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「あなた様は王弟殿下であらせられ、私はあくまで……公爵家の娘です。それに年齢だって、あなたの方が上でいらっしゃいますし」
レイナード殿下の年齢はまだ聞いていないけれど、二十代半ばのように見える。
私はまだ十八歳だから、明らかにレイナード殿下の方が数歳は年上だ。
そもそも身分差だってある。だいいち、私は罪人だ。
「実はずっと、あなたが眠っている間、僕はあなたに話しかけていたんです。そこでずっと敬語だったので……敬語で話しかけるのが慣れてしまっているんですよね」
私は驚いた。
目覚めたとき私は一人だったし、目覚めて最初に出会ったのは侍女の人だった。
けれど普段から、レイナード殿下があそこに来てくださっていたのだ。
「敬語が本当はいいんですが……あなたに気を遣わせてしまうのは申し訳ないですし、少しずつ僕も敬語を使わない練習をしてみます」
「そうしていただけると嬉しいです」
「そのかわり」
レイナード殿下はいたずらっぽく、私の顔を覗き込んで言う。
「アスリア様も僕に敬語を使わないでくれるなら、の話です」
「え……っ!」
レイナード殿下の年齢はまだ聞いていないけれど、二十代半ばのように見える。
私はまだ十八歳だから、明らかにレイナード殿下の方が数歳は年上だ。
そもそも身分差だってある。だいいち、私は罪人だ。
「実はずっと、あなたが眠っている間、僕はあなたに話しかけていたんです。そこでずっと敬語だったので……敬語で話しかけるのが慣れてしまっているんですよね」
私は驚いた。
目覚めたとき私は一人だったし、目覚めて最初に出会ったのは侍女の人だった。
けれど普段から、レイナード殿下があそこに来てくださっていたのだ。
「敬語が本当はいいんですが……あなたに気を遣わせてしまうのは申し訳ないですし、少しずつ僕も敬語を使わない練習をしてみます」
「そうしていただけると嬉しいです」
「そのかわり」
レイナード殿下はいたずらっぽく、私の顔を覗き込んで言う。
「アスリア様も僕に敬語を使わないでくれるなら、の話です」
「え……っ!」
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