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数日後――
「矢追さん、珍しく遅れてんな。結構時間にはきっちりしてんのに。何かあったかな?」
休日の午後、駅近くの『あにまん同胞』というオタク御用達の店の前で、矢追さんと待ち合わせていた俺は、スマホの時計を気にしながら立っていた。
待つこと十数分……。
「待った?」
矢追さんはカジュアルな白ブラウスにネイビーの襞付きスカートという、落ち着いた扮装で現れた。
対して俺は、スイカ熊のプリントされたTシャツにジーンズという、普段通りのオシャレでもなんでもない扮装だ。
シャレようにも、イカした服を持っていないので仕方ない。
「いや、大丈夫。何かあった?」
「うん……もうちょっと早くに着くつもりだったの。さっき、コンビニに寄ったとき、仲よさそうな二人組の男の人が居て。なかなかないくらいの距離感で楽しそうに会話しながら小突きあってたの」
「う……ん?」
いったい何の話の導入なのか掴めず、俺は反応に困った。
「どっちが攻めで受けなのかって考えてたら、妄想が止まらなくって……」
「……⁉」
ぽっと頬を染めて、はにかんだような表情をしているが、発言の内容はなんかおかしい。
二次元の世界だけではなく、現実世界に対してもそういった妄想が働くとは恐れ入る。
「あんまりガン見するのも変かなって思ってたんだけど、なんだかすっごく気になっちゃって。それで遅くなっちゃった。ごめんね?」
俺は口元だけに笑みを浮かべて、頷いた。
多分、目は笑っていない。
「えっと、じゃあ、行こうか」
「うん」
最初は一緒に行動していたが、興味のあるものが違いすぎて結局、それぞれに行動することになった。
集合時間を決めると、俺たちはそれぞれお目当てのフロアへと移動した。
好きなものを見ていると、時間が経つのは早いもので、あっという間に集合時間になり、いくつかの戦利品を手にした俺は矢追さんと合流するために足早に店の入り口まで戻った。
「あ、矢追さ……」
矢追さんは先に戻っていたが、友達らしき女の子たちと偶然居合わせたのか、彼女らと会話を楽しんでいる。
「そう。普通の書店だと見かけないんだけど、ここ、色々充実してて……でぇ~。もう、すっごいの」
「へえー。でも、あっしー、リバは絶対無理~。聖×淳の一択~」
「淳はウケだよね。でさ、ケガノン・バスターさんの、ヤバかったよ。もう~、心のチ×××が、フル×××だよね? も、ギンギン~」
「分かるー。あのトロけ顔はやぱいって」
あああ、何言ってるのか分かんない。
大体分かるけど、分かりたくない……!
「矢追さん……」
しばらくその場で立ち尽くしていたが、一向に気づいてもらえないので俺は声を掛けた。
「あ、大沼くん……」
俺の存在に気付いた矢追さんの表情は嬉しそうなものではなく、困惑しているというか、憂いを含んだものだった。
「じゃあ。俺、これで」
俺はさっと手を振ると、彼女と目を合わすことなく帰路に就いた。
本当はこの後、少し散歩したり雑貨屋なんかを巡ったりしてから、お茶でもしたあとに解散するつもりだった。
だけど、彼女たちとの会話の方が俺といるより生き生きしているというか、さっきの――俺を見た瞬間に浮かんだ冴えない表情を見れば、厄介者だと思っている雰囲気は伝わってくる。
だから、このまま大人しく帰った方がいい気がして。
★
今日はもう彼女と一緒に過ごさない、という選択をしたものの、荒んだ気分になった俺は駅の方ではなく、気晴らしをするつもりでゲーセンに向かって歩いていた。
矢追さんは……彼氏なんかよりも、腐女子仲間とツルんでる方が楽しいんだもんな。
彼氏との時間を過ごすより、コンビニで見かけた『想像力』を掻き立てられる二人組を見てる方がしあわせなんだし。
矢追さんにとっての俺の存在価値って……。
なんか非常に卑屈でイライラした感情を抱えながら、俺は乱暴な歩行を続けていた。
こりゃ、対戦相手をフルボッコにしてやらなきゃ気が済まないな。
「待って、ねえ、大沼くん……!」
友達と盛り上がっていた筈の矢追さんの声が後方から聞こえた。
「矢追さん、友達と話してたんじゃないの?」
「ごめん。さっきのよくなかった。すぐに話を切り上げるべきだったよ」
走ってきたのか、はあはあと息を切らしながら俺のそばにくると、彼女は頭を下げた。
「別にいいって。俺、これからゲーセン行くつもりだから。女の子がよく知らないような格ゲーに打ち込むつもりだし、一緒に来ても楽しくないよ」
「ううん。わたし、今日大沼くんと一緒に過ごすつもりだったの。大沼くんの好きなゲーム、知りたい」
結局、彼女のこういう可愛いところに俺は惚れてるんだと思う。
俺は嘆息すると「つまんないって言わないでね」と彼女の手を引いてゲーセンへ入った。
俺は気に入ったゲームの筐体に着き、彼女のことを少し気にしながらカードをカードリーダーにタッチした。
すると、セレクト画面が現れる。
「『我流ギルティファイターズ』! 大沼くん、これが好きなんだ?」
騒音が激しいゲーセン内で矢追さんが張り気味の声で言った。
「うん、知ってんの?」
彼女に応えながら操作すると、俺の扱う金髪の剣使いが、華麗な飛び蹴りを繰り出し、相手のプロレスラー風のゴツイ男にヒットをかましていた。
「うん! 大沼くんの使ってるキャラ、カインっていうんでしょ? わたし、そんなには詳しくないけど、王道だと、ソルティーとの組み合わせで『受け』の人だよね!」
「⁉」
その台詞を聞いたところで、俺の操作するカインは相手からの投げ技をモロに食らってしまい、スタン状態に陥って動けなくなった。
彼女の話に出てきた『ソルティー』とはこのゲーム内で人気の長髪ワイルドキャラだが……。
え、つまりそれは、ソルティー×カインってことを言いたいってことか……?
そもそも女子はこういう男くさいゲームに興味ないと思ってたけど……????
どうなってやがる? 守備範囲広すぎだろ……。
「ああ、でも、いま対戦してるオロチエフってキャラもああ見えて意外に受けっぽいのが業界では普通だから……カイ×オロっていうのも、アリだと思う!」
「―――‼」
目の前の画面で対戦しているのは、マッチョな金髪剣使いとムサくてゴツい男……人に寄るのかも知れないけど、腐女子って別に美形とかショタとかの組み合わせじゃなくても萌えられるんですね⁉
ああ。でもよく考えたら、このテの二次創作物って、少年漫画が元だとか青年誌に載っているようなものが元になっていることが多い……よな。
そうだった……思い返せば中学の頃、同じクラスの月見里って娘が親父さんの影響で『枕文字C』っていう……ちょっと前に流行ったカー・レースの漫画に詳しくて「女の子なのに、車に興味あるんだ?」なんぞと尋ねてみたらば、
「ううん。車っていうか、キャラクターが好きなの。カッコよくない? 老舗ケーキ屋から託されたケーキが崩れないようにスポーツエンジン搭載の乗用車で、目的地に届けられる凄腕の運び屋のタクヤと、有名な走り屋チームに誘ってきたリュウとの……あ、やだ……ちょっと、変なこと聞かないでよ!」
という、当時は意味不明だったが、今考えれば意味深な返答をしてきたんだな、ということを考えている間に――
「おわぁぁあああああ!」
俺のカインはボッコボコにやられていた。
「矢追さん、珍しく遅れてんな。結構時間にはきっちりしてんのに。何かあったかな?」
休日の午後、駅近くの『あにまん同胞』というオタク御用達の店の前で、矢追さんと待ち合わせていた俺は、スマホの時計を気にしながら立っていた。
待つこと十数分……。
「待った?」
矢追さんはカジュアルな白ブラウスにネイビーの襞付きスカートという、落ち着いた扮装で現れた。
対して俺は、スイカ熊のプリントされたTシャツにジーンズという、普段通りのオシャレでもなんでもない扮装だ。
シャレようにも、イカした服を持っていないので仕方ない。
「いや、大丈夫。何かあった?」
「うん……もうちょっと早くに着くつもりだったの。さっき、コンビニに寄ったとき、仲よさそうな二人組の男の人が居て。なかなかないくらいの距離感で楽しそうに会話しながら小突きあってたの」
「う……ん?」
いったい何の話の導入なのか掴めず、俺は反応に困った。
「どっちが攻めで受けなのかって考えてたら、妄想が止まらなくって……」
「……⁉」
ぽっと頬を染めて、はにかんだような表情をしているが、発言の内容はなんかおかしい。
二次元の世界だけではなく、現実世界に対してもそういった妄想が働くとは恐れ入る。
「あんまりガン見するのも変かなって思ってたんだけど、なんだかすっごく気になっちゃって。それで遅くなっちゃった。ごめんね?」
俺は口元だけに笑みを浮かべて、頷いた。
多分、目は笑っていない。
「えっと、じゃあ、行こうか」
「うん」
最初は一緒に行動していたが、興味のあるものが違いすぎて結局、それぞれに行動することになった。
集合時間を決めると、俺たちはそれぞれお目当てのフロアへと移動した。
好きなものを見ていると、時間が経つのは早いもので、あっという間に集合時間になり、いくつかの戦利品を手にした俺は矢追さんと合流するために足早に店の入り口まで戻った。
「あ、矢追さ……」
矢追さんは先に戻っていたが、友達らしき女の子たちと偶然居合わせたのか、彼女らと会話を楽しんでいる。
「そう。普通の書店だと見かけないんだけど、ここ、色々充実してて……でぇ~。もう、すっごいの」
「へえー。でも、あっしー、リバは絶対無理~。聖×淳の一択~」
「淳はウケだよね。でさ、ケガノン・バスターさんの、ヤバかったよ。もう~、心のチ×××が、フル×××だよね? も、ギンギン~」
「分かるー。あのトロけ顔はやぱいって」
あああ、何言ってるのか分かんない。
大体分かるけど、分かりたくない……!
「矢追さん……」
しばらくその場で立ち尽くしていたが、一向に気づいてもらえないので俺は声を掛けた。
「あ、大沼くん……」
俺の存在に気付いた矢追さんの表情は嬉しそうなものではなく、困惑しているというか、憂いを含んだものだった。
「じゃあ。俺、これで」
俺はさっと手を振ると、彼女と目を合わすことなく帰路に就いた。
本当はこの後、少し散歩したり雑貨屋なんかを巡ったりしてから、お茶でもしたあとに解散するつもりだった。
だけど、彼女たちとの会話の方が俺といるより生き生きしているというか、さっきの――俺を見た瞬間に浮かんだ冴えない表情を見れば、厄介者だと思っている雰囲気は伝わってくる。
だから、このまま大人しく帰った方がいい気がして。
★
今日はもう彼女と一緒に過ごさない、という選択をしたものの、荒んだ気分になった俺は駅の方ではなく、気晴らしをするつもりでゲーセンに向かって歩いていた。
矢追さんは……彼氏なんかよりも、腐女子仲間とツルんでる方が楽しいんだもんな。
彼氏との時間を過ごすより、コンビニで見かけた『想像力』を掻き立てられる二人組を見てる方がしあわせなんだし。
矢追さんにとっての俺の存在価値って……。
なんか非常に卑屈でイライラした感情を抱えながら、俺は乱暴な歩行を続けていた。
こりゃ、対戦相手をフルボッコにしてやらなきゃ気が済まないな。
「待って、ねえ、大沼くん……!」
友達と盛り上がっていた筈の矢追さんの声が後方から聞こえた。
「矢追さん、友達と話してたんじゃないの?」
「ごめん。さっきのよくなかった。すぐに話を切り上げるべきだったよ」
走ってきたのか、はあはあと息を切らしながら俺のそばにくると、彼女は頭を下げた。
「別にいいって。俺、これからゲーセン行くつもりだから。女の子がよく知らないような格ゲーに打ち込むつもりだし、一緒に来ても楽しくないよ」
「ううん。わたし、今日大沼くんと一緒に過ごすつもりだったの。大沼くんの好きなゲーム、知りたい」
結局、彼女のこういう可愛いところに俺は惚れてるんだと思う。
俺は嘆息すると「つまんないって言わないでね」と彼女の手を引いてゲーセンへ入った。
俺は気に入ったゲームの筐体に着き、彼女のことを少し気にしながらカードをカードリーダーにタッチした。
すると、セレクト画面が現れる。
「『我流ギルティファイターズ』! 大沼くん、これが好きなんだ?」
騒音が激しいゲーセン内で矢追さんが張り気味の声で言った。
「うん、知ってんの?」
彼女に応えながら操作すると、俺の扱う金髪の剣使いが、華麗な飛び蹴りを繰り出し、相手のプロレスラー風のゴツイ男にヒットをかましていた。
「うん! 大沼くんの使ってるキャラ、カインっていうんでしょ? わたし、そんなには詳しくないけど、王道だと、ソルティーとの組み合わせで『受け』の人だよね!」
「⁉」
その台詞を聞いたところで、俺の操作するカインは相手からの投げ技をモロに食らってしまい、スタン状態に陥って動けなくなった。
彼女の話に出てきた『ソルティー』とはこのゲーム内で人気の長髪ワイルドキャラだが……。
え、つまりそれは、ソルティー×カインってことを言いたいってことか……?
そもそも女子はこういう男くさいゲームに興味ないと思ってたけど……????
どうなってやがる? 守備範囲広すぎだろ……。
「ああ、でも、いま対戦してるオロチエフってキャラもああ見えて意外に受けっぽいのが業界では普通だから……カイ×オロっていうのも、アリだと思う!」
「―――‼」
目の前の画面で対戦しているのは、マッチョな金髪剣使いとムサくてゴツい男……人に寄るのかも知れないけど、腐女子って別に美形とかショタとかの組み合わせじゃなくても萌えられるんですね⁉
ああ。でもよく考えたら、このテの二次創作物って、少年漫画が元だとか青年誌に載っているようなものが元になっていることが多い……よな。
そうだった……思い返せば中学の頃、同じクラスの月見里って娘が親父さんの影響で『枕文字C』っていう……ちょっと前に流行ったカー・レースの漫画に詳しくて「女の子なのに、車に興味あるんだ?」なんぞと尋ねてみたらば、
「ううん。車っていうか、キャラクターが好きなの。カッコよくない? 老舗ケーキ屋から託されたケーキが崩れないようにスポーツエンジン搭載の乗用車で、目的地に届けられる凄腕の運び屋のタクヤと、有名な走り屋チームに誘ってきたリュウとの……あ、やだ……ちょっと、変なこと聞かないでよ!」
という、当時は意味不明だったが、今考えれば意味深な返答をしてきたんだな、ということを考えている間に――
「おわぁぁあああああ!」
俺のカインはボッコボコにやられていた。
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