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第一章:魔王軍誕生
世界変革の光(2)
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ランドドラゴンの若き戦士は、降り注ぐ隕石の中で必死に群れを安全な場所へと誘導した。彼らは生れ付き頑丈な皮膚を持ち、無意識の領域で優れた硬化魔法を扱える。そのお陰で直撃を免れたものは怪我を負いつつも生き延びていた。
大地を抉り、木々を薙ぎ倒し、生命を奪い取る。
マルクト丘陵の外を知らない若き戦士には、その光景はもはや世界の終わりに等しい。奇しくも同じ時に別の場所で外を知る酋長と同様の結論に至っていた。
命からがら洞窟へと辿り着いたが、運悪く隕石の直撃を受けて出入り口が塞がれていた。
「酋長……! いや、今は彼らを安全な場所に連れて行かねば」
洞窟内の仲間は心配だったが、背中に続く仲間達の命を背負っている。生き残りを懸けて仲間達と共に森の中へと飛び込んだ。
数百年以上もマルクト丘陵の生命を見守り続けた森は天然の城塞だ。魔素を蓄え込んだ幹は鋼のように丈夫であり、長く広がる枝々も隕石の威力を減衰させる盾の役目を期待できた。
大樹の根本で小さく体を丸めて堪え忍んでいると、耳を劈く轟音が途絶えたことに気付く。
「終わったのか……?」
視界を覆っていた土煙が徐々に晴れていく。
梢の隙間から夜空を見上げれば、星々は変わらず輝きを湛えていた。あれだけ降り注いでも満天の星空にとっては大した影響を及ぼさないのだろう。
恐る恐る森の外に出れば、大地は醜く穴だらけになり、無数の星屑が散らばっていた。
「おお、なんということだ……先祖代々守り続けてきた我らの大地が」
口惜しさに地団駄を踏む。
戦士として鍛えた肉体も技も、恐るべき自然の脅威の前では無力だった。
変わり果てた丘陵を呆然と歩き回る。虫の鳴き声も草木の擦れ合う音も聞こえない。大地そのものが死んでしまったようだ。
「何者だ、あいつらは……?」
様々な種族が集まった一団が悠々と闊歩していた。
若き戦士は敵対する恐れのある生物として学んだ知識に一致する特徴を捉えて、警戒心を滲ませる。
種族までは判別する知恵は持ち合わせていなかったが、魔力の大きさと肌を突き刺すような雰囲気から脅威になると見抜いた。
先頭を歩くのは丘にも生息する見慣れたゴブリンとオークの群れ。
異なる種族が集まるのは珍しいが、無知なゴブリンと凶暴なオークが肩を並べて歩くのは異様だった。
特に群れの中で突出して大柄なオークと小柄で目付きの鋭いゴブリンの身体には無数の傷があり歴戦の風格を漂わせていた。
その後ろをランドドラゴンよりも巨体な漆黒の翼竜がずしんずしんと地響きを立てながら歩いている。
空を飛ぶ卑怯な翼持ちとはいえ、近くに居るだけで身体が震え上がってしまう。
こいつが一団の長に違いないと確信した。
翼竜の周囲をころころ転がるように這いずるのは桃色のスライムだ。
丘にはスライムは生息しているが、他の種族とは関わらず静かに暮らしている。
餌にも脅威にもならないので子どもの遊び道具として放って置かれている。逃げるばかりのスライムが、こうして積極的に干渉してくるのは不可思議だ。
先頭の集団から遅れて続くのは鈍く輝いた身体で四つん這いに動く不気味な生き物だった。
まるで歩き方を覚え立ての赤子のように何度も立ち上がっては転んでを繰り返している。
それが人族の纏う金属鎧であり、中身は空っぽで実はレイスが魔力で操っている――その事実に彼の知識では辿り着けない。
一団の頭上を奇妙な鳥が四角い身体を広げてばさばさと羽ばたいていた。
強力な魔物に寄生して生きているのだろうか。
もしも彼に知識があれば、それが分厚い本であり本来は飛ぶ筈がないことを理解できただろう。
更に後方には二足歩行の身軽な生物が二体並んでいた。
酋長の言っていた人族という奴なのかもしれない。
ランドドラゴンの知らない言語で言葉を交わしており、感じ取れる魔力はどちらも強大だった。
彼らは森の方角を目指して歩いている。
いずれは隠れた仲間達の元に辿り着いてしまうかもしれない。
たとえそうでなくても、ランドドラゴンの故郷をこれ以上は我が物顔で歩かせるのは我慢ならなかった。
「そこの卑怯者共! 天災にまぎれて襲い掛かるなど戦士の矜持を持たぬのか! これ以上は一歩たりとも進ませはしない!」
先頭に立つゴブリンとオークが顔を見合わせて首を傾げる。
言葉は分からないが、身振り手振りでお互いにどちらが前に出るか話し合っているようだった。
やがて肩を落としたオークが声を掛けてきた。
「すまねぇ、ドラゴン語はさっぱりなんだ」
やはり言葉は理解できない。
オークの頭の上に羽ばたいていた鳥が止まる。
「トラブルかね」
「生き残りが立ち塞がってるんだけど、どうすりゃいい?」
「魔王様がこれまであの手この手で交渉を試みたようだが、彼らは決して共生を望まなかった。確かに今夜の光景を見れば被害者に違いないが、彼らはこれまで絶対的な力でこの丘を支配してきたのだ。それが支配される側に回っただけのことだ。今日の昼に魔王様は本体で出向いたが、けんもほろろに突き放されたらしいからね、こうして夜襲が実行されることになったわけだ」
「つまりは……?」
「力こそ正義」
「本の台詞じゃねぇな」
「はっはっは、知恵もまた力だよ」
喧しく鳴いていた鳥が羽ばたくのを合図にしたように、オークは背負っていた槍を手に取った。
「こういう決闘みたいなの趣味じゃないんだよなー」
「ふんっ、蛮族よ! 誇り高きランド族の戦士、クオルスが相手になる」
若き戦士クオルスは大顎を開いて剥き出しの犬歯をカチンと打ち鳴らした。
オークは戦意を感じ取ったのか、群れの仲間を後ろに下がらせて一人で前に出た。
「ほう、少しは戦士として振る舞いを知っているか」
「生きる糧以外を狩るのは気を引けるが、これも仕事なんでね」
オークが肩を竦めるのを見た瞬間、クオルスは額に槍の穂先を突き立てられていた。
「いつの間に……何をしたんだ……」
「ああ、何を言っているか分からないけど、何を思っているのかは分かるぞ。何度もそんな目で見られた。単純な話だぜ、めっちゃ速く動いただけだ」
刃が引き抜かれる時間がゆっくりと流れる。
クオルスは死を拒絶した。
同族以外に負けるなど有り得て良い筈がない。後ろの翼竜に負けたなら、まだ悔しいが納得はできる。だがオークに敗北するなど許せる筈はない。
誉れ高きランド族の戦士がこの程度では――心は認めずとも牙はぴくりとも動かせない。
肉体が地に伏して尚も、ランドドラゴンは現実を認めなかった。
何者かは分からぬが、圧倒的な力を持つ戦士との一騎打ちで死を迎える。戦士として律した心はそれを誉れだと認識しているが、ランドドラゴンが生来持ち得る傲慢な性格がそれを頑なに認めようとしない。
これまで手慰みに引き裂いてきたオークに、憐れみの目で見下されるのに怒りが沸騰した。
倒れ伏す身体に子ども達が纏わり付いてくる。どうやら森の中から付いてきてしまったらしい。
やめろ、纏わり付くな。まだ負けていない。まだ戦えるのだ。
この程度で終われるわけがないのだ――大地に肉体を横たえて、最期まで若き戦士の魂は敗北を認めなかった。
大地を抉り、木々を薙ぎ倒し、生命を奪い取る。
マルクト丘陵の外を知らない若き戦士には、その光景はもはや世界の終わりに等しい。奇しくも同じ時に別の場所で外を知る酋長と同様の結論に至っていた。
命からがら洞窟へと辿り着いたが、運悪く隕石の直撃を受けて出入り口が塞がれていた。
「酋長……! いや、今は彼らを安全な場所に連れて行かねば」
洞窟内の仲間は心配だったが、背中に続く仲間達の命を背負っている。生き残りを懸けて仲間達と共に森の中へと飛び込んだ。
数百年以上もマルクト丘陵の生命を見守り続けた森は天然の城塞だ。魔素を蓄え込んだ幹は鋼のように丈夫であり、長く広がる枝々も隕石の威力を減衰させる盾の役目を期待できた。
大樹の根本で小さく体を丸めて堪え忍んでいると、耳を劈く轟音が途絶えたことに気付く。
「終わったのか……?」
視界を覆っていた土煙が徐々に晴れていく。
梢の隙間から夜空を見上げれば、星々は変わらず輝きを湛えていた。あれだけ降り注いでも満天の星空にとっては大した影響を及ぼさないのだろう。
恐る恐る森の外に出れば、大地は醜く穴だらけになり、無数の星屑が散らばっていた。
「おお、なんということだ……先祖代々守り続けてきた我らの大地が」
口惜しさに地団駄を踏む。
戦士として鍛えた肉体も技も、恐るべき自然の脅威の前では無力だった。
変わり果てた丘陵を呆然と歩き回る。虫の鳴き声も草木の擦れ合う音も聞こえない。大地そのものが死んでしまったようだ。
「何者だ、あいつらは……?」
様々な種族が集まった一団が悠々と闊歩していた。
若き戦士は敵対する恐れのある生物として学んだ知識に一致する特徴を捉えて、警戒心を滲ませる。
種族までは判別する知恵は持ち合わせていなかったが、魔力の大きさと肌を突き刺すような雰囲気から脅威になると見抜いた。
先頭を歩くのは丘にも生息する見慣れたゴブリンとオークの群れ。
異なる種族が集まるのは珍しいが、無知なゴブリンと凶暴なオークが肩を並べて歩くのは異様だった。
特に群れの中で突出して大柄なオークと小柄で目付きの鋭いゴブリンの身体には無数の傷があり歴戦の風格を漂わせていた。
その後ろをランドドラゴンよりも巨体な漆黒の翼竜がずしんずしんと地響きを立てながら歩いている。
空を飛ぶ卑怯な翼持ちとはいえ、近くに居るだけで身体が震え上がってしまう。
こいつが一団の長に違いないと確信した。
翼竜の周囲をころころ転がるように這いずるのは桃色のスライムだ。
丘にはスライムは生息しているが、他の種族とは関わらず静かに暮らしている。
餌にも脅威にもならないので子どもの遊び道具として放って置かれている。逃げるばかりのスライムが、こうして積極的に干渉してくるのは不可思議だ。
先頭の集団から遅れて続くのは鈍く輝いた身体で四つん這いに動く不気味な生き物だった。
まるで歩き方を覚え立ての赤子のように何度も立ち上がっては転んでを繰り返している。
それが人族の纏う金属鎧であり、中身は空っぽで実はレイスが魔力で操っている――その事実に彼の知識では辿り着けない。
一団の頭上を奇妙な鳥が四角い身体を広げてばさばさと羽ばたいていた。
強力な魔物に寄生して生きているのだろうか。
もしも彼に知識があれば、それが分厚い本であり本来は飛ぶ筈がないことを理解できただろう。
更に後方には二足歩行の身軽な生物が二体並んでいた。
酋長の言っていた人族という奴なのかもしれない。
ランドドラゴンの知らない言語で言葉を交わしており、感じ取れる魔力はどちらも強大だった。
彼らは森の方角を目指して歩いている。
いずれは隠れた仲間達の元に辿り着いてしまうかもしれない。
たとえそうでなくても、ランドドラゴンの故郷をこれ以上は我が物顔で歩かせるのは我慢ならなかった。
「そこの卑怯者共! 天災にまぎれて襲い掛かるなど戦士の矜持を持たぬのか! これ以上は一歩たりとも進ませはしない!」
先頭に立つゴブリンとオークが顔を見合わせて首を傾げる。
言葉は分からないが、身振り手振りでお互いにどちらが前に出るか話し合っているようだった。
やがて肩を落としたオークが声を掛けてきた。
「すまねぇ、ドラゴン語はさっぱりなんだ」
やはり言葉は理解できない。
オークの頭の上に羽ばたいていた鳥が止まる。
「トラブルかね」
「生き残りが立ち塞がってるんだけど、どうすりゃいい?」
「魔王様がこれまであの手この手で交渉を試みたようだが、彼らは決して共生を望まなかった。確かに今夜の光景を見れば被害者に違いないが、彼らはこれまで絶対的な力でこの丘を支配してきたのだ。それが支配される側に回っただけのことだ。今日の昼に魔王様は本体で出向いたが、けんもほろろに突き放されたらしいからね、こうして夜襲が実行されることになったわけだ」
「つまりは……?」
「力こそ正義」
「本の台詞じゃねぇな」
「はっはっは、知恵もまた力だよ」
喧しく鳴いていた鳥が羽ばたくのを合図にしたように、オークは背負っていた槍を手に取った。
「こういう決闘みたいなの趣味じゃないんだよなー」
「ふんっ、蛮族よ! 誇り高きランド族の戦士、クオルスが相手になる」
若き戦士クオルスは大顎を開いて剥き出しの犬歯をカチンと打ち鳴らした。
オークは戦意を感じ取ったのか、群れの仲間を後ろに下がらせて一人で前に出た。
「ほう、少しは戦士として振る舞いを知っているか」
「生きる糧以外を狩るのは気を引けるが、これも仕事なんでね」
オークが肩を竦めるのを見た瞬間、クオルスは額に槍の穂先を突き立てられていた。
「いつの間に……何をしたんだ……」
「ああ、何を言っているか分からないけど、何を思っているのかは分かるぞ。何度もそんな目で見られた。単純な話だぜ、めっちゃ速く動いただけだ」
刃が引き抜かれる時間がゆっくりと流れる。
クオルスは死を拒絶した。
同族以外に負けるなど有り得て良い筈がない。後ろの翼竜に負けたなら、まだ悔しいが納得はできる。だがオークに敗北するなど許せる筈はない。
誉れ高きランド族の戦士がこの程度では――心は認めずとも牙はぴくりとも動かせない。
肉体が地に伏して尚も、ランドドラゴンは現実を認めなかった。
何者かは分からぬが、圧倒的な力を持つ戦士との一騎打ちで死を迎える。戦士として律した心はそれを誉れだと認識しているが、ランドドラゴンが生来持ち得る傲慢な性格がそれを頑なに認めようとしない。
これまで手慰みに引き裂いてきたオークに、憐れみの目で見下されるのに怒りが沸騰した。
倒れ伏す身体に子ども達が纏わり付いてくる。どうやら森の中から付いてきてしまったらしい。
やめろ、纏わり付くな。まだ負けていない。まだ戦えるのだ。
この程度で終われるわけがないのだ――大地に肉体を横たえて、最期まで若き戦士の魂は敗北を認めなかった。
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