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(アベルEND) 魔物の世界
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…………………………………
魔王アベルが下級スライム達を魔王城へ住まわせるようになってから2ヶ月。
弱肉強食が常の魔物の世界でアベルが下級スライムを受け入れるために整備した『とある計画』がようやく動き始めていた。
『…さて、準備はいいかスライム共?今日は貴様らの鍛錬の成果を見せる時だ』
『わーわー!』
『まおうさまー!』
ニヤリと笑うアベルに、スライム達はぷるぷると体を震わせながら歓声を上げる。
『この扉が開いた瞬間から貴様らの戦いが始まる。…この俺が教えた技で、百戦錬磨の魔物達を完膚なきまでに溶かし尽くすのだ!』
『『おー!』』
一際高い歓声があがり、アベルは満足そうに頷くと扉を開けた。
………そして、数時間後…
『うっ…こ、こんな…下級スライム、ごときにぃ…あぁっ…』
『おきゃくさん、なかなか凝ってますねー』
『……顔を、埋めてもいいか?』
『うん!いいよ!』
『はふっ…もにもに…こ、このまま死んでもいい…!』
『きゃっきゃっ』
『くすぐったーい』
白を基調とした可愛らしい部屋に集まったのは屈強な魔物達。
しかしその誰も彼もが下級スライム達に囲まれ、すっかり破顔してしまっていた。
『大成功だな』
『…すごいね…スライムカフェ』
部屋の奥のテーブルではアベルとスライム姿のアッシュが、客…破顔する魔物達を見て感心していた。
…これこそがアベルの計画。
スライム達に心や体を癒されるスライムカフェは魔王城の魔物達の心身を蕩けさせ、弱者である下級スライムを受け入れさせるのだ。
『これは絶対に大当たりだと思ってな。…反対派をスライム責め(※健全)にした甲斐があった』
『アベル、そんなことしてたの?』
『あぁ。スライム達が無事にこの城で暮らせるようにするにはこれ以上ない方法だと思わないか?』
『うーん、それは確かに』
無邪気でかわいい、また触り心地も抜群な下級スライム達は高潔なヴァンパイアから重厚なゴーレムまで…とにかくあらゆる魔物を癒していた。
『…すまない。この、『たっぷりもちもちスライムベッド180分仮眠コース』を…』
『はーい!金貨100枚でーす!』
『お部屋にご案内しまーす!』
『……金貨100枚(100万円越え)って高すぎない?』
『安すぎるとオーダーが殺到するからな。これぐらいが丁度いいのさ』
楽しそうに笑うと、アベルはアッシュを抱きかかえてカフェを出る。
アッシュの仲間たちはカフェの店員として働いているが、アッシュはアベル専属のスライムとして常に行動を共にしていた。
『…さて、それじゃあお前にも働いて貰おうか』
部屋に到着するや否や、アベルはベッドに腰掛けてアッシュを膝に乗せた。
『…き、今日はどんなことするの…?』
恐怖しているような期待しているような、少し緊張した声で問うアッシュ。
そんなアッシュを宥めるようにアベルの手が優しく滑る。
『なに、そう怖がるな。いつも通り御奉仕してくれればそれで』
『いつも通り…』
『あぁ。…出来るな?』
『…うん』
優しく囁かれたアッシュは小さく頷くと、人の姿に変化してアベルの前に座る。
そして少し恥ずかしそうに顔を赤らめると、アベルの下半身に手を伸ばした。
『わっ…アベルの、おっきい…』
『もっとハッキリと』
『ぅ…あ、アベルのおちんぽ…硬くて、大きい…』
アベルの指示に従いながら、まずは手のひらで優しく包み込む。
『ん…熱い…♡それに、濃い匂いが…』
手のひらを器用に変形させ、男が最も感じることが出来るように上下に扱きあげる。
他のスライム達とは違う、アベル専属のアッシュだからこそ仕込まれた技術だ。
『はぁ…っ…やっぱり、お前の奉仕は最高だな…』
『アベル…出そう?』
『あぁ…まずは一発…っ!』
ーービュクビュクッ!
『っ…!』
手の中に大量に放たれた白濁。
その勢いと熱にアッシュはビクリと肩を震わせながらも、うっとりとした顔で白濁を受け入れ、体内で吸収する。
『すごい…まだ、硬い…』
『当たり前だろ?今のは肩慣らし程度だ』
『…次は、お口?』
『ふふっ、分かってきたじゃないか』
妖しく微笑んだアベルは、その後も数時間に渡ってアッシュの奉仕を楽しんだ。
無論、奉仕されるだけで終わるようなアベルではない。
ある程度奉仕される側に満足すると、今度はキングサイズの広いベッドでアッシュの体を激しく抱いていた。
『あっ♡あぁあっ♡♡あべ、るぅ♡そこ♡そこ、だめぇ♡♡』
『そこ?どこのことだ?』
『かく♡すらいむの、大事な核♡そこ、おちんぽでコツコツされたら、あたま溶けちゃうからぁ♡♡♡』
正常位で、上から押しつぶされるように犯されるアッシュ。
その顔は快感に蕩けきり、体内の核を性器で小突かれる度に全身を痙攣させていた。
『まったく、どれだけ快感に弱いんだ?少し心配になるぞ』
『あ♡あぁんっ♡ら、らってぇ♡あべるの♡アベルのおちんぽ♡かたくて、しゅごいからぉ♡♡』
『…そう言われるとかえってヤル気になるな』
アベルは前髪を掻き上げると、噛み付くようなキスを落としながら更に激しく腰を打ち付け始める。
『んんっ♡んむぅ♡♡』
(…必死に舌を絡めてきて…かわいいな)
夢中でキスに応えようとするアッシュの姿に、アベルの性器は更に大きくなる。
それがさらにアッシュを苛むこととなり、体内は精液を搾り取るようにキツく締まる。
『っ…!まずは中出し1回…出すぞっ!』
『ひっ♡くる♡あついの来ちゃうっ♡イク♡イクぅぅうう♡♡♡』
体内に大量の精液を注がれながら、アッシュは数度目の絶頂に至る。
しかしたった一度の射精でアベルが止まる訳もなく、そのまま休む間もなく2回戦へ。
『ひぁっ♡らめ♡らめぇ♡♡あべゆぅ♡♡ゆるひてぇ♡♡』
『ダメだ。あと…少なくとも5回は付き合ってもらうぞ』
『そん、なぁ♡ぼく、ダメになる♡ほんとに、とけちゃうよぉ♡♡♡』
『ふふっ、ならダメになってしまえばいい』
すっかり快感の虜になったアッシュを優しく撫でてやると、アベルはその細い腰を掴んで一気に性器をねじ込む。
『んにゃぁあああっ♡♡♡』
『ほら、今お前を抱いているのは誰だ?』
『あ、あべる…まおうの、あべるさまぁ…♡』
『いい子だ。…よく覚えておけアッシュ。お前は、永遠に俺のモノだ。その体の隅々まで、な?』
『ん…♡はぁい…ぼく、は…ずっと、アベルのモノ…だから…♡』
蕩けた顔で微笑みながら返事をしたアッシュにアベルは満足そうに頷く。
(…この感情はまだよく分からないが…まぁ、アッシュが俺のモノであるならそれでいい)
かくして魔王の寵愛を受けた一匹のスライムは、仲間たちと共に安住の地を得る。
魔王も初めて抱く感情にまだ理解が及んでいなかったが、ただただ手中に収めたか弱い生命を護ろうと心に誓うのであった。
アベルEND
………………………………………………………………
というわけでこれにて本編は一区切りです。
本当はもう少し話を広げたかったのですが、短編と銘打って書き始めた以上間延びさせたくなかったのでお察しください。
以降は本編後、もしくはifなお話となる番外編を時折追加していきます。
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