47 / 58
47話〜連なる塔と魔法使い
しおりを挟む
「見えてきたぞ、あれが魔法都市・ラスレンダールだ」
カルバンの指さした方向には、塔がいくつも乱立していて都市というよりは遺跡のような風景が広がっていた。
中心に一際高く、古ぼけていて黒く変色しているが荘厳な雰囲気を醸す塔が立っている。
「アレがラスレンダールの建てた塔か?」
「そうだ、ここに住む魔法使い達はあの塔に敬意を評してあれよりも高い塔を建てないという暗黙のルールがある」
ゆっくりとロゼが下降する、魔法都市からほど近い場所に降りていつものように徒歩で入る。
「素材はいくつかの場所で分けて売る、いつもなら纏めて売るんだが、少しでも金を作っとかないとな」
他の面々はカルバンの話に頷きながら後に続く。
「ひとしきり纏まった現金になったらそれを持ってセルカとロゼはダイナスバザールで買い出しだ、水筒と野菜だな。 先ずは命を繋ぐ物からだ、それから村を作る場所に農具や家を建てるための工具を買い入れて運ぼう」
都市の端にたどり着いた、塔は1つ1つが住んでいる魔法使いの趣味なのか、やたらと窓が多かったり煙突があちこちから出てモクモクと煙を出していたり。
煉瓦が全て微妙に違う色で作られていたり、塔その物の形も様々だ。
バーンダーバが例の如くずっと周りをキョロキョロと絶え間なく首を動かしている。
カルバンの言っていた通り、全ての塔の1階部分は解放されていて人の住居になっているか店が開かれている。
売られているものは食料もあれば怪しげなマジックアイテムを並べている店や動物が並んでいる店。
動物は主に鳥類だが、猫やトカゲ、ネズミなどもいる。
魔法使い用の杖を並べていたり、ローブを並べている店もある。
ダイナスバザールにはない怪しく神秘的な雰囲気が漂っている。
「ここで商売する時は塔を見て出来るだけマトモそうな物を選ぶんだ、例えばアレを見てみろ」
カルバンが指さしたのは一見すると特に変わったところのない塔だ。
「窓が1つもないだろう? ありゃ、引きこもりの偏屈野郎が住んでるはずだ」
その言葉にロゼとセルカが吹き出した。
「アレはそうだな」
今度は塔の下が細く、真ん中が太くなっていて先端にいくにつれて細くなっていく塔を指さした。
「気をてらって立てたんだろう、魔法使いは見栄っ張りや目立ちたがりが多いからな。 アレにゃ見るからに馬鹿が住んでそうだ、アレじゃあ俺達が次に来る頃には倒れちまってるだろうな」
ロゼとセルカがお互いの肩を叩いてけたけたと笑っている。
フェイはカルバンの毒舌に笑えないでいた、バーンダーバは「なるほど」とか言っている。
セルカとロゼの2人は塔を指さして「あの塔にはこんな奴が」「こっちの塔はどういう奴が」と、中々に下世話な話題で盛り上がり始めた。
その後もカルバンはキョロキョロと塔を値踏みするように暫く魔法都市を歩いて回る。
「あれにしよう」
カルバンが指さしたのはなんの変哲も無い鼠色の塔だ。
高さも他の塔より若干低い、言われなければ素通りしていたかもしれない。
どの塔も入口は1階部分には無く、階段が横にあって2階部分に直接扉がある。
階段も螺旋階段だったり、折り返しの階段だったり。
中には梯子の塔もあった。
「恐らく、交渉は難航するだろう。 迷宮を踏破した情報もまだ出回っていないしな。 確認だが、バン、お前さんが魔族だという事は話しても差し支えないのか?」
「ふむ、必要なのか?」
「あぁ、素材を高く売るにはな」
「・・・ そうだな、隠していても前には進めんか」
バーンダーバが呟いた。
「分かった、素性を知られれば迷惑をかけるかもしれん。 すまないが、よろしく頼む」
「その辺は任せてくれ」
カルバンが頷いて進む、狭い階段を登ると重厚だがシンプルな木の扉がある。
扉には呼び鈴もノッカーも無い、カルバンは扉の前で何もせずに立っていた。
どうするんだ?と、バーンダーバが訪ねようとした時、木の扉の木目が変化して目と口が現れた。
「ここはクラス3のマスター、偉大な魔法陣魔術師・ジャスハン様の塔である。 何用か?」
大きなタレ目の眠そうな瞳でこちらを眺めながら扉が喋る。
「私はダイナスバザールの冒険者ギルドに所属している商人のカルバンです。 北の荒野の迷宮産の魔法素材を売りに来ました、よければ見ていただけないでしょうか?」
扉は目と口を閉じて暫く沈黙した後に口を開いた。
「通るがいい、主は4階におられる。 入れば正面に階段がある、そこを登ればまた正面の突き当たりに階段がある、余計な物には触れぬようにな」
それだけ言うと音もなく扉は開いた。
中は薄暗い、正面に通路がまっすぐ伸びていて両脇に扉が等間隔に3つずつ並んでいた。
扉に案内されたように階段を昇り、4階に着く。
4階は左側が大きな窓があり広い空間になっていた。
キッチンがあり、食事用と思しきテーブルや調度品が並べられている。
右側には扉が2つ。
手前の扉をカルバンがノックする。
暫く待って反応がないので隣の扉をノックすると低い男の声で「入れ」と聞こえた。
カルバンを先頭に扉を開くと塔と同じ鼠色のローブを着て丸眼鏡をかけた男が机に座って正方形の羊皮紙に何事かを書き込んでいた。
カルバンの指さした方向には、塔がいくつも乱立していて都市というよりは遺跡のような風景が広がっていた。
中心に一際高く、古ぼけていて黒く変色しているが荘厳な雰囲気を醸す塔が立っている。
「アレがラスレンダールの建てた塔か?」
「そうだ、ここに住む魔法使い達はあの塔に敬意を評してあれよりも高い塔を建てないという暗黙のルールがある」
ゆっくりとロゼが下降する、魔法都市からほど近い場所に降りていつものように徒歩で入る。
「素材はいくつかの場所で分けて売る、いつもなら纏めて売るんだが、少しでも金を作っとかないとな」
他の面々はカルバンの話に頷きながら後に続く。
「ひとしきり纏まった現金になったらそれを持ってセルカとロゼはダイナスバザールで買い出しだ、水筒と野菜だな。 先ずは命を繋ぐ物からだ、それから村を作る場所に農具や家を建てるための工具を買い入れて運ぼう」
都市の端にたどり着いた、塔は1つ1つが住んでいる魔法使いの趣味なのか、やたらと窓が多かったり煙突があちこちから出てモクモクと煙を出していたり。
煉瓦が全て微妙に違う色で作られていたり、塔その物の形も様々だ。
バーンダーバが例の如くずっと周りをキョロキョロと絶え間なく首を動かしている。
カルバンの言っていた通り、全ての塔の1階部分は解放されていて人の住居になっているか店が開かれている。
売られているものは食料もあれば怪しげなマジックアイテムを並べている店や動物が並んでいる店。
動物は主に鳥類だが、猫やトカゲ、ネズミなどもいる。
魔法使い用の杖を並べていたり、ローブを並べている店もある。
ダイナスバザールにはない怪しく神秘的な雰囲気が漂っている。
「ここで商売する時は塔を見て出来るだけマトモそうな物を選ぶんだ、例えばアレを見てみろ」
カルバンが指さしたのは一見すると特に変わったところのない塔だ。
「窓が1つもないだろう? ありゃ、引きこもりの偏屈野郎が住んでるはずだ」
その言葉にロゼとセルカが吹き出した。
「アレはそうだな」
今度は塔の下が細く、真ん中が太くなっていて先端にいくにつれて細くなっていく塔を指さした。
「気をてらって立てたんだろう、魔法使いは見栄っ張りや目立ちたがりが多いからな。 アレにゃ見るからに馬鹿が住んでそうだ、アレじゃあ俺達が次に来る頃には倒れちまってるだろうな」
ロゼとセルカがお互いの肩を叩いてけたけたと笑っている。
フェイはカルバンの毒舌に笑えないでいた、バーンダーバは「なるほど」とか言っている。
セルカとロゼの2人は塔を指さして「あの塔にはこんな奴が」「こっちの塔はどういう奴が」と、中々に下世話な話題で盛り上がり始めた。
その後もカルバンはキョロキョロと塔を値踏みするように暫く魔法都市を歩いて回る。
「あれにしよう」
カルバンが指さしたのはなんの変哲も無い鼠色の塔だ。
高さも他の塔より若干低い、言われなければ素通りしていたかもしれない。
どの塔も入口は1階部分には無く、階段が横にあって2階部分に直接扉がある。
階段も螺旋階段だったり、折り返しの階段だったり。
中には梯子の塔もあった。
「恐らく、交渉は難航するだろう。 迷宮を踏破した情報もまだ出回っていないしな。 確認だが、バン、お前さんが魔族だという事は話しても差し支えないのか?」
「ふむ、必要なのか?」
「あぁ、素材を高く売るにはな」
「・・・ そうだな、隠していても前には進めんか」
バーンダーバが呟いた。
「分かった、素性を知られれば迷惑をかけるかもしれん。 すまないが、よろしく頼む」
「その辺は任せてくれ」
カルバンが頷いて進む、狭い階段を登ると重厚だがシンプルな木の扉がある。
扉には呼び鈴もノッカーも無い、カルバンは扉の前で何もせずに立っていた。
どうするんだ?と、バーンダーバが訪ねようとした時、木の扉の木目が変化して目と口が現れた。
「ここはクラス3のマスター、偉大な魔法陣魔術師・ジャスハン様の塔である。 何用か?」
大きなタレ目の眠そうな瞳でこちらを眺めながら扉が喋る。
「私はダイナスバザールの冒険者ギルドに所属している商人のカルバンです。 北の荒野の迷宮産の魔法素材を売りに来ました、よければ見ていただけないでしょうか?」
扉は目と口を閉じて暫く沈黙した後に口を開いた。
「通るがいい、主は4階におられる。 入れば正面に階段がある、そこを登ればまた正面の突き当たりに階段がある、余計な物には触れぬようにな」
それだけ言うと音もなく扉は開いた。
中は薄暗い、正面に通路がまっすぐ伸びていて両脇に扉が等間隔に3つずつ並んでいた。
扉に案内されたように階段を昇り、4階に着く。
4階は左側が大きな窓があり広い空間になっていた。
キッチンがあり、食事用と思しきテーブルや調度品が並べられている。
右側には扉が2つ。
手前の扉をカルバンがノックする。
暫く待って反応がないので隣の扉をノックすると低い男の声で「入れ」と聞こえた。
カルバンを先頭に扉を開くと塔と同じ鼠色のローブを着て丸眼鏡をかけた男が机に座って正方形の羊皮紙に何事かを書き込んでいた。
0
お気に入りに追加
119
あなたにおすすめの小説
食うために軍人になりました。
KBT
ファンタジー
ヴァランタイン帝国の片田舎ダウスター領に最下階位の平民の次男として生まれたリクト。
しかし、両親は悩んだ。次男であるリクトには成人しても継ぐ土地がない。
このままではこの子の未来は暗いものになってしまうだろう。
そう思った両親は幼少の頃よりリクトにを鍛え上げる事にした。
父は家の蔵にあったボロボロの指南書を元に剣術を、母は露店に売っていた怪しげな魔導書を元に魔法を教えた。
それから10年の時が経ち、リクトは成人となる15歳を迎えた。
両親の危惧した通り、継ぐ土地のないリクトは食い扶持を稼ぐために、地元の領軍に入隊試験を受けると、両親譲りの剣術と魔法のおかげで最下階級の二等兵として無事に入隊する事ができた。
軍と言っても、のどかな田舎の軍。
リクトは退役するまで地元でのんびり過ごそうと考えていたが、入隊2日目の朝に隣領との戦争が勃発してしまう。
おまけに上官から剣の腕を妬まれて、単独任務を任されてしまった。
その任務の最中、リクトは平民に対する貴族の専横を目の当たりにする。
生まれながらの体制に甘える貴族社会に嫌気が差したリクトは軍人として出世して貴族の専横に対抗する力を得ようと立身出世の道を歩むのだった。
剣と魔法のファンタジー世界で軍人という異色作品をお楽しみください。
神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜
月風レイ
ファンタジー
グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。
それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。
と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。
洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。
カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。
ブラック宮廷から解放されたので、のんびりスローライフを始めます! ~最強ゴーレム使いの気ままな森暮らし~
ヒツキノドカ
ファンタジー
「クレイ・ウェスタ―! 貴様を宮廷から追放する!」
ブラック宮廷に勤めるゴーレム使いのクレイ・ウェスターはある日突然クビを宣告される。
理由は『不当に高い素材を買いあさったこと』とされたが……それはクレイに嫉妬する、宮廷魔術師団長の策略だった。
追放されたクレイは、自由なスローライフを求めて辺境の森へと向かう。
そこで主人公は得意のゴーレム魔術を生かしてあっという間に快適な生活を手に入れる。
一方宮廷では、クレイがいなくなったことで様々なトラブルが発生。
宮廷魔術師団長は知らなかった。
クレイがどれほど宮廷にとって重要な人物だったのか。
そして、自分では穴埋めできないほどにクレイと実力が離れていたことも。
「こんなはずでは……」と嘆きながら宮廷魔術師団長はクレイの元に向かい、戻ってくるように懇願するが、すでに理想の生活を手に入れたクレイにあっさり断られてしまう。
これはブラック宮廷から解放された天才ゴーレム使いの青年が、念願の自由なスローライフを満喫する話。
ーーーーーー
ーーー
※4/29HOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!
※推敲はしていますが、誤字脱字があるかもしれません。
見つけた際はご報告いただけますと幸いです……
天職はドロップ率300%の盗賊、錬金術師を騙る。
朱本来未
ファンタジー
魔術師の大家であるレッドグレイヴ家に生を受けたヒイロは、15歳を迎えて受けた成人の儀で盗賊の天職を授けられた。
天職が王家からの心象が悪い盗賊になってしまったヒイロは、廃嫡されてレッドグレイヴ領からの追放されることとなった。
ヒイロは以前から魔術師以外の天職に可能性を感じていたこともあり、追放処分を抵抗することなく受け入れ、レッドグレイヴ領から出奔するのだった。
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
神速の成長チート! ~無能だと追い出されましたが、逆転レベルアップで最強異世界ライフ始めました~
雪華慧太
ファンタジー
高校生の裕樹はある日、意地の悪いクラスメートたちと異世界に勇者として召喚された。勇者に相応しい力を与えられたクラスメートとは違い、裕樹が持っていたのは自分のレベルを一つ下げるという使えないにも程があるスキル。皆に嘲笑われ、さらには国王の命令で命を狙われる。絶体絶命の状況の中、唯一のスキルを使った裕樹はなんとレベル1からレベル0に。絶望する裕樹だったが、実はそれがあり得ない程の神速成長チートの始まりだった! その力を使って裕樹は様々な職業を極め、異世界最強に上り詰めると共に、極めた生産職で快適な異世界ライフを目指していく。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
俺のギフト【草】は草を食うほど強くなるようです ~クズギフトの息子はいらないと追放された先が樹海で助かった~
草乃葉オウル
ファンタジー
★お気に入り登録お願いします!★
男性向けHOTランキングトップ10入り感謝!
王国騎士団長の父に自慢の息子として育てられた少年ウォルト。
だが、彼は14歳の時に行われる儀式で【草】という謎のギフトを授かってしまう。
周囲の人間はウォルトを嘲笑し、強力なギフトを求めていた父は大激怒。
そんな父を「顔真っ赤で草」と煽った結果、ウォルトは最果ての樹海へ追放されてしまう。
しかし、【草】には草が持つ効能を増幅する力があった。
そこらへんの薬草でも、ウォルトが食べれば伝説級の薬草と同じ効果を発揮する。
しかも樹海には高額で取引される薬草や、絶滅したはずの幻の草もそこら中に生えていた。
あらゆる草を食べまくり最強の力を手に入れたウォルトが樹海を旅立つ時、王国は思い知ることになる。
自分たちがとんでもない人間を解き放ってしまったことを。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる