菩提樹の猫

無一物

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5章 一枚の油絵

3 偶然の再会

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 アルベルトは、毎年冬の間、テプレ・ヤロでゆっくりと過ごすと決めている。
 だが今年は新しくジェゼロではじめる事業の準備で忙しく、冬の終わりになってようやくこちらに来ることができた。

「やっと正月が来たようだよ……」

 もう年が明けてずいぶん経っていたが、ずっと仕事に明け暮れていたため正月どころではなかった。

「シーズンに間に合ってよかったですね」

 銀髪に褐色の肌を持つお付きの騎士が主人の多忙を労うように微笑んだ。

 ラデクが言うように、やはりテプレ・ヤロは冬に限る。
 温泉の熱気と、外の冷たい空気との落差を楽しむのがここの醍醐味だ。

 硝子越しに見える、青々と茂る室内の植物とは正反対の、色のない寒々とした外の庭。
 この対比が室内の緑をよりいっそう鮮やかに見せるのだ。
 
 ドーム状になった全面ガラス張りのサンルームの中心には、大理石でできた噴水が温泉を噴き上げている。
 一階から三階部分まで吹き抜けになったこの場所は、室内にあるにも関わらず、背の高い椰子の木や極彩色の鳥や蝶々が飛び交っていた。
 使用人の服装も全て南国を代表するポースト風の衣装で、まるで南国へいるような錯覚に陥る。


 アルベルトが毎年利用しているこのザメク・ヴ・レッセは、貴族や一部の金持ちしか利用できない会員制の温泉施設だ。
 だから話しかけてくる相手も、毎年この季節になるとやって来る常連たちばかりだ。

「リンブルク伯爵、お待ちしてましたよ。今年は随分と遅かったですね」

 身なりのいい一人の紳士が、声をかけてきた。

 この紳士はテプレ・ヤロでは珍しく、いつも同伴者を連れていない。
 わざわざ裸になってまでも見栄を張るほど、承認欲求に飢えてはいないというあらわれでもある。

 若い美青年の愛人ではなく、お付きの騎士を連れているだけのアルベルトにとっても、この紳士に深く共感ができるので、毎年顔を合わせている内に親交が深まっていった。

「新しくはじめる事業の準備をしていましてね。やっと羽根を伸ばすことができます」

「聞きましたよ、なんでもあのクーデンホーフ侯爵と共同事業だとか」

「さすがマロヴァーニ伯爵、お耳が早い」

 マロヴァーニ伯爵の領地はクーデンホーフ侯爵の領地のすぐ近くにある。
 クーデンホーフ侯爵とも親交が深いので、新事業について知っていてもおかしくはない。

「侯爵とは、よく顔を合わせる機会がありますからね。——ところで、ご子息が描かれた絵ですが、なかなか評判でして、作者は誰かと何人かに尋ねられましたよ」

「気に入って頂けて嬉しい限りです」

 絵画好きで有名なマロヴァーニ伯爵は、以前メストの屋敷を訪れた時に、応接間に飾ってあったタデアーシュが描いた絵を目敏く発見すると、気に入ったので是非譲ってくれないかと話を持ちかけてきた。

 実は今年十一歳になる息子が描いた絵だと説明すると、マロヴァーニ伯爵はたいそう驚いてタデアーシュに会ってみたいと頼んでくるではないか。
 将来画家として成功したいと言っていたタデアーシュにとっては、またとないチャンスだ。
 すぐにアルベルトはタデアーシュのアトリエへと案内し、本人と引き合わせた。

 母であるヘルミーナとの離婚、ヴルビツキー男爵家の取り潰し、不幸な出来事が立て続けに起き、タデアーシュは塞ぎ込み気味だった。
 まるで現実逃避するかのように絵を描き続けていたので、絵を褒めてくれる人物と会うのは本人にとってもプラスになるだろうと思った。

 アルベルトの思惑通り、初めて全く知らない人物から自分の絵を褒められて、ずっと光を失っていたタデアーシュの瞳に再び輝きが戻ってきた。
 そして、応接間に飾ってあった絵も、二つ返事でマロヴァーニ伯爵に譲り渡したのだ。


「御子息の将来が楽しみですな。今度新作ができた時にはまた拝見させていただいても?」

「もちろんですとも。息子も喜ぶと思います」


 一通り挨拶を済ませマロヴァーニ伯爵が去っていくと、どこか見覚えのある美しい青年が、四十前後の男と一緒にサンルームの中に入って来る。

 ここはティールームとして利用されており、お茶を片手に思い思いの時間を過ごす場所だ。

 入って来た二人は、施設の者から陽当たりのよい席に案内されると、向かい合わせになり席へと着く。
 立っている時は気付かなかったのだが、青年の長衣には深いスリットが入っており、座った瞬間に形のいい太腿が露わになった。

(あっ!?)

 アルベルトは別に男色の趣味はないのだが、男のさがだろうか……あの白い太腿と共に当時の記憶が蘇った。

(——彼は、ヴルビツキー男爵の夜会で唄っていた……)

 夜の間だけ輝きを増す吟遊詩人バードかと思っていたが、そんなことはない。
 青から茶へと玉虫色に色を変える瞳と朱鷺色の唇、鮮やかな色に彩られる素顔は、陽の光の下で彼をより魅力的に見せていた。

 向かいに座る男が、青年の手を取って熱心に話しかけているのだが、その手を払ってツンとそっぽを向いた。

(なかなかキツい性格のようだ……)

 アルベルトは連れの男を気の毒に思いながらも、思わず口元に笑いが零れる。


「アルベルト様、なにをご覧になっているんです?」

 お付きの騎士のラデクが、笑いを零す主人の視線の先に目を向ける。

「いやね……あの彼、夏にヴルビツキー男爵の夜会で唄ってた吟遊詩人じゃないかなぁってね」

「——あの太腿……間違いないですね」

 決して堅物ではない騎士は、すぐに露出する太腿の存在に気付いた。

「ラデクも憶えている箇所が同じで安心したよ」 

 主従揃って目の付け所が同じだ。


 テプレ・ヤロでは美しい少年や青年を同伴している客が多い。

 屈強な騎士であるラデクを同伴するアルベルトは逆に悪目立ちしているが、アルベルトから言わせると、ラデクとて先に述べた例から外れているわけではない。

 ラデクの褐色の肌と白に近い銀髪の組み合わせは、ドロステアでは非常に珍しい上に、その男らしい屈強な肉体と顔立ちは芸術作品のようだ。
 美という観点から観察すると、ちょっと顔が綺麗で若さだけが売り物の美少年たちは我が騎士の足元にも及ばないとアルベルトは思う。

 そういう意味では、あの吟遊詩人を連れている男も自分と少し感覚が似ているかもしれない。

(——二十六、七だろうか……)

 同伴者として来ている美少年や美青年の中でも、あの青年は年齢が少し高めに見える。
 ふつう二十を少し超える頃には、大抵の青年たちは愛でられる側から卒業する。
 
 ここにいる中性的な美少年や美青年たちも、彼くらいの年齢になったら、受け身としてはとうが立ってしまう。
 彼のように妖しい美しさを保ったまま年齢を重ねることは、非常に稀だ。
 だからよけいに彼のような存在は付加価値が上がるのだ。

 あの吟遊詩人を連れている男は、その価値を十分に理解している。
 

「アルベルト様……彼は他にもどこかで……」

 ラデクが真剣な顔をしてなにかを思い出そうとしている。

「彼のことが気になるかい? だったら今夜、唄ってもらうように誘ったらどうだい?」

 思いつきでそんな台詞を口にしたのは、アルベルトも同じことを思ったからだ。


 もっと他の場所で、彼に会ったことがあるのではないか?
 



「あの、少しお話をよろしいですか?」

 ラデクが吟遊詩人たちを夜会に誘っている間に、アルベルトが一人でお茶を飲んでいると、背の高いどこか外国人めいた雰囲気の青年が、慣れない様子で話しかけてきた。

「ええ。私もちょうど暇を持て余していた所なので」

 ニッコリと笑いながら、アルベルトは青年を向かいの席へ座るように促す。

「ありがとうございます」

 ホッとしたように白い歯を見せて笑う青年は三十代前半で、アルベルトの審美眼をも唸らせる美貌の持ち主だ。
 長く伸ばした赤毛に灰色の瞳、恵まれた体格は騎士であるラデクとそう変わらない。
 上品な物腰からして、どこかの貴族の子弟だろう。


「ほう、フォルテ子爵はメストに滞在中なんですね」

 聞けば、青年は隣国セキアの貴族でテプレ・ヤロには初めて来たらしい。
 やはりアルベルトの読み通りだ。

「はい。メストの王立図書館で読みたい書物が幾つかありまして」

 王立図書館は外国人でも許可証さえあれば出入りできるようになっているので、わざわざ他国から貴重な書物を求めてやって来る学者も少なくない。

「なにか研究をなさっているのですか?」

 学生という年でもないし、学者だろうか。

「いえいえ、ただの道楽ですよ」

 働かずに道楽を追求する貴族は珍しくない。
 領地持ちだとしても、優秀な家令に任せておけば自分が関わるより上手くいく場合もある。
 アルベルトのように、自ら熱心に事業をする貴族の方が少数派かもしれない。

「差し支えなければ、どういった内容の本をお求めで?」

「古代王朝関連の書物です」

 アルベルトは、古代ロマンの世界に魅せられて骨董品を集めたり、遺跡を訪れたりする貴族たちを何人も知っている。
 どうやら彼もその一人のようだ。

「……なるほど。あの時代の本は現存数が少ないですからね。王立図書館にも幾つか存在していると聞きますが、持ち出しが禁止されているので、読破するまで通い詰めるしかないですね」

「そうなんです。今は気分転換にテプレ・ヤロへ来たのはいいのですが、まさか皆さん同伴者を連れているとは知らずに、どうしたものかと困っていたのです」

(なるほど、だからこの青年はアルベルトが一人でいる所に話しかけてきたのか……)

 仲間を見つけたと思ったのだろう。

「あまりそんなことに拘らなくとも自分がやりたいように楽しめばいいんですよ。私なんてここへ毎年来ているのですが、あそこにいるお付きの騎士が同伴者ですから」

 吟遊詩人たちを夜会に勧誘している我が騎士を、アルベルトは指さす。

「あの銀髪の彼ですか」

「ええ」

 フォルテ子爵は、年齢と背格好も変わらないラデクを見て安心したような笑顔を見せる。
 しかしその隣にいる青年の姿に視線が移ると、ハッと息を呑みこむ。

「雰囲気のある美青年ですよね。彼は吟遊詩人で一度唄っている姿を見たのですが、悩ましい声をしていますよ」

「……吟遊詩人……」

 フォルテ子爵は意外な顔をする。
 彼は吟遊詩人にしては、なんというか……少し気の強そうな雰囲気を持っているからだろう。


「——実は今夜、温泉を貸し切って夜会を開くのですが、フォルテ子爵もいらっしゃいませんか?」

 温泉ではどんなに身分の高い人物でも下着一枚になる。
 見栄や虚勢を張ることなくリラックスした状態で話すとその人の本質が見えて来るものだ。
 こうして知り合った人物は、テプレ・ヤロ以外でも深い付き合いになることも多い。
 そんな出会いを求めて、アルベルトはここに来ているといっても過言ではない。

「でも私なんかが参加してもよろしいのですか?」

 青年は少し気後れしている素振りを見せる。
 
「そんな畏まる必要はありませんよ。温泉に浸かりながらまったり過ごそうという気楽な会ですので。あの彼だってたまたま見かけたものですから、今夜唄ってくれないかと、思いつきでうちの騎士が交渉している最中なのですよ」

「それでしたら是非、お邪魔させていただきます」

 誰にでも声をかけていると知ると、フォルテ子爵は肩の力を抜いて、アルベルトに笑顔を見せ返事をした。



 
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