に見直すことにしましょう。以上です」
会議室の空気が緩んだのを確認して着席した。
リーサに目配せすると首を傾げられたので、アルフレッドに視線を送り直すと、察してくれた彼から空気が変わらぬ内に議論を開始してくれた。
研究者の飛び交う意見に賑やかになった会議室で、ロゼはこの場所こそがやはり最前線なのだと確信した。
「変えなくてはいけないのです」
昨夜の夢と夜空を彩る星々よりも尚も眩い光――これまでずっと諦め続けた王国の未来に対して今回だけは本気で向き合えた。
研究所に所属する全員が入れるだけの広さを持った部屋には、既に何十人かの研究者の姿があった。
有力な研究者については一通り顔と名前を把握しているので、それぞれの研究室ごとに集まって議論を交わしているのが分かった。それは既得権益派の派閥争いという空気はなくて、単に仲間意識の強い相手と固まっているという空気感だった。
背後でリーサが扉を閉める音に、最後の入室者がやってきたことを察した室内の研究者達が口を閉じて顔を上げた。
「ロザリンド王女殿下……!」
逸早くロゼの姿に気付いたダグラス・エンバードが立ち上がり床に跪いた。腰を落とした状態でも研究職らしからぬ筋骨隆々の巨躯は最も目立っていた。既に50歳を過ぎる老体だというのに、老いを感じさせるのはオールバックにした前髪の生え際が後退したぐらいしか見当たらない。
「エンバード伯爵、息災のようですね」
「もちろんでございます。王室に忠誠を捧げる臣民なれば、この身は王国の一部も同然。常に健康を保たねば王国を損なうのと同義であります」
ダグラスは第五研究室の室長であり三人居る主任研究員の一人である。
数少ない政治もこなせる研究者であり、以前より王城で顔を合わせる機会があった。
研究分野は『植物に対する魔素の影響』及び『植物に関連する魔法』を専門にしている。大陸内でも魔素濃度が高い地域に建国されたルベリスタ王国では、農産物の収穫が不安定だったのだが、ダグラスの研究成果――魔素が作物に対して与える影響を緩和する肥料――によって作物の成長を安定させることに成功した。
続いて挨拶をする他の研究者達は、これまで社交の場に出た経験がまともにないのは一目で分かった。
「ご機嫌よう、第三王女様」
最後に挨拶をした女性は所作は一流ながら慇懃無礼であることを隠そうとはしていなかった。
第二研究室の室長レナーテ・フィルギヤ。
王城でもよく耳にする名前である。
しかし肩書きは王立魔法研究所ではなく、王国全土にその名を轟かせる大商会としてのものだ。
伝え聞く話では既に30歳を過ぎている筈だが、二十代の若々しい美しさを保っており、攻撃的な交渉術も合わさって“女豹”と噂されるのも頷ける。
「ご丁寧な挨拶を頂きありがとうございます、フィルギヤ商会のレナーテ副代表」
「これはこれはご丁寧な返礼、痛み入りますわ、王女様。社交界には滅多に顔を出さないお方だというのは存じておりましたが、いやはや、まさかこのような場にお会いできるとは……」
「末席ながら王家に連なる者として、率先として最前線に立たねば臣民に示しがつきません――そうでしょう?」
「ええ、ええ……ロザリンド王女様とはこれを機会に是非とも仲良くさせて頂きたいものですわ」
慇懃無礼な態度は瞬きの間に消えたが、その代わりに瞳を爛々と輝かせ始めた。どうやら彼女のお眼鏡に適ったようで一安心だ。
レナーテがすっと顔を寄せて耳打ちした。
「“草まみれ”のエンバードとは違ってウチに忠誠心を期待したらあかんよ。そこのところはくれぐれもよろしゅう」
「ええ、ご挨拶したとおりです」
「ふふっ、そうでしょうとも」
ロゼが昨夜の出来事に向けてアルフレッドを頼ったが、次点としてダグラス、レナーテを候補として考えていた。彼らは政治に縛られず自由に動けるだけの力と知恵を持っている。しかしダグラスに関しては明らかに昨夜の魔法は分野違いであり、レナーテは自分の手では御しきれない可能性が高いと見送ったのだ。
こんなにも早く目星をつけていた有力者と顔を合わせられたのは幸先が良い。
それに集まった他の研究者を一目見れば分かる。彼らには良い意味で貴族らしさが感じられない。早急に動いて研究派に渡りを付けた選択は間違いではなかった。
*
王家の威光は完全に失われようとしており、貴族の腐敗は広がるばかり――今頃、王城で交わされる会議は何も進んではいないだろう。慎重論という誤魔化しで現状維持が結論になるのは目に見えている。
「姫様はこのまま会議に参加されますか」
「ええ、顔合わせだけでなく、共に最前線に立つべきだと思いここへやって来たのです。……お隣に失礼しても」
「もちろんです」
アルフレッドが自席の隣の椅子を引いてくれたので、感謝を述べてから腰掛けた。
「時間になる。すぐに始めようか」
アルフレッドの呼び掛けに、研究者達は幾つも並べられた長机に研究室ごとにまとまって着席していく。
「第九研究室、研究助手のリーサです。司会進行を務めさせて頂きます」
リーサは壁に埋め込まれた黒板の前に立って、最初にロゼへと頭を下げてから、会議の参加者全体に向けてお辞儀をした。
「昨晩未明、北方未開拓地区の上空に巨大魔法陣が発生。発動された魔法によりマルクト丘陵周辺に流星群が降り注ぎました。第九研究室はこの昨晩そして今後続く一連の出来事に対して『流星事変』と名付けました。また発動された魔法を仮に【流星魔法】と呼称します。別呼称など意見のある方はいらっしゃいますか?」
魔法の素人であるロゼの感覚としても最も印象に残ったのは、地上に降り注ぐ流星群だったので直感的にも伝わりやすいと思った。それは魔法の専門家にとっても同様のようで特に異議は唱えられなかった。
「それでは今後の報告書では、記載の統一をお願い致します」
黒板に大陸共通語で『流星事変』と【流星魔法】と書き記した。リーサの手書き文字は悪筆と言う程ではないが角張った癖字だった。
「王女殿下、何か会議に関してお言葉はございますか」
ロゼはリーサに促されて立ち上がる。
今回の会議は昨晩の時点で、ロゼから提案したものであった。
「この場で語られる言葉、示される態度の一切を私は咎めません。言葉遣いや振る舞いにこだわらず、どうか忌憚のない意見を求めます……言葉にするだけではむしろ萎縮することでしょう。私が本気であることを示すために、今後の『流星事変』に対する研究調査に私財のすべてを投じます。その証拠として――」
張り詰めた表情を笑顔に変える。
「――まず手始めに食堂のメニューを全面的に見直すことにしましょう。以上です」
会議室の空気が緩んだのを確認して着席した。
リーサに目配せすると首を傾げられたので、アルフレッドに視線を送り直すと、察してくれた彼から空気が変わらぬ内に議論を開始してくれた。
研究者の飛び交う意見に賑やかになった会議室で、ロゼはこの場所こそがやはり最前線なのだと確信した。
「変えなくてはいけないのです」
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