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デートとキスと、隠し子と……?
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待ち合わせ場所を神崎総合病院前と決めた時、私と陸斗さんの接点は病院しかないのだと気づいた。
これから先、接点は増えていくんだろうか。惣一が退院したら、ますます接点はなくなっていく気しかしない。
「あれ? 沙月ちゃん、今日休みじゃなかった?」
ロッカールームを出たところで、出勤してきたばかりの愛莉ちゃんに声をかけられた。
ベージュのニットに、アイボリーのプリーツスカートを着てる。秋らしく、落ち着いてるのに、可愛らしいコーデ。おしゃれに無関心に生きてきた私をひそかに呪ってしまうほど、愛らしい。
「善田さんが退院されるから、お見送りだけ。しばらくお会いできないだろうし」
「えー、真面目。善田さんならすぐ来るよ、すぐ。あのおじいちゃん、検査大好きだから」
「そうなの?」
善田家専属で、とお願いされてるわけだし、顔を見せた方が喜ばれると思ってやってきたけど、もっとフランクな付き合いで大丈夫そうだ。
「そうなの。今度からは軽くお見送りすれば大丈夫だよー」
「うん、わかった。じゃあちょっと、様子見てくるね」
「いってらっしゃーい」
ひらひら手を振る愛莉ちゃんに見送られて、5017号室へ向かう。
病室へ着くと、園村さんが来ていた。相変わらず、よく惣一の側にいる。秘書として仕事してる時以外は、会長に同行するようにと指示が出てるんだろう。
「おや、お休みではありませんでしたか?」
身支度を整えた惣一は、杖をつきながら、私に近づいてくる。もう手を貸さなくても大丈夫な足取りだ。
「お見送りだけさせていただきたくて」
「木宮さんはお優しいですねー。陸斗くんとのデートは大丈夫なのですか?」
「10時半に約束してますので、全然」
あと1時間もある。じゅうぶん間に合うだろう。
「そうですか。楽しんできてください。園村くん、行きましょうか。久博たちは下に来てるんですよね?」
「はい。そのようにうかがっております」
「では、行きましょう」
惣一は、そのまま私の横を通り過ぎて、病室を出ていく。
両手いっぱいの荷物を持ち上げる園村さんに駆け寄り、一つカバンを持つ。
「ありがとうございます」
「荷物はこれで全部ですか?」
「ええ。わざわざ出勤してくださってありがとうございます。善田も、とても喜んでると思いますよ」
「しばらく会えなくなりますしね」
「ああ、そうですね。木宮さんにしばらく会えないんですね……」
園村さんは力なく吐き出すと、ハッとして、首を振る。
「深い意味はありません。木宮さんのように、分け隔てなく話してくださる女性はなかなかいらっしゃらないものですから。それだけです」
聞いてもないのに、妙な言い訳をする。園村さんって、普段はどんな生活してるんだろう。
「いつまで話してるんですか。行きますよ」
「あっ、はいっ! すぐにっ」
廊下から聞こえてきた惣一の声に反応して、園村さんはあわてて病室を飛び出していった。
エレベーターで一階へ到着すると、受付前に夫婦らしき男女の姿があった。
男性は白シャツにベージュのチノパン。女性は生成りのワンピースを着ている。素材がいいのだろうか。シンプルなのに、とても品がいい。
ふたりは私たちに気づくと、表情を和らげた。
「ああ、父さん。いま、迎えに上がろうと思ってたところだよ」
惣一を父と呼んだ彼が、善田久博だろう。陸斗さんのお父さん。彼に似て、とても精悍で、爽やかな紳士だ。
「園村くんに何もかもやってもらいました」
「芳久くん、いつもありがとう。助かるよ」
久博は園村さんに礼を言うと、私に視線を移す。
「あなたが木宮沙月さん? 父さんばかりか、陸斗までお世話になってるようだね」
「はい、木宮沙月です。はじめまして。まだ慣れない職場で、助けられてるのは、私の方です」
陸斗さんと婚約したって話は、ご両親も知ってるのだろう。だけど、あえて深入りするのも気が引ける。
何の取り柄もない私が、いきなり陸斗さんと婚約するなんて、彼らも、どこまで本気かわからず、信じてないかもしれない。もしかしたら、反対だってしてるかもしれない。
「きちんとされたお嬢さんと聞いています。安心してますよ」
心配は徒労だろうか。久博はにこやかに言うと、同意を求めるように隣の女性に視線を向ける。
「陸斗の母の、夕美です。木宮さん、陸斗をお願いしますね」
「あ、はいっ。よろしくお願いします」
あんまり丁寧に頭を下げられるものだから、あわてて私もぺこりとする。
なんだろう。びっくりするぐらい、全然お高く止まってない。大富豪って、余裕に満ち満ちてるみたい。
婚約なんて、しようがしまいが、あらそう? で、済んでしまう話なんじゃないかと思えてくる。やっぱり本気にしてないのだろう。
惣一以外は、この婚約がフリだって、きっと知ってるのだ。
「父さん、行こうか。車は表に回してあるから」
久博が歩き出すと、惣一は私をふと見上げる。
「木宮さん、今度、陸斗くんと一緒に食事でもしましょう」
「はい。楽しみにしてます」
頭を下げると、満足したのか、惣一はゆっくりうなずいて、久博の前へ出て、歩いていく。その後ろを夕美と、園村さんが続く。
園村さんは一度振り返り、私に大きく頭を下げた。その様子を見て、夕美もにこやかにほほえむ。園村さんは、腰の低い、とても優しい人だから、善田家の信頼も厚いのだろう。
惣一の見送りをした後、5017号室の片付けをして、ロッカールームで着替えを済ませた。
愛莉ちゃんのお洋服、かわいかったなぁ、なんて思いながら、黒のブラウスを眺める。
少し透け感のある上品なブラウスに、チェックのワイドパンツを合わせてきた。せいいっぱいのおしゃれをしてきたつもりだけど、自信はない。
陸斗さんはどんな洋服で来るだろう。スーツ姿の彼しか、見たことがない。
10時20分になるのを待って、ロッカールームを出た。
病院の入り口へ行くと、ちょうど陸斗さんが来たところだった。待ち合わせ場所に、時間よりはやく来るタイプみたい。
「いま、来たとこ?」
陸斗さんはそう言って、私の全身を眺める。値踏みされてるみたいで、そわそわする。
でも彼は、何も言わなかった。何か言えば、私を傷つけると思ったのかもしれない。彼は、ニットもパンツも上品に着こなしてる。
「さっき、善田さんのお見送りしました。陸斗さんのご両親、すごく美男美女ですね」
「両親にも会った? なんか言ってた?」
「よろしくお願いしますって。婚約は、フリなんだってご存知なのに、善田さんに気づかれないように合わせてくれてました」
そう言うと、陸斗さんは眉をぴくりとあげる。
「フリだって、知ってる?」
「違うんですか?」
「知らないと思うよ。じいさんが決めたことには口出ししないって決めてるんだろう」
「そうなんですか。演技って難しいから、バレないように気を付けます」
どうやら、陸斗さんのご両親は、私たちの結婚を認めてくれてるらしい。内心、反対してても、反対とは言わないって話なんだろうけれど。
不安そうな顔をしただろうか。陸斗さんはそっと私の肩に触れる。
「バレたらバレた時だよ。じゃあ、行くか。まずは、ドレスでも見に行こう」
待ち合わせ場所を神崎総合病院前と決めた時、私と陸斗さんの接点は病院しかないのだと気づいた。
これから先、接点は増えていくんだろうか。惣一が退院したら、ますます接点はなくなっていく気しかしない。
「あれ? 沙月ちゃん、今日休みじゃなかった?」
ロッカールームを出たところで、出勤してきたばかりの愛莉ちゃんに声をかけられた。
ベージュのニットに、アイボリーのプリーツスカートを着てる。秋らしく、落ち着いてるのに、可愛らしいコーデ。おしゃれに無関心に生きてきた私をひそかに呪ってしまうほど、愛らしい。
「善田さんが退院されるから、お見送りだけ。しばらくお会いできないだろうし」
「えー、真面目。善田さんならすぐ来るよ、すぐ。あのおじいちゃん、検査大好きだから」
「そうなの?」
善田家専属で、とお願いされてるわけだし、顔を見せた方が喜ばれると思ってやってきたけど、もっとフランクな付き合いで大丈夫そうだ。
「そうなの。今度からは軽くお見送りすれば大丈夫だよー」
「うん、わかった。じゃあちょっと、様子見てくるね」
「いってらっしゃーい」
ひらひら手を振る愛莉ちゃんに見送られて、5017号室へ向かう。
病室へ着くと、園村さんが来ていた。相変わらず、よく惣一の側にいる。秘書として仕事してる時以外は、会長に同行するようにと指示が出てるんだろう。
「おや、お休みではありませんでしたか?」
身支度を整えた惣一は、杖をつきながら、私に近づいてくる。もう手を貸さなくても大丈夫な足取りだ。
「お見送りだけさせていただきたくて」
「木宮さんはお優しいですねー。陸斗くんとのデートは大丈夫なのですか?」
「10時半に約束してますので、全然」
あと1時間もある。じゅうぶん間に合うだろう。
「そうですか。楽しんできてください。園村くん、行きましょうか。久博たちは下に来てるんですよね?」
「はい。そのようにうかがっております」
「では、行きましょう」
惣一は、そのまま私の横を通り過ぎて、病室を出ていく。
両手いっぱいの荷物を持ち上げる園村さんに駆け寄り、一つカバンを持つ。
「ありがとうございます」
「荷物はこれで全部ですか?」
「ええ。わざわざ出勤してくださってありがとうございます。善田も、とても喜んでると思いますよ」
「しばらく会えなくなりますしね」
「ああ、そうですね。木宮さんにしばらく会えないんですね……」
園村さんは力なく吐き出すと、ハッとして、首を振る。
「深い意味はありません。木宮さんのように、分け隔てなく話してくださる女性はなかなかいらっしゃらないものですから。それだけです」
聞いてもないのに、妙な言い訳をする。園村さんって、普段はどんな生活してるんだろう。
「いつまで話してるんですか。行きますよ」
「あっ、はいっ! すぐにっ」
廊下から聞こえてきた惣一の声に反応して、園村さんはあわてて病室を飛び出していった。
エレベーターで一階へ到着すると、受付前に夫婦らしき男女の姿があった。
男性は白シャツにベージュのチノパン。女性は生成りのワンピースを着ている。素材がいいのだろうか。シンプルなのに、とても品がいい。
ふたりは私たちに気づくと、表情を和らげた。
「ああ、父さん。いま、迎えに上がろうと思ってたところだよ」
惣一を父と呼んだ彼が、善田久博だろう。陸斗さんのお父さん。彼に似て、とても精悍で、爽やかな紳士だ。
「園村くんに何もかもやってもらいました」
「芳久くん、いつもありがとう。助かるよ」
久博は園村さんに礼を言うと、私に視線を移す。
「あなたが木宮沙月さん? 父さんばかりか、陸斗までお世話になってるようだね」
「はい、木宮沙月です。はじめまして。まだ慣れない職場で、助けられてるのは、私の方です」
陸斗さんと婚約したって話は、ご両親も知ってるのだろう。だけど、あえて深入りするのも気が引ける。
何の取り柄もない私が、いきなり陸斗さんと婚約するなんて、彼らも、どこまで本気かわからず、信じてないかもしれない。もしかしたら、反対だってしてるかもしれない。
「きちんとされたお嬢さんと聞いています。安心してますよ」
心配は徒労だろうか。久博はにこやかに言うと、同意を求めるように隣の女性に視線を向ける。
「陸斗の母の、夕美です。木宮さん、陸斗をお願いしますね」
「あ、はいっ。よろしくお願いします」
あんまり丁寧に頭を下げられるものだから、あわてて私もぺこりとする。
なんだろう。びっくりするぐらい、全然お高く止まってない。大富豪って、余裕に満ち満ちてるみたい。
婚約なんて、しようがしまいが、あらそう? で、済んでしまう話なんじゃないかと思えてくる。やっぱり本気にしてないのだろう。
惣一以外は、この婚約がフリだって、きっと知ってるのだ。
「父さん、行こうか。車は表に回してあるから」
久博が歩き出すと、惣一は私をふと見上げる。
「木宮さん、今度、陸斗くんと一緒に食事でもしましょう」
「はい。楽しみにしてます」
頭を下げると、満足したのか、惣一はゆっくりうなずいて、久博の前へ出て、歩いていく。その後ろを夕美と、園村さんが続く。
園村さんは一度振り返り、私に大きく頭を下げた。その様子を見て、夕美もにこやかにほほえむ。園村さんは、腰の低い、とても優しい人だから、善田家の信頼も厚いのだろう。
惣一の見送りをした後、5017号室の片付けをして、ロッカールームで着替えを済ませた。
愛莉ちゃんのお洋服、かわいかったなぁ、なんて思いながら、黒のブラウスを眺める。
少し透け感のある上品なブラウスに、チェックのワイドパンツを合わせてきた。せいいっぱいのおしゃれをしてきたつもりだけど、自信はない。
陸斗さんはどんな洋服で来るだろう。スーツ姿の彼しか、見たことがない。
10時20分になるのを待って、ロッカールームを出た。
病院の入り口へ行くと、ちょうど陸斗さんが来たところだった。待ち合わせ場所に、時間よりはやく来るタイプみたい。
「いま、来たとこ?」
陸斗さんはそう言って、私の全身を眺める。値踏みされてるみたいで、そわそわする。
でも彼は、何も言わなかった。何か言えば、私を傷つけると思ったのかもしれない。彼は、ニットもパンツも上品に着こなしてる。
「さっき、善田さんのお見送りしました。陸斗さんのご両親、すごく美男美女ですね」
「両親にも会った? なんか言ってた?」
「よろしくお願いしますって。婚約は、フリなんだってご存知なのに、善田さんに気づかれないように合わせてくれてました」
そう言うと、陸斗さんは眉をぴくりとあげる。
「フリだって、知ってる?」
「違うんですか?」
「知らないと思うよ。じいさんが決めたことには口出ししないって決めてるんだろう」
「そうなんですか。演技って難しいから、バレないように気を付けます」
どうやら、陸斗さんのご両親は、私たちの結婚を認めてくれてるらしい。内心、反対してても、反対とは言わないって話なんだろうけれど。
不安そうな顔をしただろうか。陸斗さんはそっと私の肩に触れる。
「バレたらバレた時だよ。じゃあ、行くか。まずは、ドレスでも見に行こう」
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