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4章 癒し手を救出せよ
5 捕獲
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◆◆◆◆◆
明け方には雨も上がり、火を焚いて温かい朝食にありつくことができた。
「やっぱ、ゼラが作る飯は美味い!」
一口食べて、レネは満面の笑みを浮かべる。
干し肉と乾燥きのこのスープにオート麦を足した簡素な粥なのだが、乾燥したハーブの粉が上から振りかけてあり食欲をそそる。
団員たちにとって仕事中の唯一の楽しみといえば三度の食事だ。
だがこれも、作る者によって味がかなり左右される。
ただでさえ団員最強の腕を持つゼラは頼もしい存在なのに、料理上手ときたらこれ以上頼りになる仲間はいない。
それに南国人特有のすらりと長い手足を持ち、溜息の出るほどの美男だ。
少し離れた場所にいても、淡々と配膳作業をこなすゼラに、レネはついつい目が吸い寄せられてしまう。
綺麗な景色や、毛艶のよい馬を見た時のように、美しいものを見れば目が奪われるのは自然の摂理だ。
「雨が止んでよかったな」
隣にバルトロメイがどさりと腰を下ろす。
「ほんとだよ。これで道がぬかるんだりしたら車輪取られて最悪だもんな……」
何台もの荷馬車が泥沼と化した道に嵌っている所を想像しただけで恐ろしい。
「今日ザトカに着いたら仕事も終わりだし、また美味い魚でも食えるといいな」
バルトロメイの言葉に、レネはすっかり忘れていた事を思い出す。
「……そうだった。晩飯は好きにしていいのか」
夕方までにザトカの港に着いて荷下ろしが済んだら、護衛の仕事からは解放される。
宿は団員たちでまとめてどこかに取るだろうが、食事は各自好きな所に行っても構わない。
「あの時食べた料理も美味かったしな~~~!! 頑張って早く終わらせないとな!」
以前バルトロメイと一緒に、ザトカへ立ち寄った際に食べた魚料理を思い出し、レネは満面の笑みを浮かべる。
今の時期はなにが美味しいのかと、頭の中は魚料理のことでいっぱいになる。
「……単純だな」
いつの間にか朝食の入ったボウルを持ってバルトロメイの隣に座っていたゼラがぼそりと呟いた。
朝からザトカに向けて順調に進んでいた荷馬車の行列の歩みが止まる。
「——ん? なにがあった?」
一番後ろを歩いていたレネとボリスが、何事かと前の方を見ると、前の方でなにやらガヤガヤと騒いでいる。
『お~~~~い、後ろに任せて出発するぞ~~~~』
団員の誰かが荷馬車に指示をだすと、再びゆっくりと行列が前進しだした。
(——後ろに任せるってどういうことだ?)
後ろで聞いているだけだと、どういう状況なのかさっぱりわからない。
「誰か道で倒れてる」
背後から声が掛かり振り返ると、殿を務めるバルトロメイが状況を伝えてくれた。
レネたちよりも後ろにいるが、馬に乗っているので徒歩の人間よりも遠くまで前を見渡せる。
進むと共に、道端に血を流して倒れている男が視界に入ってきた。
「いきなり賊に襲われて連れが斬られちまったんです。助けてくだせえっ!!」
前にいた団員の誰かが『後ろで手当てをしてくれる』とでも伝えているのだろうか、レネたちの姿を見つけると、連れの男が賢明に助けを訴えてくる。
脇腹から大量の血を流しているが、まだ息はあるようだ。
「まず、幌の中へ怪我人を移そう」
癒し手であるボリスに手当てをさせようということなのだろうが、なんの関係もない旅人の治療に隊商の歩みを止めるわけにもいかないので、仕方なくリーパの持ち物である最後尾の幌馬車だけを止め、怪我人を中へ移すことにした。
本当ならば癒しの力を無暗に使いたくはないのだが、このままだと命に係わる怪我だ。
放っておくわけにはいかない。
「先に行くからな。なにかあれば笛で知らせろよ」
殿を務めるバルトロメイともう一人の団員も、レネたちを置いて行くことを気にしながらも、隊商の護衛が最優先なので、先へと進んで行った。
残されたのは、御者を務めるエミルにレネとボリスの三人だけだ。
「私が脇を持つから、お前は足を」
ボリスが的確な指示をだして、二人で怪我人を幌馬車の中へと運ぶ。
幌馬車の中へと運ぶとすぐに怪我人を床に寝かせ、怪我の状態を診るために二人で服を脱がせにかかった時——
「動くな」
「ッ……!?」
付き添いで来ていた男がスッとボリスの首筋にナイフを当てると、急に血を流していたはずの男までもが起き上がり、レネに向かって襲いかかる。
殴りかかってきたところを避けながら、レネは瞬時に頭を働かせる。
バルトロメイからはなにかあったら笛を吹けと言われていたが、笛を吹ける状況ではない。
(——せめて御者のエミルだけは逃がさなければ……)
「エミルっ罠だっ、逃げろっ……ぐっ……!!」
「余計なことを言うんじゃねえッ!!」
叫んでいる隙を突かれ、怪我人だった男から脇腹に蹴りを入れられる。
『クソっ、御者が逃げたっ!!』
外からツィホニー語の叫び声が聞こえた。
他にも賊がいたみたいだが、どうやらエミルは無事に逃げおおせたようだ。
(それにしても……ツィホニー語? 東国の人間か?)
レネは聴き取りだけならツィホニー語が理解できる。
「こいつを殺されたくなけりゃあ、動くんじゃねえぞ。両手を上げろ」
怪我人の連れを装っていた男が、ボリスの首筋に当てていたナイフの刃をグッと押し込むと、刃を食い込ませた皮膚から血が滲む。
「…………」
一人ならどうとでも事態を打開できるが、ボリスを人質に取られたら抵抗のしようがない。
「妙なマネはするなよ」
レネが大人しく両手を上げると、怪我人の振りをしていた男から、目の前に剣の切っ先を突きつけられた。
外にいた仲間の男たちが、続々と幌馬車に乗り込んでくる。
全員が武装しており、身のこなしを見るだけでそこら辺の山賊や盗賊ではないことがわかる。
(——こいつらは訓練された集団だ……)
どうやら厄介な相手に捕まってしまったようだ。
『一人逃げたなら、仲間に知らせるかもしれないな』
『早く移動した方がいいぞ』
誰かが御者台に座り馬を操ると、ゴトゴトと馬車が動き出す。
方向転換すると、ザトカとは逆方向に来た道を戻りはじめた。
このままではますます他の団員たちと引き離されてしまう。
「——さて、どっちが癒し手だ?」
レネはその言葉を聞いて、バルナバーシュが言っていた癒し手のことを嗅ぎまわっている連中とは、この男たちのことではないかと思いはじめる。
注意喚起を受けておきながら防ぐことができなかった。
今さら後悔してももう遅いが、レネは悔しさに歯噛みした。
「……癒し手を攫ってなにをするつもりだ」
ボリスが身動きが取れない状態のまま男たちに尋ねる。
「祖国のために働いてもらう」
「東国人か」
先ほど他の男たちもツィホニー語で喋っていたし、この男も少し東国訛りがある。
同じく東国出身のルカーシュは完璧なアパッド語を話すのだが、この男たちは語尾が少しだけ舌足らずに聞こえる。
ツィホニー語の喋り方がそのまま出ているからだ。
東国なんかに連れて行かれたら、戻るのは困難を極めるだろう。
レネは咄嗟に頭の中に地図を浮かべ、今いる場所を思い浮かべた。
この幌馬車にはリーパのエンブレムが入っている。
メスト方面に逆戻りしているが、王都に近付くにつれ交通量も多くなると、誰かしらが幌馬車を目撃し必ず足が付く。
なのでどこかでこの馬車を乗り捨てなければならない。
男たちはそんな危険をわざわざ冒さないはずだ。
もし、相手の立場だったら自分はどうするだろうか?
レネは必死に考える。
ここから東国に向かうのならテプレ・ヤロ経由で行くのが一番近い。
自分でも経験があるが、森を抜ければ密入国も簡単にできる。
では、そこに向かうには?
ザトカにはテプレ・ヤロへと繋がる道がある。
途中、南北に走る街道とも交わっているので、近隣の町や村にとっては重要な道の一つだ。
今朝まで野営していた村からもその道に抜けることができる。
レネは子供のことにバルナバーシュの書斎で地図ばかり見ていたので、細かな道までよく覚えていた。
交通量が増える街道の手間で幌馬車を乗り捨て、どこかで新たに荷馬車を調達するか、徒歩で進むだろう。
だが二人を拘束したまま徒歩は無理だ。
やはりどこかで荷馬車を調達するしかない。
以前……テプレ・ヤロで誘拐されそうになった時に、移動の時に抵抗しないよう睡眠薬を飲まされた。
もしかしたら後でそういった薬を飲まされるかもしれない。
でもその前に……男たちはレネとボリスのどちらが癒し手なのかを知らない。
二人連れたまま国境越えはしないだろうから、必ずどこかでどちらが癒し手なのかを調べるはずだ。
エミルが上手く他の団員たちに合流できていたら、ザトカで仕事が終わり次第、誰かが見つけに来てくれるはずだ。
助けが来るまで、二人でなんとか時間稼ぎをしないといけない。
そのためには、どちらが癒し手なのか絶対知られては駄目だ。
明け方には雨も上がり、火を焚いて温かい朝食にありつくことができた。
「やっぱ、ゼラが作る飯は美味い!」
一口食べて、レネは満面の笑みを浮かべる。
干し肉と乾燥きのこのスープにオート麦を足した簡素な粥なのだが、乾燥したハーブの粉が上から振りかけてあり食欲をそそる。
団員たちにとって仕事中の唯一の楽しみといえば三度の食事だ。
だがこれも、作る者によって味がかなり左右される。
ただでさえ団員最強の腕を持つゼラは頼もしい存在なのに、料理上手ときたらこれ以上頼りになる仲間はいない。
それに南国人特有のすらりと長い手足を持ち、溜息の出るほどの美男だ。
少し離れた場所にいても、淡々と配膳作業をこなすゼラに、レネはついつい目が吸い寄せられてしまう。
綺麗な景色や、毛艶のよい馬を見た時のように、美しいものを見れば目が奪われるのは自然の摂理だ。
「雨が止んでよかったな」
隣にバルトロメイがどさりと腰を下ろす。
「ほんとだよ。これで道がぬかるんだりしたら車輪取られて最悪だもんな……」
何台もの荷馬車が泥沼と化した道に嵌っている所を想像しただけで恐ろしい。
「今日ザトカに着いたら仕事も終わりだし、また美味い魚でも食えるといいな」
バルトロメイの言葉に、レネはすっかり忘れていた事を思い出す。
「……そうだった。晩飯は好きにしていいのか」
夕方までにザトカの港に着いて荷下ろしが済んだら、護衛の仕事からは解放される。
宿は団員たちでまとめてどこかに取るだろうが、食事は各自好きな所に行っても構わない。
「あの時食べた料理も美味かったしな~~~!! 頑張って早く終わらせないとな!」
以前バルトロメイと一緒に、ザトカへ立ち寄った際に食べた魚料理を思い出し、レネは満面の笑みを浮かべる。
今の時期はなにが美味しいのかと、頭の中は魚料理のことでいっぱいになる。
「……単純だな」
いつの間にか朝食の入ったボウルを持ってバルトロメイの隣に座っていたゼラがぼそりと呟いた。
朝からザトカに向けて順調に進んでいた荷馬車の行列の歩みが止まる。
「——ん? なにがあった?」
一番後ろを歩いていたレネとボリスが、何事かと前の方を見ると、前の方でなにやらガヤガヤと騒いでいる。
『お~~~~い、後ろに任せて出発するぞ~~~~』
団員の誰かが荷馬車に指示をだすと、再びゆっくりと行列が前進しだした。
(——後ろに任せるってどういうことだ?)
後ろで聞いているだけだと、どういう状況なのかさっぱりわからない。
「誰か道で倒れてる」
背後から声が掛かり振り返ると、殿を務めるバルトロメイが状況を伝えてくれた。
レネたちよりも後ろにいるが、馬に乗っているので徒歩の人間よりも遠くまで前を見渡せる。
進むと共に、道端に血を流して倒れている男が視界に入ってきた。
「いきなり賊に襲われて連れが斬られちまったんです。助けてくだせえっ!!」
前にいた団員の誰かが『後ろで手当てをしてくれる』とでも伝えているのだろうか、レネたちの姿を見つけると、連れの男が賢明に助けを訴えてくる。
脇腹から大量の血を流しているが、まだ息はあるようだ。
「まず、幌の中へ怪我人を移そう」
癒し手であるボリスに手当てをさせようということなのだろうが、なんの関係もない旅人の治療に隊商の歩みを止めるわけにもいかないので、仕方なくリーパの持ち物である最後尾の幌馬車だけを止め、怪我人を中へ移すことにした。
本当ならば癒しの力を無暗に使いたくはないのだが、このままだと命に係わる怪我だ。
放っておくわけにはいかない。
「先に行くからな。なにかあれば笛で知らせろよ」
殿を務めるバルトロメイともう一人の団員も、レネたちを置いて行くことを気にしながらも、隊商の護衛が最優先なので、先へと進んで行った。
残されたのは、御者を務めるエミルにレネとボリスの三人だけだ。
「私が脇を持つから、お前は足を」
ボリスが的確な指示をだして、二人で怪我人を幌馬車の中へと運ぶ。
幌馬車の中へと運ぶとすぐに怪我人を床に寝かせ、怪我の状態を診るために二人で服を脱がせにかかった時——
「動くな」
「ッ……!?」
付き添いで来ていた男がスッとボリスの首筋にナイフを当てると、急に血を流していたはずの男までもが起き上がり、レネに向かって襲いかかる。
殴りかかってきたところを避けながら、レネは瞬時に頭を働かせる。
バルトロメイからはなにかあったら笛を吹けと言われていたが、笛を吹ける状況ではない。
(——せめて御者のエミルだけは逃がさなければ……)
「エミルっ罠だっ、逃げろっ……ぐっ……!!」
「余計なことを言うんじゃねえッ!!」
叫んでいる隙を突かれ、怪我人だった男から脇腹に蹴りを入れられる。
『クソっ、御者が逃げたっ!!』
外からツィホニー語の叫び声が聞こえた。
他にも賊がいたみたいだが、どうやらエミルは無事に逃げおおせたようだ。
(それにしても……ツィホニー語? 東国の人間か?)
レネは聴き取りだけならツィホニー語が理解できる。
「こいつを殺されたくなけりゃあ、動くんじゃねえぞ。両手を上げろ」
怪我人の連れを装っていた男が、ボリスの首筋に当てていたナイフの刃をグッと押し込むと、刃を食い込ませた皮膚から血が滲む。
「…………」
一人ならどうとでも事態を打開できるが、ボリスを人質に取られたら抵抗のしようがない。
「妙なマネはするなよ」
レネが大人しく両手を上げると、怪我人の振りをしていた男から、目の前に剣の切っ先を突きつけられた。
外にいた仲間の男たちが、続々と幌馬車に乗り込んでくる。
全員が武装しており、身のこなしを見るだけでそこら辺の山賊や盗賊ではないことがわかる。
(——こいつらは訓練された集団だ……)
どうやら厄介な相手に捕まってしまったようだ。
『一人逃げたなら、仲間に知らせるかもしれないな』
『早く移動した方がいいぞ』
誰かが御者台に座り馬を操ると、ゴトゴトと馬車が動き出す。
方向転換すると、ザトカとは逆方向に来た道を戻りはじめた。
このままではますます他の団員たちと引き離されてしまう。
「——さて、どっちが癒し手だ?」
レネはその言葉を聞いて、バルナバーシュが言っていた癒し手のことを嗅ぎまわっている連中とは、この男たちのことではないかと思いはじめる。
注意喚起を受けておきながら防ぐことができなかった。
今さら後悔してももう遅いが、レネは悔しさに歯噛みした。
「……癒し手を攫ってなにをするつもりだ」
ボリスが身動きが取れない状態のまま男たちに尋ねる。
「祖国のために働いてもらう」
「東国人か」
先ほど他の男たちもツィホニー語で喋っていたし、この男も少し東国訛りがある。
同じく東国出身のルカーシュは完璧なアパッド語を話すのだが、この男たちは語尾が少しだけ舌足らずに聞こえる。
ツィホニー語の喋り方がそのまま出ているからだ。
東国なんかに連れて行かれたら、戻るのは困難を極めるだろう。
レネは咄嗟に頭の中に地図を浮かべ、今いる場所を思い浮かべた。
この幌馬車にはリーパのエンブレムが入っている。
メスト方面に逆戻りしているが、王都に近付くにつれ交通量も多くなると、誰かしらが幌馬車を目撃し必ず足が付く。
なのでどこかでこの馬車を乗り捨てなければならない。
男たちはそんな危険をわざわざ冒さないはずだ。
もし、相手の立場だったら自分はどうするだろうか?
レネは必死に考える。
ここから東国に向かうのならテプレ・ヤロ経由で行くのが一番近い。
自分でも経験があるが、森を抜ければ密入国も簡単にできる。
では、そこに向かうには?
ザトカにはテプレ・ヤロへと繋がる道がある。
途中、南北に走る街道とも交わっているので、近隣の町や村にとっては重要な道の一つだ。
今朝まで野営していた村からもその道に抜けることができる。
レネは子供のことにバルナバーシュの書斎で地図ばかり見ていたので、細かな道までよく覚えていた。
交通量が増える街道の手間で幌馬車を乗り捨て、どこかで新たに荷馬車を調達するか、徒歩で進むだろう。
だが二人を拘束したまま徒歩は無理だ。
やはりどこかで荷馬車を調達するしかない。
以前……テプレ・ヤロで誘拐されそうになった時に、移動の時に抵抗しないよう睡眠薬を飲まされた。
もしかしたら後でそういった薬を飲まされるかもしれない。
でもその前に……男たちはレネとボリスのどちらが癒し手なのかを知らない。
二人連れたまま国境越えはしないだろうから、必ずどこかでどちらが癒し手なのかを調べるはずだ。
エミルが上手く他の団員たちに合流できていたら、ザトカで仕事が終わり次第、誰かが見つけに来てくれるはずだ。
助けが来るまで、二人でなんとか時間稼ぎをしないといけない。
そのためには、どちらが癒し手なのか絶対知られては駄目だ。
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