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手放したくない幸福
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富山ビルから歩いて5分ほどのところにあるレストランは、軽く食事を済ませるのに便利で、よく利用していた。
幹斗に呼び出され、レストランを指定したのは俺だった。彼も同様に、このレストランの常連だった。だから、いつもの席で俺を待つ彼を見つけるのは容易だった。
「よう、総司。急に呼び出して悪かったな」
「いや、ちょうど腹が減ってたとこだよ」
「まあ、だいたいさ、何度誘ったって、忙しい忙しいって断り続けるおまえのせいでもあるからな」
「なんだよ、それ」
苦笑しながら、幹斗の向かい側に座る。
仕事を終え、何か食べて帰ろうかと考えていたところで、幹斗から一緒に食事をしないかと誘いが入った。
みちるとのデートで偶然出会って以来、3回ほど誘いを断っていたから、そろそろ俺から連絡しないとな、なんて思っていたからちょうど良かった。
「忙しいって、デートだろ?」
「幹斗より優先したい用事ではあるな」
「超美人だもんな。モデルかなんか?」
なんかってなんだよ、とおかしく思いながらも、みちるを思い出す。
そう、モデルをしていてもおかしくないぐらい、彼女は綺麗だ。明るい派手さがないから、芸能界には向かないだろうとは思うが、彼女の持つ透明感は、努力で得られない天性のものだろう。
「富山不動産のご令嬢だよ」
「富山? 富山って、あの富山?」
「ああ、富山ビルのオーナーの妹さん」
「まじかよ。すげぇとこ、狙ったな」
「普通の女性だよ」
目を点にする幹斗は、やってきたウェイターに、いつものやつ、とざっくり注文すると、すぐに食い気味に前のめりになった。
「普通って、どこが? 愛想がなくて、冷たい感じしたけどさ、あんな美女、そうそういないだろ」
「愛想がないって、まあな、緊張してたんだろ。最近は俺にも慣れたのか、よく笑うようになったよ」
それに、まっすぐ俺を見つめてくれるようになった。どんな話も熱心に耳を傾けてくれて、時折、笑顔を見せてくれる。
何度、抱きしめてしまいたいと思ったことか。もう一度、美しい唇に触れたいとも。
「付き合って浅いわけ?」
「正直言うとさ、まだ付き合ってない」
「は? ……おいおい、おまえともあろう男が、純情少年やってんじゃねーよな」
大げさに頭をかかえる幹斗の前へ、ウェイターが食事を運ぶ。
生ハムのサラダとビシソワーズ、メインはフィレステーキのようだ。同じものが、すぐに俺にも運ばれてくる。
「先にいただくよ」
「あ、ああ、食え食え。で、どうなんだよ。富山のご令嬢は脈ありか?」
「次に会うときは交際を申し込むつもりだよ。断られないといいけどな」
俺の気持ちはじゅうぶん伝えてるし、みちるだって嫌がってないように思う。だけど、彼女は恋愛に消極的で、俺たちの関係を明確にするのを嫌っているようにも感じるのだ。
「おまえでも無理なら、誰でも無理だろ。あんな美人じゃ、そこらへんの男なら敬遠するだろうしな」
「ああ、そうか。そうだよな。警戒心が強いわりに隙だらけで、彼氏がいないなんておかしいなって思ったけどさ、そうか、近寄りがたいのか」
「そりゃ、近寄れないだろ、普通」
「まあ、付き合ってた男はいそうだったけどな。羨ましいよ」
「素直すぎんか? おまえ」
幹斗はおかしそうに声を立てて笑う。俺は真摯に悩んでるつもりだが。所詮、ひとごとだ。
「幹斗の方はどうなんだよ。飲み会、どうだった?」
「どうってさー、あのメンバーの仲で一番可愛いのは、やっぱり椎名さんだろ? その椎名さんが誰を狙ってるかなんて、おまえが一番よく知ってるだろ」
「あのメンバーを知らないけどな、椎名さんの件は気付かないようにしてるよ。好意を示されたわけじゃないし」
受付の前を通れば、いつもにこにこと微笑みかけてくれる椎名彩香だが、俺の前でだけ、特別な笑顔を向けているのは気づいていた。
俺に気があるんだろう、なんてことは、想像にすぎない。
「富山のご令嬢の方が、段違いに綺麗だもんな」
「比べてないよ。タイプかどうかの話だ」
「確かになー、おまえは昔から清楚系の美女が好きだよな。まあ、俺もどっちかっつーと、綺麗系が好きだからな、椎名さんはタイプじゃないしな」
「やけに、椎名さんに失礼な話をしてる気がするよ。ほかに話はないのか?」
苦笑いしつつ、サラダを口に運ぶ。ようやく、幹斗も食事に手をつけるが、すぐに「あっ」と声をあげた。
「椎名さんさ、面白い話してたよ」
なかなか彩香の話から離れないな、と呆れつつ、「面白いって?」と尋ねる。
「椎名さんのお姉さん、結婚したって言ってただろ?」
「ああ、そうだったか?」
「そうだよ。なんでもさ、相手は20も年上なんだってよ」
「へえー。じゃあ、50歳ぐらいの人か」
ナイフを動かす手を止める。彩香は俺の2歳年下で、29歳だと言っていた。年子の姉がいると聞いた気がする。
「そうそう。すげぇよな、イケメンで金持ちはいくつになってもモテるよな。あ……、おまえもその部類だな」
「部類ってなんだよ」
苦笑してしまう。
「俺とは違うって話だよ。でさ、相手の男、誰だと思う?」
「知らないよ」
「少しは考えろよな。最近、見ただろ? 20歳差の結婚」
「見た? いや、記憶にないな」
眉をひそめる。身近で結婚したやつなんて、この一年、いない。
「芸能ニュース見ないのかよ」
「見ないな。興味ない」
「うわぁ、つまんないな、おまえ。じゃあさ、四乃森直己も知らないっていうんじゃないだろうな」
「しのもり……? 誰?」
「まじかよー。めっちゃ有名な俳優だぜ」
首をかしげる。少しも心当たりがない。
「おまえじゃ、話にならないな。椎名さん、鼻高々って感じでさ、自慢げに話してたよ。口の軽さは天下一品だな、彼女」
「まあ、情報通が悪いとは言わないよ」
「俺も別に悪いなんて言ってない」
しれっと、幹斗は真顔で答える。
「それならいいけどな」
「なあ、総司も気をつけた方がいいぜ。富山のご令嬢と付き合ってるなんて椎名さんにバレたら、あっという間に富山仁志の耳に入るぜ。軽い気持ちで付き合えるご令嬢じゃないだろ?」
「軽い気持ちなんて持ってない。いらない心配だよ」
それに、富山仁志も清貴も、みちるとのことは承知だろう。彼女は兄たちに全幅の信頼を置いていて、隠し事などしてないように見える。
「あと、もう一つ」
「何?」
「椎名さん、総司に気があるだろ? 嫉妬には気をつけろよ」
富山ビルから歩いて5分ほどのところにあるレストランは、軽く食事を済ませるのに便利で、よく利用していた。
幹斗に呼び出され、レストランを指定したのは俺だった。彼も同様に、このレストランの常連だった。だから、いつもの席で俺を待つ彼を見つけるのは容易だった。
「よう、総司。急に呼び出して悪かったな」
「いや、ちょうど腹が減ってたとこだよ」
「まあ、だいたいさ、何度誘ったって、忙しい忙しいって断り続けるおまえのせいでもあるからな」
「なんだよ、それ」
苦笑しながら、幹斗の向かい側に座る。
仕事を終え、何か食べて帰ろうかと考えていたところで、幹斗から一緒に食事をしないかと誘いが入った。
みちるとのデートで偶然出会って以来、3回ほど誘いを断っていたから、そろそろ俺から連絡しないとな、なんて思っていたからちょうど良かった。
「忙しいって、デートだろ?」
「幹斗より優先したい用事ではあるな」
「超美人だもんな。モデルかなんか?」
なんかってなんだよ、とおかしく思いながらも、みちるを思い出す。
そう、モデルをしていてもおかしくないぐらい、彼女は綺麗だ。明るい派手さがないから、芸能界には向かないだろうとは思うが、彼女の持つ透明感は、努力で得られない天性のものだろう。
「富山不動産のご令嬢だよ」
「富山? 富山って、あの富山?」
「ああ、富山ビルのオーナーの妹さん」
「まじかよ。すげぇとこ、狙ったな」
「普通の女性だよ」
目を点にする幹斗は、やってきたウェイターに、いつものやつ、とざっくり注文すると、すぐに食い気味に前のめりになった。
「普通って、どこが? 愛想がなくて、冷たい感じしたけどさ、あんな美女、そうそういないだろ」
「愛想がないって、まあな、緊張してたんだろ。最近は俺にも慣れたのか、よく笑うようになったよ」
それに、まっすぐ俺を見つめてくれるようになった。どんな話も熱心に耳を傾けてくれて、時折、笑顔を見せてくれる。
何度、抱きしめてしまいたいと思ったことか。もう一度、美しい唇に触れたいとも。
「付き合って浅いわけ?」
「正直言うとさ、まだ付き合ってない」
「は? ……おいおい、おまえともあろう男が、純情少年やってんじゃねーよな」
大げさに頭をかかえる幹斗の前へ、ウェイターが食事を運ぶ。
生ハムのサラダとビシソワーズ、メインはフィレステーキのようだ。同じものが、すぐに俺にも運ばれてくる。
「先にいただくよ」
「あ、ああ、食え食え。で、どうなんだよ。富山のご令嬢は脈ありか?」
「次に会うときは交際を申し込むつもりだよ。断られないといいけどな」
俺の気持ちはじゅうぶん伝えてるし、みちるだって嫌がってないように思う。だけど、彼女は恋愛に消極的で、俺たちの関係を明確にするのを嫌っているようにも感じるのだ。
「おまえでも無理なら、誰でも無理だろ。あんな美人じゃ、そこらへんの男なら敬遠するだろうしな」
「ああ、そうか。そうだよな。警戒心が強いわりに隙だらけで、彼氏がいないなんておかしいなって思ったけどさ、そうか、近寄りがたいのか」
「そりゃ、近寄れないだろ、普通」
「まあ、付き合ってた男はいそうだったけどな。羨ましいよ」
「素直すぎんか? おまえ」
幹斗はおかしそうに声を立てて笑う。俺は真摯に悩んでるつもりだが。所詮、ひとごとだ。
「幹斗の方はどうなんだよ。飲み会、どうだった?」
「どうってさー、あのメンバーの仲で一番可愛いのは、やっぱり椎名さんだろ? その椎名さんが誰を狙ってるかなんて、おまえが一番よく知ってるだろ」
「あのメンバーを知らないけどな、椎名さんの件は気付かないようにしてるよ。好意を示されたわけじゃないし」
受付の前を通れば、いつもにこにこと微笑みかけてくれる椎名彩香だが、俺の前でだけ、特別な笑顔を向けているのは気づいていた。
俺に気があるんだろう、なんてことは、想像にすぎない。
「富山のご令嬢の方が、段違いに綺麗だもんな」
「比べてないよ。タイプかどうかの話だ」
「確かになー、おまえは昔から清楚系の美女が好きだよな。まあ、俺もどっちかっつーと、綺麗系が好きだからな、椎名さんはタイプじゃないしな」
「やけに、椎名さんに失礼な話をしてる気がするよ。ほかに話はないのか?」
苦笑いしつつ、サラダを口に運ぶ。ようやく、幹斗も食事に手をつけるが、すぐに「あっ」と声をあげた。
「椎名さんさ、面白い話してたよ」
なかなか彩香の話から離れないな、と呆れつつ、「面白いって?」と尋ねる。
「椎名さんのお姉さん、結婚したって言ってただろ?」
「ああ、そうだったか?」
「そうだよ。なんでもさ、相手は20も年上なんだってよ」
「へえー。じゃあ、50歳ぐらいの人か」
ナイフを動かす手を止める。彩香は俺の2歳年下で、29歳だと言っていた。年子の姉がいると聞いた気がする。
「そうそう。すげぇよな、イケメンで金持ちはいくつになってもモテるよな。あ……、おまえもその部類だな」
「部類ってなんだよ」
苦笑してしまう。
「俺とは違うって話だよ。でさ、相手の男、誰だと思う?」
「知らないよ」
「少しは考えろよな。最近、見ただろ? 20歳差の結婚」
「見た? いや、記憶にないな」
眉をひそめる。身近で結婚したやつなんて、この一年、いない。
「芸能ニュース見ないのかよ」
「見ないな。興味ない」
「うわぁ、つまんないな、おまえ。じゃあさ、四乃森直己も知らないっていうんじゃないだろうな」
「しのもり……? 誰?」
「まじかよー。めっちゃ有名な俳優だぜ」
首をかしげる。少しも心当たりがない。
「おまえじゃ、話にならないな。椎名さん、鼻高々って感じでさ、自慢げに話してたよ。口の軽さは天下一品だな、彼女」
「まあ、情報通が悪いとは言わないよ」
「俺も別に悪いなんて言ってない」
しれっと、幹斗は真顔で答える。
「それならいいけどな」
「なあ、総司も気をつけた方がいいぜ。富山のご令嬢と付き合ってるなんて椎名さんにバレたら、あっという間に富山仁志の耳に入るぜ。軽い気持ちで付き合えるご令嬢じゃないだろ?」
「軽い気持ちなんて持ってない。いらない心配だよ」
それに、富山仁志も清貴も、みちるとのことは承知だろう。彼女は兄たちに全幅の信頼を置いていて、隠し事などしてないように見える。
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