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君の世界は森で華やぐ 〜1〜
婚約者の弟と 3
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朝の目覚めは不思議とよかった。
うまく寝つけなかったから、すんなり起きられるとは思ってなかった。
寝つきが悪かった理由はなんとなく自覚してる。寛人さんの言葉が引っかかっていたからだ。
『頼ってもらえたらよかったのかもね』
誰に頼ってもらえたらよかったのだろう。頼ってもらえてたら、どうよかったのだろう。
それを言った寛人さんがやけに物憂げだったから、そんなことばかり気になった。
布団を抜け出して、羽山さんが派手と称したワンピースに着替える。
昨日は売店で購入したシャツとワイドパンツだった。二着の洋服を交互に着ていたら寛人さんに笑われてしまうだろう。
いつまでも大和屋にお世話になっているわけにもいかないし、ゴールデンウィークが終わる頃には自宅へ帰らないといけないことになるかもしれない。
どうしたらいいだろう。何からしたらいいだろう。
「服、買いに行こうかな」
ぽつりとつぶやいたら、妙案に思えた。寛人さんを買い物に誘ってみようか。そう決めたら身体が軽くなる。
朝食まで時間がある。部屋を抜け出した私は、ロビーの前を通って中庭へ出た。小さな和風庭園には、鯉の泳ぐ池がある。ゆったりと泳ぐ鯉をぼんやりと眺めている時間はぜいたく。
一人で旅行するなんてこれまでなかった。こんな風に朝の短い時間を穏やかに過ごすなんてはじめてのことだった。
「まあ紺野さん、おはようございます」
忙しそうにロビーを抜けていこうとした女将が足を止めて、私にあいさつをした。年の頃は40代だろう。桃色の着物がよく似合う、可愛らしさのある女将だ。
「おはようございます。ちょっとはやく目が覚めちゃって」
「あら」
「すごく居心地のいいお宿だから身体の調子がいいのかも」
「まあ嬉しいこと言ってくださる。そうそう紺野さん、春宮さんとお知り合いなんですってね。羽山さんが大事なお客さまだからサービスしてやってくれってわざわざここまで」
どのお客さまにも最高のサービスしてます、と冗談まじりに追い返したのだと、おかしそうに笑う女将は羽山さんとも仲良しのよう。
「羽山さんにも寛人さんにもよくしてもらってます」
「あら、寛人くんにも?」
「はい」
肯定すると、女将はちょっとだけ不思議そうにした。
「高校時代のお友だち?」
「あ、そういうんじゃないんですけど。知り合ったばっかりなのに親切にしてくれて」
「そうだったの。寛人くん、愛想がないでしょう? 誤解されやすいけど、本当にいい子なの」
「愛想がないって言うか、自分以外に興味ないみたいで」
正確に言うと、『ヒト』に興味がないというべきか。
「そう? そうでもないわよ。彼女ができたときは安心したもの。別れちゃったのはすっごく残念だったわ」
「彼女、いたんですか」
すっとんきょうな声が出た。「意外?」と女将はおかしそうに笑って、何かを懐かしむ目をする。
「あの子、どうしてるのかしら。寛人くん、きっとまだあの子のこと待ってると思うのよ。そうじゃなきゃ、こんな何にもないところに若い子が一人暮らしなんてしてないと思うのよ」
「えー……」
全然そんな風に見えなかったから、きょとんとしてしまう。
「あら、そうでもないのかしら? 今の話、寛人くんには内緒ね。あの寛人くんが紺野さんによくしてるなんて聞いたら、もしかしたら、なんて余計なお節介。いつか忘れさせてくれる娘に出会うといいのにって老婆心を出したりしてね」
何か誤解されてるみたいだ。よほど寛人さんの周りにはそれらしい女性がいないのだろう。
彼の生活を見ていれば、まあ納得もする。
「すぐに朝食、ご用意するわね」
女将はそう言うと、ロビーを早足で立ち去った。
『別れた彼女に頼ってもらえたら、別れなくてもよかったのかもね』
彼の発言に隠された言葉を見つけた気がして、胸がもやもやした。
それから私は朝食を済ませ、9時になるのを待って森の家を目指した。
森の家に到着したとき、ちょうど寛人さんが垣根の前に停めた自転車から降りたところだった。
前かごにはビニール袋から顔を出すフランスパンが見える。それを持ちあげたところで私に気づいた彼に声をかける。
「今日もボワのパン?」
「羽山さんに会った帰りに佳奈さんにもらったんだ」
あいかわらず彼は私の知らない名前を当然のように会話に出す。
「カナさんって?」
「カフェ・ド・ボワの佳奈さん」
「若い人?」
寛人さんの元カノだろうか、なんて勘ぐって尋ねてしまってから、元カノはもうこの町にいないんだって思い出す。
「ううん、なんでもないの」
「まだ何にも答えてないのに、おかしい人だね、紺野さんは。佳奈さんは25才だったかな。リニューアルしてから店長やってるんだ」
ビニール袋を持って玄関へ向かう寛人さんの後ろを追いかけながら尋ねる。
「その前は誰が?」
「佳奈さんのお母さんだよ。今も一緒に働いてる」
「ふたりでやってるの?」
「前は三人だったけどね、今は二人みたいだ」
じゃあ、今はいないもう一人が元カノ?なんて、勘ぐりが止まらない。
「大変ね」
急に立ち止まる寛人さんの背中に鼻先がぶつかりそうになって驚いていると、振り返った彼が妙な気を回して言う。
「アルバイトは募集してないみたいだから無駄だよ」
「しばらく働くつもりはないの」
「兄さんと結婚するならそれでいいと思うよ」
「結婚の話はしないで」
強く言ったつもりもないのに語尾がきつくなってしまってハッとする。
「ごめん……」
別に茶化したわけじゃないんだ、と寛人さんは申し訳なさそうに頭をさげる。
「ちがう、ちがうの。明敬さんのプロポーズはたしかに断れなかったけど、私たち、まだお互いの気持ちを話し合ったことなんて一度もなくて」
言い訳みたい。寛人さんにされて困る誤解なんてひとつもないのに。
結婚しよう、って言われて、前向きに考えます……なんてあいまいな返事をしただけ。周りが勝手に盛り上がって、婚約者なんて肩書きがついたまま退社したけど、デートを重ねて、結婚してもいいかな?なんて気持ちになるのを明敬さんはきっと期待してた。
「兄さん、来週末には来るようなこと言ってたらしいよ。羽山さんが、紺野さんがこっちに来てるって連絡入れたらそう言ってたみたいだ」
思ったよりはやく居場所はバレてしまった。家出なんて無駄だったみたい。
「それを聞きに羽山さんに会いに行ってたの?」
「昨日の夕方、羽山さんの奥さんが来てスズメの診察代を教えてくれたから、さっき届けてきたんだ」
「診察代を? それなら私が払うわ。いくら?」
財布をポシェットから取り出そうとすると、彼の手が私の手首をそっとおさえた。
ドキッとした。絵描きの繊細な指だとばかり思っていたのに、重ねてみるとやはりそれは骨張った男性のもので。彼に男を意識してしまうなんてどうかしてる。
「いいよ。スズメ、元気になったらまた来るかなぁ」
「寛人さんのところになら、来ると思う」
「俺もそんな気がする」
苦笑しながら手を引っ込める彼のぬくもりが残る手首を、私はそっともう片方の手で覆う。
まだ胸はドキドキしてる。久しぶりに男の人の手に触れたからちょっと動転しちゃったんだと、玄関の中へ入っていく彼を見送った。
閉じた玄関扉はすぐに開いた。ひょこっと寛人さんが顔を出す。
「中に入る?」
「ショッピングに行こうと思って」
「そうだったんだ」
彼の視線が私の服に止まる。ショッピングの目的はすぐにさとったみたい。
「3時にまた来る? フレンチトースト作るから」
早速いただきもののフランスパンを下ごしらえするつもりのようだ。
「寛人さんは欲しいものないの?」
「シナモンがないかな」
ちょっと考えて、彼はそう答える。
「じゃあ、一緒にショッピングに行かない?」
「なんだ、シナモン買ってきてくれるのかと思った。いいよ。着替えてくるよ」
愉快そうに笑った寛人さんは誘いを快諾すると、玄関の奥へふたたび姿を消す。
彼を待つ間、そわそわした。気分はまるでデートみたい。そうだとしたら、婚約者の弟と、なんておかしくてたまらない。ただちょっとふたりで出かけるだけなのに。
「お待たせ」
「あ……っ」
「たまにはこんな服も着るよ」
目を丸くした私を笑う寛人さんは、普段の装いからは想像もつかないほど、おしゃれだった。
黒のスキニーパンツに白のティーシャツ、その上にカーキのシャツを羽織るモノトーンコーデ。もともと整った顔立ちだったけれど、くたびれたシャツばかり着ていた彼が急にモデルのようになるから動揺する。
「紺野さんが笑われないようにと思って」
「笑われないわよ」
「いつもの格好じゃ、デパートにはいけないよ」
「デパートまで行くの?」
ちょっと意外だった。勝手に人出の多い場所は苦手だと思っていた。
「せっかくだから美味しいシナモンが欲しいし」
「シナモンが主役なのね」
あきれて言うが、彼は、美味しいフレンチトースト作るよ、と笑った。
朝の目覚めは不思議とよかった。
うまく寝つけなかったから、すんなり起きられるとは思ってなかった。
寝つきが悪かった理由はなんとなく自覚してる。寛人さんの言葉が引っかかっていたからだ。
『頼ってもらえたらよかったのかもね』
誰に頼ってもらえたらよかったのだろう。頼ってもらえてたら、どうよかったのだろう。
それを言った寛人さんがやけに物憂げだったから、そんなことばかり気になった。
布団を抜け出して、羽山さんが派手と称したワンピースに着替える。
昨日は売店で購入したシャツとワイドパンツだった。二着の洋服を交互に着ていたら寛人さんに笑われてしまうだろう。
いつまでも大和屋にお世話になっているわけにもいかないし、ゴールデンウィークが終わる頃には自宅へ帰らないといけないことになるかもしれない。
どうしたらいいだろう。何からしたらいいだろう。
「服、買いに行こうかな」
ぽつりとつぶやいたら、妙案に思えた。寛人さんを買い物に誘ってみようか。そう決めたら身体が軽くなる。
朝食まで時間がある。部屋を抜け出した私は、ロビーの前を通って中庭へ出た。小さな和風庭園には、鯉の泳ぐ池がある。ゆったりと泳ぐ鯉をぼんやりと眺めている時間はぜいたく。
一人で旅行するなんてこれまでなかった。こんな風に朝の短い時間を穏やかに過ごすなんてはじめてのことだった。
「まあ紺野さん、おはようございます」
忙しそうにロビーを抜けていこうとした女将が足を止めて、私にあいさつをした。年の頃は40代だろう。桃色の着物がよく似合う、可愛らしさのある女将だ。
「おはようございます。ちょっとはやく目が覚めちゃって」
「あら」
「すごく居心地のいいお宿だから身体の調子がいいのかも」
「まあ嬉しいこと言ってくださる。そうそう紺野さん、春宮さんとお知り合いなんですってね。羽山さんが大事なお客さまだからサービスしてやってくれってわざわざここまで」
どのお客さまにも最高のサービスしてます、と冗談まじりに追い返したのだと、おかしそうに笑う女将は羽山さんとも仲良しのよう。
「羽山さんにも寛人さんにもよくしてもらってます」
「あら、寛人くんにも?」
「はい」
肯定すると、女将はちょっとだけ不思議そうにした。
「高校時代のお友だち?」
「あ、そういうんじゃないんですけど。知り合ったばっかりなのに親切にしてくれて」
「そうだったの。寛人くん、愛想がないでしょう? 誤解されやすいけど、本当にいい子なの」
「愛想がないって言うか、自分以外に興味ないみたいで」
正確に言うと、『ヒト』に興味がないというべきか。
「そう? そうでもないわよ。彼女ができたときは安心したもの。別れちゃったのはすっごく残念だったわ」
「彼女、いたんですか」
すっとんきょうな声が出た。「意外?」と女将はおかしそうに笑って、何かを懐かしむ目をする。
「あの子、どうしてるのかしら。寛人くん、きっとまだあの子のこと待ってると思うのよ。そうじゃなきゃ、こんな何にもないところに若い子が一人暮らしなんてしてないと思うのよ」
「えー……」
全然そんな風に見えなかったから、きょとんとしてしまう。
「あら、そうでもないのかしら? 今の話、寛人くんには内緒ね。あの寛人くんが紺野さんによくしてるなんて聞いたら、もしかしたら、なんて余計なお節介。いつか忘れさせてくれる娘に出会うといいのにって老婆心を出したりしてね」
何か誤解されてるみたいだ。よほど寛人さんの周りにはそれらしい女性がいないのだろう。
彼の生活を見ていれば、まあ納得もする。
「すぐに朝食、ご用意するわね」
女将はそう言うと、ロビーを早足で立ち去った。
『別れた彼女に頼ってもらえたら、別れなくてもよかったのかもね』
彼の発言に隠された言葉を見つけた気がして、胸がもやもやした。
それから私は朝食を済ませ、9時になるのを待って森の家を目指した。
森の家に到着したとき、ちょうど寛人さんが垣根の前に停めた自転車から降りたところだった。
前かごにはビニール袋から顔を出すフランスパンが見える。それを持ちあげたところで私に気づいた彼に声をかける。
「今日もボワのパン?」
「羽山さんに会った帰りに佳奈さんにもらったんだ」
あいかわらず彼は私の知らない名前を当然のように会話に出す。
「カナさんって?」
「カフェ・ド・ボワの佳奈さん」
「若い人?」
寛人さんの元カノだろうか、なんて勘ぐって尋ねてしまってから、元カノはもうこの町にいないんだって思い出す。
「ううん、なんでもないの」
「まだ何にも答えてないのに、おかしい人だね、紺野さんは。佳奈さんは25才だったかな。リニューアルしてから店長やってるんだ」
ビニール袋を持って玄関へ向かう寛人さんの後ろを追いかけながら尋ねる。
「その前は誰が?」
「佳奈さんのお母さんだよ。今も一緒に働いてる」
「ふたりでやってるの?」
「前は三人だったけどね、今は二人みたいだ」
じゃあ、今はいないもう一人が元カノ?なんて、勘ぐりが止まらない。
「大変ね」
急に立ち止まる寛人さんの背中に鼻先がぶつかりそうになって驚いていると、振り返った彼が妙な気を回して言う。
「アルバイトは募集してないみたいだから無駄だよ」
「しばらく働くつもりはないの」
「兄さんと結婚するならそれでいいと思うよ」
「結婚の話はしないで」
強く言ったつもりもないのに語尾がきつくなってしまってハッとする。
「ごめん……」
別に茶化したわけじゃないんだ、と寛人さんは申し訳なさそうに頭をさげる。
「ちがう、ちがうの。明敬さんのプロポーズはたしかに断れなかったけど、私たち、まだお互いの気持ちを話し合ったことなんて一度もなくて」
言い訳みたい。寛人さんにされて困る誤解なんてひとつもないのに。
結婚しよう、って言われて、前向きに考えます……なんてあいまいな返事をしただけ。周りが勝手に盛り上がって、婚約者なんて肩書きがついたまま退社したけど、デートを重ねて、結婚してもいいかな?なんて気持ちになるのを明敬さんはきっと期待してた。
「兄さん、来週末には来るようなこと言ってたらしいよ。羽山さんが、紺野さんがこっちに来てるって連絡入れたらそう言ってたみたいだ」
思ったよりはやく居場所はバレてしまった。家出なんて無駄だったみたい。
「それを聞きに羽山さんに会いに行ってたの?」
「昨日の夕方、羽山さんの奥さんが来てスズメの診察代を教えてくれたから、さっき届けてきたんだ」
「診察代を? それなら私が払うわ。いくら?」
財布をポシェットから取り出そうとすると、彼の手が私の手首をそっとおさえた。
ドキッとした。絵描きの繊細な指だとばかり思っていたのに、重ねてみるとやはりそれは骨張った男性のもので。彼に男を意識してしまうなんてどうかしてる。
「いいよ。スズメ、元気になったらまた来るかなぁ」
「寛人さんのところになら、来ると思う」
「俺もそんな気がする」
苦笑しながら手を引っ込める彼のぬくもりが残る手首を、私はそっともう片方の手で覆う。
まだ胸はドキドキしてる。久しぶりに男の人の手に触れたからちょっと動転しちゃったんだと、玄関の中へ入っていく彼を見送った。
閉じた玄関扉はすぐに開いた。ひょこっと寛人さんが顔を出す。
「中に入る?」
「ショッピングに行こうと思って」
「そうだったんだ」
彼の視線が私の服に止まる。ショッピングの目的はすぐにさとったみたい。
「3時にまた来る? フレンチトースト作るから」
早速いただきもののフランスパンを下ごしらえするつもりのようだ。
「寛人さんは欲しいものないの?」
「シナモンがないかな」
ちょっと考えて、彼はそう答える。
「じゃあ、一緒にショッピングに行かない?」
「なんだ、シナモン買ってきてくれるのかと思った。いいよ。着替えてくるよ」
愉快そうに笑った寛人さんは誘いを快諾すると、玄関の奥へふたたび姿を消す。
彼を待つ間、そわそわした。気分はまるでデートみたい。そうだとしたら、婚約者の弟と、なんておかしくてたまらない。ただちょっとふたりで出かけるだけなのに。
「お待たせ」
「あ……っ」
「たまにはこんな服も着るよ」
目を丸くした私を笑う寛人さんは、普段の装いからは想像もつかないほど、おしゃれだった。
黒のスキニーパンツに白のティーシャツ、その上にカーキのシャツを羽織るモノトーンコーデ。もともと整った顔立ちだったけれど、くたびれたシャツばかり着ていた彼が急にモデルのようになるから動揺する。
「紺野さんが笑われないようにと思って」
「笑われないわよ」
「いつもの格好じゃ、デパートにはいけないよ」
「デパートまで行くの?」
ちょっと意外だった。勝手に人出の多い場所は苦手だと思っていた。
「せっかくだから美味しいシナモンが欲しいし」
「シナモンが主役なのね」
あきれて言うが、彼は、美味しいフレンチトースト作るよ、と笑った。
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