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「入江さん、おはよう。」


「あっ、七星くんおはよう。」


先日、あれだけシオンに七星くんと話すなって言われたのにもう破ってしまった。同じクラスだから仕方ないんだよ…。許して。
それにシオンとは一緒にいない。今回は先生じゃなくてクラスメイトに呼ばれたみたい。それも女の子。
私には喋るなって言うのに…。


「ねぇ、今日デートしない?」


「へっ? デート?」


「うん。俺が色々案内するからさ。いいでしょ?」


いいでしょ?って言われても…


「私、婚約者がいるので…。」


「でも、それって政略じゃないの?  俺は好きな人と結婚したいけどなあ。」


「私はシオンのこと好きよ!!」


思わず強い口調で言ってしまった。しかもここは教室。みんなに注目されてしまう。


「どうしたの? そんなことみんな知ってるよ?」


私の声を聞いたももちゃんから落ち着いた返事がきた。みんな知ってるって…
みんなが私の方へ注目しているということもあり、顔が真っ赤になった。


「…でも、俺は諦めないよ。じゃあね~」


七星くん、思ったよりチャラい…?


✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼


「…………で?」


「いや、えっと、私は悪くないというか…」


この怒っている人はもちろんシオン様です。朝の話を誰かからか聞いたみたいで今はお叱りを受けている途中です。
私絶対悪くないよね!?


「リオは隙が多いんだよ?  もう、僕から離れないように部屋に閉じ込めるのもありだよね。」


なにそのヤンデレの発想は。私監禁されるの?


「あの、七星くんは」


「名前呼ばないで。」


「あっ、んーと、彼?は」


「それ彼氏みたいだからダメ。」


何そのめんどくさいツッコミは。んー、じゃあ


「17番は?」


そう聞くとこくんと小さく頷いた。名前さえ呼んじゃダメってこれから私どうやって生きていくの。ちなみに17番は出席番号だ。家に帰ってから一応見たんだよね、名簿。


「17番は私の事本気じゃないと思う。なんか…チャラかったし。」


「…どっちにしてもリオに近づく時点で許せないよね。でも、リオが僕のこと好きって言ってくれたのは嬉しかったよ。」


そう言って少し顔を赤くさせるシオンを見て私も思わず顔を赤くしてしまう。移ったよこれ?


「あれはちがっ!…くないけど…。」


シオンは七星くんのことを忘れたのかすごくニコニコして私を抱きしめる。


「シオン、お腹空いたんだけど…。」


「あ、今日はサンドイッチ作ってきたよ。」


私たちは交代で昼食を準備している。シオンに他の男から貰ったご飯を食べるなと注意されたから。一応私も料理はしてるよ。まだ、少し苦手だけど。


「あ、ホットサンド! 私ホットサンド大好き。」


あれ、お弁当って温かいものだっけ?


「準備だけしてさっき焼いてきたんだ。出来たての方が美味しいでしょ?」


…美味しいです。とても。私も明日の昼食直前に作れるようにした方がいいのかな。


「リオは今まで通りでいいよ。忙しいでしょ?」


忙しいのはシオンもだけど、私はスケジュール管理が苦手なのでそうさせてもらおうかな。


「ここついてる。」


「へ?どこ」


シオンが私の口元に顔を近づけると、口元についていたものを舐めた。そのまま私の唇にキスをする。…舌もはいってきた。


「っ、シオン!」


「あ、ごめん。リオが可愛くてつい。続きは家で、だね?」


何この小学生!!!  エロいことばっか考えてるの!?


「シオンは私の体目当てなんだ。」


「え、ちが」


「今日はシオンと帰らない!」


ちょっとくらい意地悪してもいいよね…?
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みんなの感想(1件)

はり・ω・
2020.10.26 はり・ω・

コメント失礼致します
いつも楽しく読ませていただいてます。小学生でキッスとは羨ましい…(ó﹏ò。)。次話も楽しみにしています。
それで、申し訳ないお願いなんですけど、私登場人物であれ…これ誰だっけ…?ってなることが多いんです、なのでもしよかったら登場人物/キャラクター紹介なんかを簡素にしていただけると大変有難いです\(^ω^\)

海瀬
2020.11.01 海瀬

感想ありがとうございます!
今受験中でたまたま開いたのですが、受験が終われば更新再開し、登場人物書かせていただきたいと思います。あと1ヶ月ほどお待ち頂けると嬉しいです。

解除

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