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第一部/4組目・魔族領からの刺客

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ーーー3部屋目ーーー


覚束無い足取りで3部屋目に突入したダリル。

そこは部屋…というより『通路』のようで、数十m先には曲がり角のようなものが見えていた。

(一本道か…)

意識はまだぼんやりしてはいたものの警戒は怠らず、注意深く罠やギミック、敵の気配を探る。

(…突然の奇襲は無し。トラップも…見たところ無いみたいだけど…)

しかし油断は禁物。
最初の失敗を胸に刻んでいたダリルは警戒した様子で歩を進める。

ーーにゅるっ ずりゅっ

「んっ…♡ふ、ぅ…」

一歩進む度に触手服が蠢きダリルの体を蝕んでいく。
魔法で服ごと吹き飛ばせば解決しそうではあったが…全裸でダンジョンを進むことはダリルにとって耐え難いことのようだ。

(曲がり角が…みえて、きた…)

トラップや魔物による奇襲を仕掛けるとすればここだろう。

ダンジョンメーカーとしての常識を胸に、ダリルは曲がり角の手前で手を止め……


「あまり得意じゃないけど…『使い魔召喚サモン・サーヴァント』」

魔法…使い魔を呼び出す呪文を使い、1匹のコウモリを呼び寄せた。

「あの曲がり角の先を調べてこい」
『キキッ』

主からの命令にコウモリは小さく返事をするとその黒い羽を羽ばたかせて曲がり角の先へと進む。

ダリルは鋭い視線を曲がり角に向けたまま体を休めるようにして待機し、使い魔の魔力反応に意識をかたむけた。

…もしも曲がり角の先に魔物や罠があればそれに引っかかった使い魔が消滅することによる魔力反応の消失である程度の危険性を判断出来る、という仕組みだ。

(……反応が変わらないな…まさか、本当に何も無いのか?それとも使い魔には反応しない何かが…)

と、ダリルが訝しむように目を細めていると曲がり角から使い魔が戻ってきた。
その小さな体には傷1つなく、危険な罠や魔物は居ないと判断出来た。

「ひとまず奇襲は心配しなくても良さそう、か……戻れ」
『キュイッ』

使い魔を還し、ダリルは再び歩み始める。

1度調べさせたものの警戒は怠らないように、壁に手を触れながらゆっくりと曲がり角を………


「……は?」

曲がり角を曲がった瞬間…ダリルの目には信じられない光景が広がっていた。

曲がり角の先には広めの部屋。
しかしそこには派手に光り輝くカラフルな灯り。
目に痛々しい程鮮やかなピンク色をした椅子。
そしてその椅子の前に置かれた赤いボタン。

極めつけは…椅子の後ろにデカデカと掲げられた『ドキドキ☆ダンジョンクイズ』の看板。

これこそダンテがダリルのために拵えた特別なギミック。
ダンジョンメーカーとしての知識を問うための、クイズギミックであった。

(な、んだ…これ…?)

初めて見るド派手なセットに困惑するダリル。

しかし先に進むための魔法陣はなく、何となく『目の前のギミック(?)をどうにかしないと行けない』ということは理解出来た。

(ダンジョンクイズ?何か問題に答えればいいのか?でも肝心の問題は…)

恐る恐るセットに歩み寄れば、そこには小さな看板が。

「……ふむ…この椅子に座ると問題が出てくる仕組み?あからさまに怪しいけど…」

先に進めない以上従うほかない。

ダリルは諦めに近いため息を着くと、そのド派手なピンクの椅子に腰を下ろした。

ーーデッデデーン!

「!?」
『よーうーこーそー!我がご主人様のダンジョンへ!!』

椅子に座った瞬間、軽快な音楽と共に男の声が部屋中に響く。
その声には聞き覚えがあり、ダリルの脳裏には兄の使い魔…あの軽薄そうな淫魔の顔が思い浮かんだ。

『いやぁ、見てましたけど大変でしたね坊ちゃ……え?早くやれ?はいはい。わかりましたよぉ』

声の主…キールは誰かに急かされたようにため息をつくと、ガサガサとカンペの音を立てながら軽く咳払いをする。

『えー、坊ちゃんにはここでダンジョンに関するクイズに挑戦してもらいます。3問正解出来れば次に進めますが…間違える度にがありますから気をつけてくださいね』
「ハッ、ダンジョンメーカーである僕にダンジョンのクイズ?馬鹿にするのも大概にしてほしいね」

強がりなのか本気なのか、ダリルは強気な態度でキールを嘲る。
しかし当のキールは敢えてそこには突っ込まず愛想笑いをするだけだった。

『ははは…じ、じゃあ答えが分かったら目の前のボタンを押してくださいね』
(ダンヴァーズ家に収められた本は全て読み尽くした。ダンジョンに関する知識なら完璧……)

『では第1問!このダンジョンの床や壁に使われている石材は……』

ーーピンポン!

「簡単!マディカ大理石!」

キールが問題文を読み上げる前に即答で答えたダリル。
自信満々に笑みを浮かべるが…

『ぶっぶー!』
「えっ!?」
『問題は最後まで聞かなきゃダメですよ~。聞きたかったのはマディカ大理石のです!』
「そんな…!」

初手からの引っ掛け問題にダリルは唇を噛み締める。
知識ならば勝てる、と再び油断してしまった自分に怒りが募る。

『じゃあ最初のペナルティですね!…ぽちっとな』

嬉々とした声で何かしらのボタンを押したキール。
その瞬間…ダリルの座っていた椅子に変化が起こる。

ーーガシャンっ!

「なっ…!」

両手足を拘束するように金属のベルトが現れ、ダリルの足を大きく開かせる。
さらに脚の間には小さめの水車のような器具が回転しながら迫ってきた。

「っ、や、やめろ!」
『やめませーん♡1問目のペナルティは…による玉責めでーす♡』

器具…ハケの付いた水車はゆっくりとダリルの下半身へと迫ってくる。
さらには触手服が空気を読み、ダリルの性器をさらけ出すような形に変形した。

「こ、このっ…や、やめ…!」

椅子に拘束されたダリルは必死に抜け出そうとするが叶わず、媚薬に濡れたハケは小さく震える玉へと…

ーーぺしょっ ぺしっ ぺしっ

「ん、ひっ…♡あ♡あっ♡んぁあ♡♡」

一定のリズムでダリルの玉袋を叩くハケ。
薬の冷たさとハケの刺激にダリルは甘い声が抑えられなくなる。

その様子を管理人室から見ていたキールは淫魔の本能を刺激されてか楽しそうに微笑んでいた。

『ん~、その顔は淫魔冥利に尽きますねぇ。…じゃあ次の問題行きましょうか』
「ま、まてっ…これ、止めっ…おほぉ♡♡♡」
『では第2問!このダンジョンでは挑戦者から吸い出した精気を魔力に変えてますが…………』
(っ、これ以上…間違えられない…!)

ハケ水車による玉責めに悶え苦しみながらも、ダリルは意を決してクイズに挑む。

しかし……


「り、リリス・カナ、りっ…おひぃいっ♡♡♡」
『不正解!ペナルティは乳首の電マ責め!』

「おっ♡♡んぉぉおお♡♡♡と、め♡これ、とめ、へぇえ♡♡」
『残念!時間切れ!』


…ペナルティによる快楽に体を蝕まれクイズに答えるどころでは無くなったダリルに勝ち目など無かった。

そして媚薬ハケ水車による玉責めと乳首への電マ責めを受けながら喘ぐダリルに、キールは残念そうに声をかける。

『…あーあ。3問連続不正解でしたね坊ちゃん』
「こ、にょぉ♡♡いんま、ふぜいが、ぁあっ♡♡♡こんな、ひきょう、だぞぉ♡♡♡」
『いやぁ、俺としてはまさか1問目で間違えるとは思わなかったんで……』
「っ…」

その言葉を聞いてバカにされたように感じたのか、ダリルは悔しそうに唇を噛み締める。

『えーと、じゃあ3問連続不正解のペナルティとして…そのまま強制脱落。に入らせてもらいますね』
「!?や、こ、これ以上は……」
『せーのっ、ぽちっ』

ーーガシャンっ!

キールが新たなボタンを押した瞬間、今度はダリルの座っていたピンクの椅子が変形する。

腰を高く上げ、脚を大きく開かされたその体勢はまさに『分娩台』。

さらに脚の間には床から伸びた金属製のアームが、先端に取り付けられた『凹凸付きの極太ディルド』をダリルの尻穴に向けていた。

『ちゃんと動きや位置は水車や電マの邪魔にならないように計算されてますから。…たっぷり楽しんでくださいね、坊ちゃん』
「い、1日…!?む、むりだ、そんなっ…♡」

しかし既にキールの音声は途切れ、1人残されたダリルに水車、電マ、ディルドが迫る。


「い、いやだっ…こんな、あっ…やめ…ひっ♡あ、ぁぁああぁああ♡♡♡」




ーー3部屋目 機械姦クイズの間 強制脱落ーー



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ダリル 魔人・ダンジョンメーカー
Lv.109 性別:男 年齢:178
HP:41/300 [強制脱落]
MP:398/999
状態:防具変異(触手服)、雌落ち
   乳首敏感、被虐趣味
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