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やめてあげない
しおりを挟む結婚って私の事好きってこと……?
「蒼くん、それってもしかして私の事……」
蒼くんに私のことを好きなのか、聞こうとしたその時。
「あ、電話。ちょっと待っててね。」
そう言って蒼くんは私の部屋から出ていった。
「りお、って女の子だよね……?」
蒼くんのこと信じていいのかわかんないよ。蒼くんが私のことを大切に思ってくれているのは伝わる。でも、もし付き合ってもその後は……? 私、浮気を許せるほど心の広い女の子じゃないんだよ。
「ごめん、友達が家来るからちょっと待っててくれる?」
「うん。」
私は素っ気なく返事して蒼くんを追い出すように身体を押し、家の扉を閉めた。
「……泣きそう。」
蒼くんって浮気性なのかな。って言っても私たち付き合ってないんだけどね。女の子と常に関係を持っておきたいとか……?
「うじうじしたくないから突撃しよう!」
多分私の行動を客観的にみたらすごくウザイ人だと思う。でも、私蒼くんのこと……
外へ出ると蒼くんの姿が。
(あれ、もう1人誰かいる……?)
「急に来ないでくれる?」
「ええやん別に。え、もしかして彼女と約束しとった?」
「彼女じゃないけど……。」
胸がチクッと傷んだ。私が彼女じゃないなんて前からわかってた。でも、りおさんは……?
「というか、来るなら早めに連絡して。ほんといつも急だよね、りおは。」
「りお!?」
私はこっそり2人を覗いていたのに思わず大きな声を出してしまった。それに気づいた2人はバッとこちらを見る。
「なんで出てきたの。」
「えっと……りおさんが気になって……」
「えー? 俺やで、りおさん! さん付けせんでもええのに~! 俺ら同い年やし月曜から同じ学校やで。」
え、同じ学校? それにりおさんって男の子だったの!?
「……嫉妬?」
図星を指されて思わず顔が真っ赤になる。名前だけ聞いたら女の子だと思ったんだよ。男の子だったらこんな気持ちなってなかった。
「え、この子誰なん? めっちゃ可愛いやんか。俺、狙うのあり?」
「なし。俺のだから。」
やばいよ、キュンキュンが止まんない。
蒼くんは私のそばへ来ると前から抱きしめた。蒼くんは背が高いから私の体がすっぽりと収まる。
「俺が好きなのは詩だけだから。だから、詩も俺だけを見て?」
「おえー! バカップルかよ。俺も彼女欲しいな~! あれ、付き合ってないって言ってなかった?」
「まだね。詩次第だよ。」
「詩ちゃん、こんなやつめんどいやろ? 俺にしときよ? 」
「名前呼ぶなよ。」
私は蒼くんの裾をきゅっと掴む。ちょっと……この人苦手かもしれない。いつの間にか自分の中に入ってる感じって言ったらいいのかな。上手く言葉に出来ないけど私は
蒼くんだけいたらいいの……。
りおくんは蒼くんに迎えを呼ばれ帰ってしまった。真っ黒のリムジンだった。蒼くんってどうしてそんなに交友関係広いんだろう。私といつも一緒にいたはずなのに。
「詩って俺の事どういう意味で好きなの?」
私が聞きたかったこと先に聞かれた!?
「え、えっと、恋愛感情……で好きだよ?」
蒼くんは目を大きく開くと私をお姫様抱っこして蒼くんの部屋に連れて行かれた。そして、やさしくベッドに降ろされた。
「蒼くん……? 怒ってる? ごめん、私が変なこと言ったから……んっ」
蒼くんに口を塞がれた。私の口に押し付けられた蒼くんの唇は柔らかくて……。蒼くんは舌入れずに私の唇をはむはむしている。なんかくすぐったい。私から蒼くんに舌を入れると蒼くんはニヤッと笑った。
「んぅ、んっ……そ、蒼くんっ! く、くるし、」
「鼻で息して? もうやめてあげない。」
蒼くんに言われたとおり鼻で息をするけど未だに苦しいままだ。蒼くんの目がいつもと違う……。獲物を狙ってる目というか……ってそれだったら私が獲物ってことになるよね!?
「詩ってほんとに胸大きいよね。大好きだよ。」
蒼くんが、下着ごと私の服を上にたくしあげる。ピンク色の頂きがもう立ってしまっている。
「まだ、触ってないのにね? 感じた?」
「うん……。蒼くんが触ってくれるの嬉しくて。」
正直に言うと蒼くんが顔を真っ赤にした。蒼くんの赤面だなんて珍しい……。
「はぁ、詩って正直なところが長所だよね。可愛い。」
私、思ったことを言っただけなのに……。でも、蒼くんが喜んでくれるなら私も嬉しい。
「蒼くんは私の胸が好きなの?」
「うん。というか、詩の全部が好き。違う女がこの全く同じ形の胸してても好きにならない。」
そうなの……? でも、大きくなったのは蒼くんのせいなんだけどね。蒼くんがずっと触るから……。
「じゃあ、もっと大きくしてくれる? 私ね、自分で触っても気持ちよくないの。蒼くんが触ってくれたら気持ちよく……きゃっ!」
最後まで言いたかったのに、蒼くんに胸の頂きを摘まれて続きの言葉を発せなかった。蒼くんが触ってくれてるのに……なんか物足りない。
「もじもじしてるけどここに何かある?」
蒼くんにぐしょぐしょになった所をつんつんと触られる。
「すっごいシミになってる。詩、脱いで?」
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
皆様お久しぶりです。受験まだ終わってないというのに息抜きという名のサボりで書いてしまいました。まだ、読んで下っている方いるでしょうか……?
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