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第一部/2組目・ギルドからの調査員
3
しおりを挟むーーー3部屋目ーーー
ルーカスとシルバーがダンジョンに突入してから約2時間。
3部屋目に突入した2人は更なる難所に到達していた。
「これは…トラップ?いえ、ギミック…なのでしょうか?」
小首を傾げるルーカスの目の前には謎のお立ち台。
さらにその横に立てられた看板には『この台に乗ると次の部屋への魔法陣が起動します』と書かれている。
(重さに反応する仕組みでしょうか?他のダンジョンにも似たようなギミックはありましたが…これはあからさまに怪しい…)
乗った瞬間、大量の魔物に囲まれるかもしれない。
はたまた何かしらのトラップが発動して危機に陥る可能性も捨てきれない。
「…危険だとは思いますが…ここは乗るしかない、ですね」
次の部屋に向かう魔法陣がない以上、看板の指示に従うしかないルーカス。
隣で心配そうに顔を上げるシルバーを撫でると、1度その場に屈んで補助魔法を使用する。
「…結界、祝福」
本家の聖職者程ではないが、それなりに効果のある補助魔法。
自身とシルバーにそれらをかけおえると、ルーカスは意を決してお立ち台へと上がった。
しかし…
「……………何も起きませんね」
数秒待っても変化が無いことにため息をついたルーカス。
小首を傾げたシルバーに苦笑し、お立ち台から降りようと足を……
ーーパキンッ
「っー!!」
僅かに聞こえた小さな異音。
ルーカスは咄嗟に弓矢を構えようとしたが、その瞬間にはもう体が動かなくなっていた。
(やはりトラップ…!補助魔法もかけていたのに、体が…)
抵抗の意志を見せるルーカスだが、依然として体は全く動かない。
そうして足掻いていると、不意に天井から何枚もの鏡がゆっくりと降りてきた。
鏡は一様にルーカスの方を向き、まるで合わせ鏡のようにその姿を映し出す。
『グルル…』
「シルバー!何処かにトラップを解除する方法が……」
唯一自由に動く頭を振り、声を張り上げるルーカス。
しかしその鋭い目は、鏡に映し出されたモノを見た瞬間大きく見開いた。
「………えっ…」
『あっ♡あぁん♡♡す、ごぉ♡♡これ、すき♡♡おちんぽシコシコするの、すきぃ♡♡♡』
『はぁ…はぁ…♡こ、こんな所で、裸になるなんて…私、本当に…♡♡』
森の中で1人自慰に及ぶエルフ。
街の路地裏で全裸になるエルフ。
…鏡には、様々な場所で様々な変態的行為に及ぶルーカスの姿が映し出されていた。
「っー!!ち、ちがっ…や、やめ、やめなさい!!こんな、こんな幻術…!」
顔を真っ赤に染め、泣きそうな顔で首を横に振るルーカス。
しかしその声に応えるものは居らず、相棒のシルバーですらも鏡に映るルーカスの姿に困惑したように視線をさ迷わせる。
『あんっ♡あひ♡こんな♡おもちゃ♡す、ごぉ♡♡おひり♡きもちいい♡♡アナニー♡ハマっちゃうぅ♡♡♡』
卑猥な言葉を口走り、細めのディルドで尻穴を弄る鏡の中のルーカス。
…これら鏡に写った映像は、幻術が作り出した虚像などではない。
100年以上前に、ルーカスが実際に体験した記憶である。
「やめ…やめて、くださいっ…お願いですから…!」
現在齢186になるルーカス。
その長い人生の中で刺激を求めた結果、(一時期ではあるものの)性的快楽を追い求めた時期があった。
そしてこの幾つもの鏡は、主にその時期にルーカスが体験した選りすぐりの変態行為が映し出されていた。
『ワゥ…』
「し、シルバー!違います!騙されないで!これは、あくまでもニセモノで……」
困惑するような鳴き声のシルバーに、ルーカスは泣きそうな顔で訴えかける。
しかしまた別の鏡が現れ、2人に向けてある映像を映し出した。
『はぁ…はぁ…♡ぐ、グラン…♡ほら、おちんぽ苦しいんでしょう?』
『グルル……』
そこに映し出されていたのは全裸になったルーカスと、シルバーによく似た狼…グラン。
1人と1匹は人が寄り付かない深い森の中、生い茂る草むらの中で交尾に及ぼうとしていた。
『グランの発情期ちんぽ…♡遠慮なく、私のナカに収めてください♡♡』
四つん這いになり自ら尻臀を開いて見せたルーカスに、グランは息を荒らげてその体に覆い被さる。
そして赤黒い…雄々しく脈打つ狼の性器が、ルーカスの白い肌を……
『お…ほぉぉお…♡♡しゅ、しゅごぉ♡♡グランの♡グランのおちんぽ♡♡奥まできてりゅう…♡♡』
「っ…!」
そして挿入の瞬間、鏡一面に映し出されたルーカスの淫らなトロ顔。
その姿にいつもの冷静さは無く、ただ1匹のメスとして雄の怒張を受け入れていた。
パンッ! パンッ!
『あんっ♡あぁ♡たねつけぴしゅとん♡すごいぃ♡♡こんな♡こんなの、おぼえたらぁ♡♡もう♡玩具じゃ満足出来ないのぉ♡♡わらひ♡ただの牝犬になりまひゅぅ♡♡』
「ち、違う!違います!!これは嘘です!ディルドなんてとっくの昔に捨てましたし、交尾だってこの1回しか………!」
動揺のあまり、余計なことを口走ってしまったルーカス。
咄嗟に唇を噛み締めるが、既に発した言葉を取り消すことは出来ない。
『…………』
「ち、ちがうんですシルバー…そんな目で、私を…見ないで…」
相棒からの視線にルーカスははらりと涙を零す。
しかしその表情とは裏腹に、服の下では硬くなった性器が下着やズボンを押し上げてテントを貼ってしまっていた。
…しばらくして全ての映像が終わると、鏡はまた天井へと消えていく。
その頃にはルーカスの体も自由に動くようになっていたのだが、精神的ショックの強さに前を隠すどころか1歩も動けないでいた。
「…っ……シルバー…その…」
『…………』
声を震わせるルーカスだが、シルバーは無言を貫き視線すら向けようとはしない。
(…これ以上はダンジョンの調査どころではありません、ね……でも、街に戻ったところでどうすれば…)
複雑な表情を浮かべながらも、ルーカスは荷物の中から親子枝を取り出す。
「…ひとまず、撤退しましょう。シルバー、こちらに…っ!」
ガタンっ
不意に乗っていたお立ち台が突然床と同じ高さに沈み、ルーカスはバランスを崩した。
その拍子に手にしていた親子枝は床へと落ちるが、拾う間もなくルーカスの足元を中心として次の部屋へと繋がる魔法陣が現れてしまう。
「っー!ま、待ってください!私たちは、もう…!」
悲痛な声を上げたルーカスだが時すでに遅し。
ルーカスとシルバーを射程に入れた魔法陣は不敵に明滅し、次なる部屋へと強制転移させてしまうのであった。
ーー3部屋目 欲望の鏡の部屋 突破ーー
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ルーカス エルフ・狩人
Lv.64 性別:男 年齢:186
HP:311/380
MP:39/100
状態:催淫(中)、戦意喪失
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シルバー 狼
Lv.30 性別:男 年齢:16(人換算)
HP:375/420
MP:0/0
状態:催淫(強)
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